<<原因>>
関節痛は、
筋(スジ)・骨・筋肉の3つの弱りと、
血の不足・滞りが根本原因と漢方で考えます。
そして、
筋(スジ)は、肝※1に
骨は、腎※2に
筋肉は、脾※3に
深く関係します。
肝・腎・脾が正常に働けば、筋(スジ)・骨・筋肉は十分な機能を果たし、
食べ物から十分な血を作り出し、巡らせることができます。
※1『肝』は、全身の筋を養っており、肝の血が不足すると筋の疾患が起こります
※2『腎』は、人体の成長・発育・生殖にかかわる腎精という物を貯蔵し、腎精が髄に変化し骨を養う。腎精が不足すると骨の疾患が起こります
※3『脾』は、胃腸の消化吸収を担い、胃腸から栄養を摂り入れることができないと、十分な筋肉が作れないなどが起こります
<<漢方のアプローチ>>
次の特徴を持つ漢方薬を組み合わせて関節痛に対応します。
補肝益腎・・・弱った肝と腎を元気に
健脾益気・・・弱った胃腸を元気に
活血養血・・・血を補い、滞りを無くす
通絡・・・・・塞がった経絡※5を通す
去風寒湿邪・・根本原因ではないが、関節を痛める原因である風寒湿邪を取り除く
※5『経絡』は、人体の中の気(エネルギー)・血・体液などの生きるために必要なものの通り道
関節痛の症状改善には時間がかかり、人によって変わります。
筋肉が落ちただけでの軽度な関節痛であれば、週単位または月単位で良い方向へ向かいます。
肝と腎が影響している場合は半年、または年単位で良くしていきましょうとお話しします。
相談で、関節痛の痛みの度合い、期間、生活習慣などをしっかりお聞きし、原因を探り出し、体質や生活スタイルにあった漢方薬を提案します。ぜひご相談下さい。