ニキビの悩み漢方で解消!!


『ニキビの悩み漢方で解消!!』

ニキビ、吹出物 といっても


🔹思春期の時期
🔹大人になってからよくできる
🔹月経前後で起こりやすい


など、様々なタイプがあります。
また、顔にできやすいので、回復しても跡が残ったりするのは回避したいというのが心情ですよね。

ニキビとか吹出物は、毛穴の中に皮脂がたまった状態(面疱)のため、膨らみができ、細菌の繁殖で炎症を伴い、進めば膿んで膿疱になったりするものを言います。春夏の暑い時期は、細菌の繁殖が盛んなため、ニキビ、吹出物の症状がひどくなりがちです。悪化したり長引くと、回復しても跡が残りやすくなります。悪化は、とにかく避けなければないけません。

漢方では、塗り薬も併用しますが、内服で中からニキビ、吹出物へ対処していきます。
今回は飲み薬を中心にご紹介致します。


<漢方薬>


🔴思春期に多い内分泌のバランス異常から皮脂の分泌が亢進してのニキビ


四物湯(しもつとう) + 柴胡剤※

※柴胡剤:柴胡という生薬が使われた方剤を併用する。漢方薬はそのときの状態、体質で変化します。

また、悪化して、強い炎症や化膿している場合は以下を併用していきます。


黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
五味消毒飲加減(ごみしょうどくいんかげん)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

 


🔴月経前後でニキビが発生、悪化する時
相談を受けていると、フェースラインや口まわりにできる方が多いと感じています


四物湯(しもつとう) + 柴胡剤(逍遙散 または 加味逍遙散)

 


🔴膿疱性のニキビ、吹出物
赤くならず、白っぽく、膿疱の状態


荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) + 他の漢方薬を提案(体質にあわせて)※

※体質に深く関係しますので、上記の漢方薬をベースに他の漢方薬を足すことが多いです。
このタイプは、回復に時間がかかるのと、日頃からの予防として漢方薬と養生を提案しています。

 


🔴赤み強いニキビ、吹出物
過食偏食などの食生活が乱れ、不眠、強いストレスなどがあり、便秘を伴っている方に多いです。


清営顆粒(せいえいかりゅう)

上記漢方薬が症状改善にお手伝いしますが、早期回復のためには、原因となっている便秘などを解消する漢方薬と養生が大切です。


<養生>


🔶日付が変わる前に就寝し、充分な睡眠をとる

🔶過食、偏食をしない
特に脂物、甘いもの、味の濃い物の食べ過ぎに注意

🔶ニキビができる部位は、こまめに洗うなどして清潔を保つ

🔶毎日、お通じがあるよう胃腸をととのえる

 


ニキビ、吹出物は、予防の養生、漢方薬をお勧めしています。予防ができていると、ニキビ、吹出物ができてしまっても、回復が早く、悪化しにくくなりますので(^^)。お悩みでしたらご相談ください。

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

痛みは漢方で解消!!


『痛みは漢方で解消!!』


今回は痛みに対する漢方での考え方と解消方法をお話します。

知っておくと「痛みの原因が何かな~」と考えるときにも役に立ちます(^^)
いきなりで恐縮ですが、四字熟語を2つ。

不栄則痛(ふえいそくつう)
不通則痛(ふつうそくつう)

不栄則痛は、”栄養足りない”と痛みを生じる不通則痛は、”通じない(届かない)”と痛みを生じるという考え方です。

これらの痛みは、主に”補う”と”巡らせる”漢方薬を使いながらとっていきます。

そして、漢方で痛みを取ろうとするとき、もう1つ考慮すべき大切な事があります。

それは、”寒熱(かんねつ)”です。
痛みを取る漢方薬には、温める作用が強い薬と、冷やす作用が強い薬と分かれます。

例えば、
急性の痛み(炎症)でズキズキ症状がでている時
->温め作用が強い漢方薬を使うと、痛みが悪化
冷えで通じなくなって痛みが生じている時
->冷やす作用が強い漢方薬を使うと、痛みが悪化

となります。

漢方薬は、寒熱を間違うと痛みが増加してしまうので気をつけないといけません。
逆に、寒熱を把握して、適切な漢方薬を使うと回復が早まります。



では、これらを踏まえて、よくある痛みの相談での漢方薬の一例をご紹介します。



<漢方薬>


◆頭痛


肩まわりの血、水の巡りが悪くての頭痛


冠元顆粒(かんげんかりゅう)
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

ドクドクと拍動を感じる頭痛


清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)


悪寒を感じる風邪での頭痛


川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)


熱を感じる風邪での頭痛


銀翹散(ぎんぎょうさん)


◆腹痛


冷たい物を食べての腹痛、下痢


人参湯(にんじんとう)
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
小建中湯(しょうけんちゅうとう) <-小さなお子様向け

しぶり腹で肛門に灼熱痛がある腹痛、下痢


葛根黄連黄芩湯(かっこんおうれんおうごんとう)


◆生理痛


血の巡りの悪化からくる生理痛(冷えが伴うことが多い)


折衝飲(せっしょういん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)

◆関節痛


冷えと血水の巡りが悪くなっての腰痛、膝痛


疎経活血湯(そけいかっけつとう)
独歩顆粒(どっぽかりゅう)
五積散(ごしゃくさん)
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

<養生>


🔶バランス良い温かい物を食べる
🔶体を冷やさない
🔶ほどよく体を動かす
🔶過労は避ける
🔶日付が変わる前に就寝し、しっかり寝る

以上の養生5つは、簡単なようで、毎日実践することは難しいです。

できるところからはじめて、痛みが生じにくい身体づくりを目指しましょう(^^)

<注意>

本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方で老化を遅らせよう


『漢方で老化を遅らせよう』

漢方では、体を「肝、心、脾、肺、腎」と5つの臓に分けて、病の診断に役立てています。その中で、老化に深く関連するのは、「腎」という臓です。ちなみに現代医学でも、腎臓の中ではたらくクロトー遺伝子が老化に深く関係することもわかってきています。

漢方の「腎」という臓は、生殖、内分泌、免疫、造血、代謝など、人体にとって重要でとても細かいレベルを含んでおります。これらが弱れば、体はどんどん老化の一途をたどります。

よって、この腎が弱ってきたときは、弱りを補う補腎薬が必要になります。そして、この補腎薬を体の隅々まで届けることが重要であるため、血の巡りをよくすること(活血)も大切になってきます。

まとめると、老化を遅らせて、活き活きした体を保つには、補腎(ほじん)活血(かっけつ)の2つをケアしていかなければなりません。ちなみに漢方では、男性も女性も30代後半以降は老化が進むと考えますので、早めのケアをお勧めします。

では、上記を踏まえて、補腎と活血の漢方薬の一例と養生法をご紹介します。


<漢方薬>

腎を補う(補腎)


霊鹿参(れいろくさん)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
参馬補腎丸(じんばほじんがん)
六味丸(ろくみんがん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
八仙丸(はっせんがん)
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)
亀板製剤(きばんせいざい)

 


血を巡らす(活血)


冠元顆粒(かんげんかりゅう)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
四物湯(しもつとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 


※補腎、活血の漢方薬は、その方の現在の体質により異なってきます。ご相談いただき、適切な漢方薬を服用することを推奨します。

 

 


<養生>
人が生きる上で欠かせない、食べる、寝る、動く、排泄するという点を大切にするのが養生のポイントです。


🔶食事は、温かいものをとる
冷たい飲食物、なま物は、極力控える


🔶23時頃には就寝し、年齢に応じた睡眠時間をとる


🔶毎日、体を動かす
デスクワークなどで運動不足の方は、車を使わず歩く、ながらでも良いので部屋で運動するなどを心が得る


🔶毎日、お通じがあるように胃腸を整える
便秘気味の方は、毎日お通じがあるまでは、漢方薬の力を借りましょう


🔶こまめな水分補給で、適切な量の排尿を
尿の回数の目安は、1日5~6回程度。
尿の色が濁っていないか、異常に泡立っていないかなど確認しましょう


以上です。腎の弱りがあれば漢方薬の力を借りながら、養生で生活習慣を正し、老化を遅らせましょう。理想は、いつまでも自分の力で食べて、動いて、排泄し、しっかり寝ること(^^b

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂