春の不眠は漢方で解消!!


『春の不眠は漢方で解消!!』

春のこの時期、眠りに関する相談が増えます。
相談内容としては、


・寝付きが悪い
・眠りが浅い
・早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)


などです。

漢方の視点で考えると原因は様々です。
しかし、もともと以下に説明する素体、体質等があり、そこへ温かくなる春の熱が加勢して、この時期に眠りの悩みが出てくると思われます。


🔹寝付きが悪い方に多いのが・・・肝の不調
ストレスでのイライラや思い悩みすぎで、肝に熱を持ち、その熱が頭へ上昇して眠りを妨げるパターン


🔹眠りが浅い方に多いのが・・・血の不足
血不足で、十分に頭を滋養できないため、眠りが浅くなるパターン


🔹早く目がさめてしまう方に多いのが・・・腎の虚弱
漢方で腎とは、成長、生殖、内分泌などが含まれます。腎機能の衰え、例えば睡眠ホルモンが十分に生成できないため、早く目が覚めてしまうパターンがあります。


※50代以降は、10代~20代と比べて必要な睡眠時間は減ります。必ず7,8時間寝ないといけないということではありません。年齢により適切な睡眠時間がありますことご留意ください。

 


上記症状が、1週間以上続いてくると、昼間の生活に支障がでたり、別の不調へつながるため、早めに漢方薬や養生で対処したいですね。それでは、上記3つの眠りの悩みに対する漢方薬の一例をご紹介いたします。


<漢方>


【おことわり】
以下にご紹介する漢方薬は睡眠薬ではございません。原因に対して漢方薬を用いて、その原因が改善することにより、良い睡眠が戻るという考えでご紹介しています。


◆寝付きが悪い方


温胆湯(うんたんとう)
逍遥顆粒(しょうようかりゅう)
酸棗仁湯顆粒(さんそうにんとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 


◆眠りが浅い方


心脾顆粒(しんぴかりゅう)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)

※血不足の場合は、血が戻るのに例えば数ヶ月の単位で時間がかかります。よって、眠りの改善も同じくらい時間がかかることが多いです。

 


◆早く目がさめてしまう方


六味丸加減剤(ろくみがんかげんざい)<-八味地黄丸など体質により方剤は変わります
亀板配合製剤(きばんはいごうせいざい)
天王補心丹(てんのうほしんたん)
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

 


<養生>


🔶朝の陽光を浴びて、体内時計を整える。


🔶タンパク質を含む、朝食を食べる
朝食でとるタンパク質が睡眠ホルモンの材料になります。


🔶お昼以降、カフェイン摂取(コーヒー、エナジードリンク等)を控える
カフェインの代謝は時間がかかる為


🔶夜の入浴で体の芯を温める


🔶寝る前の水分補給は程々に
トイレが近くなり、眠りが浅くなる為


🔶寝付きを良くする寝酒は控える
眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなる為


🔶睡眠の1時間くらい前からスマホやテレビ等の視聴は控える
強い光が目に入ると脳が覚醒し寝付きが悪くなる為

 


以上、ご紹介した漢方薬や養生が、質の良い睡眠をもたらし、健康な生活を送る一助になれば幸いです。

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

暮らしに役立つ漢方情報<目次>

<暮らしに役立つ漢方情報 目次>


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暮らしに役立つ漢方情報 ~目 次~


2024年


20240401 痔(ぢ)は早めに漢方で治そう


20240325 春は漢方でニキビ予防&対策


20240318 漢方で丈夫で健康な骨づくり


20240311 春の不調は漢方で~情緒編~


20240304 春の不調は漢方で~胃腸編~


20240226 五十肩は、養生と漢方薬で


20240219 デスクワーク、スマホ姿勢からくる肩こり対策


20240205 唾液トラブルは漢方で解消


20240129 漢方で快眠


20240122 漢方でストップ花粉症


20240115 漢方で防ごう!!膀胱炎、尿道炎


2023年


20231225 年末の疲れは漢方で


20231219 漢方で寒さ対策


20231211 冬の関節痛対策


20231204 鼻みず鼻詰まりは寒熱を見極めて


20231127 目眩(めまい)は、漢方で解消!!~その4~


20231120 目眩(めまい)は、漢方で解消!!~その3~


20231113 目眩(めまい)は、漢方で解消!!~その2~


20231106 目眩(めまい)は、漢方で解消!!~その1~


20231030 胃の不調(機能性ディスペプシア)は漢方で治そう


20231023 実りの秋!!漢方で貧血を治そう


20231016 唇の荒れは漢方で~体の中からケア~


20231002 漢方で寒暖差に負けない体作り


20230925 漢方的、風邪の予防と初期対応


20230911 初秋の温燥からくる不調にご用心


20230904 その不調、秋バテかも


20230828 漢方でスッキリ便秘解消!!


20230821 夏場の足のつり対策


20230807 クーラーによるノドの痛みは漢方で解決


20230725 夏本番!!漢方で夏バテ知らずに


20230717 夏は皮膚トラブルにご注意を


20230710 食欲不振の漢方薬


20230704 口臭が気になったら漢方で改善


20230626 漢方でイライラとサヨナラ


20230619 漢方でむくみ予防


20230612 夜になるとでてくる不調に


20230605 漢方で膀胱炎・尿道炎対策


20230529 日本の夏は、胃腸が冬


20230522 これからの暑い時期に気をつけたい事


20230515 血の巡りを良くしよう


20230508 爪から体の状態を知ろう漢方


20230501 ノドの痞(つか)えがとれない時の漢方


20230424 漢方で疲れ知らず!!GWを楽しもう(^^)


20230417 まぶたピクピクは肝の弱り


20230410 赤みの症状は血熱かも


20230327 春の食材でデトックス


20230320 お花見時期の胃腸ケア


20230313 春の不眠


20230306 春の不調と漢方


20230227 漢方で花粉症対策

痔(ぢ)は早めに漢方で治そう


『痔(ぢ)は早めに漢方で治そう』

相談でお話を聞いていると、痔は症状が出ていても我慢されている方が多いです。相談に来られたときは、かなり症状が悪化していることが・・・。漢方薬や養生で適切に対応することで、痔の悪化を防ぎ、回復を早め、回復後の予防へとつながりますので、今回は、痔の中でも相談が多い”いぼ痔”と”切れ痔”についてお話していきたいと思います。

まず、痔(いぼ痔、きれ痔)がどういったものか説明します。



いぼ痔は、肛門にある歯状線より内側にできたものを内痔核、歯状線より外側にできたものを外痔核と言います。肛門付近および直腸付近にある細い静脈のうっ血(血の滞り)で起こります。
よって、


🔹座りっぱなしの仕事
🔹便秘で排便時に強くいきむ
🔹お酒の飲みすぎ
🔹辛い物、甘い物、脂っこい物の摂りすぎ


などの方によく起こります。

次に切れ痔は、例えば固くなった便が排出されるときに肛門の上皮部分が裂けたり切れたりして起こります。そのため、慢性便秘をお持ちで、排便時に強くいきむ方に多いです。

基本的に本人は、患部を見たり触ったりできないので、外に出ているいぼ痔以外は状態の把握は難しいです。ただ、出血や痛みが出てきましたら、速やかに対応することで悪化を防ぎ、回復を早めることができます。


【注意】40代以降の肛門からの出血は、大きな病気が隠れている可能性があります。一度、かかりつけの医者へ受診することを強くお勧めします。


次に、漢方視点で痔の原因は、


🔹肛門付近の血液の流れが悪くなった状態:瘀血(おけつ)
🔹お酒の飲みすぎ、辛い物、甘い物、脂っこい物の摂りすぎにより、湿熱(体に病的な水が熱をもった状態)が肝、大腸を傷めた状態:肝胆・大腸湿熱(かんたん・だいちょうしつねつ)


と考えます。

尚、漢方でも、痔の大きな原因となる便秘は深く考慮します。便秘は、ストレス、食べ過ぎ、加齢で排便の力が弱いなど、様々な要因が考えられます。よって、その方に併せて対応していきます。

 


では、これらを踏まえて、痔に対しての漢方薬と養生をご紹介します。

<<漢方薬>>

症状にあわせて以下に挙げた漢方薬を服用して症状の改善を図りながら、その方の生活習慣から起こっている状態を改善する漢方薬を併用します。その一例として便秘の改善を挙げています。


◆痛み、腫れを伴う時


乙字湯(おつじとう)

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

 


◆痛み、腫れ、出血を伴う時


槐角丸(かいかくがん)

 


◆痔の症状に加えて


痒みが有る時

消風散(しょうふうさん) を合方


便秘がある時(以下を合方)
便秘は、上述したストレス、食べ過ぎ、加齢などにより、使う漢方薬は変わります。一例を挙げますが、適切な漢方薬を選ぶ必要があります。専門家に相談することをお勧めします。


大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

潤腸湯(じゅんちょうとう)

麻子仁丸(ましにんがん)

 

 


<<養生>>


🔶お酒はほどほどに
🔶辛い物、甘い物、脂っこい物を控える
🔶水溶性の食物繊維が多い食材を積極的にとる
 さといも、山芋、ジャガイモ、オクラ、きくらげ、こんにゃく、小豆
 わかめ、こんぶ、メカブ、ひじきなどの海藻類
 りんご、いちご、プルーン
 など
🔶座り仕事の人は、1時間に1回は立って適度な運動で臀部の血行を促進する
🔶毎日、お通じがあるよう生活習慣を整える

 


痔でお困り、または家族や友達が困っているなどありましたら、ぜひこのページを参考にしていただけたらと思います。

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂