口腔トラブルは漢方で改善


『口腔トラブルは漢方で改善』

今回は、口腔トラブルでも相談が多い、歯茎の腫れ、出血への漢方対応をお話ししていきます。

まず、厚生労働省の2023年患者調査結果によると、歯周病(歯肉炎及び歯周疾患)で治療を受けている総患者数は約1,135万人程いるそうです。当店でも、ご相談が多いと感じています。

歯周病が進行し、歯の骨が溶けている重度な状態では、漢方だけでなんとかするというのは困難なのですが、歯茎の炎症、腫れ、出血が軽度のときであれば、漢方でケアしていけます。※


※歯科での治療(歯垢や歯石の除去)を並行して行いながら、漢方薬の服用を強く推奨しております


漢方視点だと、病毒性のある血や血熱、脾胃の湿熱が上部へ上がることで生じていると考えます。言い換えると、暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、口腔内の不衛生から、口腔内に炎症が起こりやすくなるということです。

では、歯茎の腫れ、出血への漢方薬と養生をご紹介します。

<漢方薬>


◆歯茎の腫れ、痛みがひどい(急性で、炎症が強い場合)
桂枝五物湯(けいしごもつとう)
※数日服用し、症状がまだ強い場合は継続。改善傾向の場合は、漢方薬を変方します。

 


◆歯茎の腫れ、出血がある(慢性、強く症状がでていない場合)
甘露飲(かんろいん)

 


【併用の漢方薬】


◆出血がある場合は以下を併用することがある
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)


◆歯茎が化膿している場合は、以下を併用することがある
排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
桔梗石膏(ききょうせっこう)

 


◆口腔内が乾燥しやすい方の予防に
甘露飲(かんろいん)

 


<養生>


🔶口腔内は常に清潔を心がけましょう
食事の後は、歯を磨く
糸ようじを使い、歯と歯茎の間も磨く


🔶口腔内が乾燥しないようにする
口呼吸を避ける。口呼吸になりがちな人は、ガムを噛む、適度に飲み物を含むなどで口腔内が乾燥しないよう心がけましょう


🔶睡眠時、口呼吸になりがちな時は、マスクをつけての就寝しましょう


🔶口腔内への刺激になりやすい辛い食べ物は避ける


🔶アルコールは程々に


🔶間食は極力控える
特に甘い物の間食は控えましょう

 


近年、歯周病は糖尿病、動脈硬化、心臓病、脳卒中、誤嚥性肺炎、認知症などの重大疾患への引き金になることがわかってきています。養生と漢方薬で歯周病を予防し、健康を保っていきましょう(^^b

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方で寒暖差対策


『漢方で寒暖差対策』

残暑の初秋も過ぎ、やっと過ごしやすい時期になってきました😊
ただ、1年で寒暖差が激しい月の1つが10月!!

気象庁のデータを確認してみると
熊本市の10月気温は、


旬ごとの気温(2023年)
上旬 日平均 21.7℃(最高27.0℃ 最低17.3℃)
下旬 日平均 16.2℃(最高23.3℃ 最低10.1℃)


日平均の気温差に注目すると、上旬と下旬で約5℃も低下。
季節の変わり目に、よく体調を崩す方は、この温度差に体が対応できないことが大きな要因の1つです。

漢方の視点でみてみると、
季節の変わり目の大きな気温差に対応できない体質があります。
それは
”気血不足(きけつぶそく)”体質※
です。

※他にも体調を崩しやすい体質はございますが、その中でも多いものを挙げています

気と血は、身体を温めるなどの体温調節作用を持ちます。よって、気血不足状態では、寒暖差に対応できず、体が冷えてカゼを引いてしまったりします。また、激しく変わる気温差へ対応するために、気血をいつもより消耗するため、体力が低下し、疲れやすくなったり、食欲不振なども起こってきます。

 


では、気血不足をケアし、この時期の寒暖差に負けない身体づくりを手伝う漢方薬の一例と養生をご紹介していきます。


<漢方薬>
気血不足は、なんといっても脾胃(胃腸)を整えることが大事です。胃腸を整え、十分な栄養を体に取り込むことで気血不足が解消されます。


◆主に胃腸を整えて気血不足をケア
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
人参湯(にんじんとう)
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
山査子製剤(さんざしせいざい)

 


◆血不足が強い場合を以下を単独、または上に列挙した漢方薬と併用
イスクラ 婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)
イスクラ 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
イスクラ 心脾顆粒(しんぴかりゅう)
イスクラ 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

 


<養生>


🔶食事は、腹八分目で消化の良い温かい物をバランスよく食べる


【オススメ食材】
米、山芋、さつまいも、里芋
かぼちゃ、人参、ほうれん草、小松菜、
玉ねぎ、ニラ、ネギ
大豆類(味噌、納豆、豆腐など)
きのこ類(しいたけ、えのき、しめじ)
鶏肉、卵など


🔶冷たい飲食物は極力避ける
🔶お風呂は、入浴し体の芯まで温める
🔶日付が変わる前に就寝し、十分な睡眠をとる
🔶過労は避ける
🔶適度な運動を、できれば毎日
ストレッチでも良いです。続けることが大事です

 


上記の養生や漢方薬で、季節の変わり目の寒暖差に強い身体づくりを行って、健やかに秋を乗り切りましょう(^^b

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

その疲労倦怠感、秋バテかも


『その疲労倦怠感、秋バテかも』

二十四節気の白露(はくろ)に入っていますが、昼間は30℃を超える暑さが続きます。昨今は、夏のような暑さが9月下旬ころまで続くため、次のような秋バテ症状を訴える方が増えています。


🔹疲れがとれない
🔹朝起きるのがつらい
🔹元気、やる気が出ない
🔹だるい
🔹食欲がない


理由として、
7~8月の猛暑中は、心臓に負担をかけて大量の汗をかくため、体内のエネルギー🔥を大量消費します。この期間に


🔷十分に睡眠🥱をとれない
🔷過労で休養できない
🔷少食、偏食など、十分な栄養がとれない


などがあると、疲労が蓄積し、体の修復が遅れます。
加えて、9月に入っても猛暑が続くため、体の回復が追いつかなくなり、秋バテ症状を訴える方が急増します。

昨今は、30℃を越す気温が長く続くため、秋バテが増えたと感じています😌

秋バテの回復には、体の中で不足している栄養を補い、立て直していく必要があります。
それでは、漢方薬と養生をご紹介します。

<漢方薬>


◆主に疲労で体が弱っている(やる気、元気がでない)
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
人参、牛黄、鹿茸を含む製剤

 


◆主に食欲不振
健胃顆粒(けんいかりゅう)
香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
藿香正気散(かっこうしょうきさん)
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
山楂子製剤(さんざしせいざい)

 


◆気血が不足気味
心脾顆粒(しんぴかりゅう)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)

 


<養生>
養生は、無理をせず、体に負担をかけないことを優先します。


🔸十分な睡眠(日付が変わる前に就寝)と休養をとる
🔸朝と昼はしっかり食事をとり、夕食が遅くなりそうなら、少量で消化のよい物を
🔸食事は、胃腸にやさしい、滋養のある温かい食べ物を摂る


✨おすすめ食材✨
かぼちゃ、人参、れんこん
米🌾、里芋、山芋、さつまいも、栗、
きのこ類
サンマ、イワシ


🔸冷たい飲食物、生ものは控える

 


ご紹介した養生で、秋バテを回復または予防し、過ごしやすくなる秋を元気に満喫しましょう😊

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂