漢方で忘年会シーズンを元気に乗り切ろう!!


『漢方で忘年会シーズンを元気に乗り切ろう!!』

師走に入り、店頭でも「今夜、忘年会🍻なんだ」と話すお客さんの声を聞きます。
顔の広い方だと「連日忘年会🍻だよ~」と苦笑されるお客さんも(笑)
昨年から自粛ムードもなくなり、年末の活気が戻ってきていることを感じます😊

さて、忘年会シーズンになると、


二日酔い(悪心、嘔吐、頭痛)
飲酒からくる浮腫(むくみ)
暴飲暴食による胃もたれ、下痢、腹痛、便秘


などの不調を起こし、漢方薬をお求めになる方が増えます。
また、忙しい師走は、仕事に支障をきたさないよう、早く回復したいという声もあわせてよく聞きます。

ということで、上述の症状を早く回復させるためにお店でよく提案する漢方薬を今回はご紹介していきます。詳細な内容に関してはご来店時にお話しますね(^^)


◆二日酔いからくる諸症状


悪心、嘔吐 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、五苓散(ごれいさん)
下痢    葛根黄連黄芩湯(かっこんおうれんおうごんとう) <-排便時に灼熱感を感じる熱性の下痢
頭痛    黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
むくみ   五苓散(ごれいさん) または 五苓散+茵陳蒿(いんちんこう)

 


◆食べ過ぎによる、胃もたれ


加味平胃散(かみへいいさん)
山査子製剤(さんざしせいざい)

 


◆冷たい飲食をしすぎての腹痛


人参湯(にんじんとう)
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
安中散(あんちゅうさん)

 


◆口内炎(連日の暴飲暴食で胃熱からくる口内炎)


甘露飲(かんろいん)

 


◆便秘(連日の食べ過ぎからの便秘)


大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
清営顆粒(せいえいかりゅう)

 


養生は、書くまでもないですが(^^;
「食べ過ぎ、飲み過ぎに注意しましょう!!」です。

そして、連日、忘年会、クリスマスパーティなどが続くような時は、
上記の漢方薬でケアをして、元気に乗り切りましょう!!


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

冬の不調!!漢方で温まって改善・予防


『冬の不調!!漢方で温まって改善・予防』

立冬を過ぎ、今週から気温が下がり、寒くなる予報が出ています🥶
本活的な冬に備え、寒さからくる症状への対策をご紹介します。

漢方で寒さは寒邪(かんじゃ)ととらえます。
外寒(がいかん)内寒(ないかん)の2種類があります。

外寒は、冬の寒さなどで、外から侵入してくる寒さのこと。寒い冬の外や、職場で寒い環境(冷蔵機器に近い、低い気温に設定された工場内等)に長時間いることにより、外寒に侵されます。

内寒は、体の中から発生する寒さです。体を温めるエネルギー不足から冷えを生じる状態を言います。体内の冷えは、臓器の働きを弱め、さまざまな不調をもたらします。内寒は、慢性的に虚弱な方、病後で体力が落ちている方、高齢者、長期間過度なダイエットで虚弱な方に多いです。

それでは、寒さからくる症状への漢方薬をご紹介します。
※前回、風邪のお話をしているので、風邪以外の症状を挙げています
<<漢方薬>>


◆冷え(手足先、体など)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)


◆慢性的な冷え(陽虚)
霊鹿参(れいろくさん)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
活命参(かつめいじん)


◆冷えからくる腹痛(冷たい飲食物を摂って起こる腹痛にも良い)
人参湯(にんじんとう)
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
小建中湯(しょうけんちゅうとう) <- 小児用


◆冷えからくる関節痛
五積散(ごしゃくさん)
独歩顆粒(どっぽかりゅう)


◆冷えからくる頻尿
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
六味丸(ろくみがん)

 


次に養生をご紹介します。できるところから実践してみてください(^^)
<<養生>>


🔶温かい衣服で防寒を
風邪が侵入しやすい首、手首、足首を寒さから守りましょう


🔶お腹周りをカイロで温める
熱を作り出す力が弱っている状態時は、カイロで熱を補いましょう。
次の2箇所にカイロを貼るのはオススメします。
腹側 へその下あたり
背側 お尻の上、仙骨あたり
※カイロを長く貼付することでの低温ヤケドにはご注意ください


🔶冷たい飲食物は、極力控える
体の外を防寒していても、体の中に冬を作ってしまったら台無しです。温かい食べ物を摂り、体の中も冷やさないようにしましょう。


🔶体を温め陽気を養う食材を摂る
にら、ねぎ、しょうが、にんにく、しそ
かぼちゃ、山芋、きのこ類、大豆製品、えび、羊肉、紅茶、シナモンなど


🔶温かいお風呂にしっかり入る
温かいお風呂に入ると気血水が手先足先まで巡り、芯まで温まりますよ


🔶適度な運動を行う
体を動かせる方は、少し息が上がるくらいの運動を1日30分くらいできると良いです。お風呂と同じで、気血水が手先足先まで巡り冷え対策にオススメです。


漢方薬と養生で寒い冬を温かく元気に乗り切りましょう(^^b

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方でカゼの季節を元気に乗り切ろう!!


『漢方でカゼの季節を元気に乗り切ろう!!』

数日前に「インフルエンザが全国的な流行期に入った」というニュースもあり、本格的に感冒の季節に入ったようです。

そこで今回は、漢方でのカゼ対策と予防をお話します。

漢方視点でカゼを分類すると、赤いカゼ青いカゼに大きく別れます。


※他にもカゼのタイプはありますが、この時期に多いタイプとして2つをピックアップしました


◆赤いカゼ


 症状:熱っぽい、微熱がある、喉が痛い、喉が赤く腫れている、口が乾く


 漢方薬:涼解楽(りょうかいらく)
     金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)
     銀翹散(ぎんぎょうさん)


◆青いカゼ


 症状:ぞくぞくと悪寒がする、頭痛がある、肩から項背部にかけてコリがある、汗が出ていない、四肢の痛み


 漢方薬:葛根湯(かっこんとう)
     麻黄湯(まおうとう)
     柴葛解肌湯(さいかつげきとう)

 


【補足】
2タイプとも、高熱、咳などの感冒症状が強くなってきたら以下の併用を提案しています。


高熱
地竜(じりゅう)、牛黄製剤(ごおうせいざい)



麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)


頭痛
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)


喉の痛み
桔梗石膏(ききょうせっこう)
桔梗湯(ききょうとう)

 


※上記は、「風邪かな?」と感じたカゼ初期から2日目くらいまでに提案する漢方薬です。3日以上経ってくると、使用する漢方薬は変わってきますので、専門家へ相談することを推奨します。

 


最後に、カゼは何より予防が大切ですので、予防の養生をお伝えします。

<養生>


1)手洗い、うがいをこまめに
2)人混みではマスク着用
3)十分な睡眠
4)過労を避ける
5)冷たい飲食物を避ける
6)足首と手首、首(項背部)を冷やさない
7)汗をかいたりなどで衣服が濡れたら、身体が冷える前に着替える
 着替えが無い時は、タオルなどを1枚挟んで冷えを防ぐ
 特に背中は風邪(ふうじゃ)の侵入経路。早めに冷えを防ぐと風邪予防に効果的です。
8)喉、鼻、悪寒、熱っぽいなど、「おやっ!?なんかおかしい」と感じたら、適切な漢方薬をすぐに服用。
分単位の対応が悪化の有無を左右することがあります。

 


以上です。
漢方薬を常備して、予防を実践し、風邪の季節は家族みんなで元気に乗り切りましょう!!

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂