花粉症の養生(その1)

<徒然養生>



花粉症の養生(その1)

12月に入り冬本番です。
なのに
「花粉症の養生?」
「えっ早くない?」
と思われた方、多いと思います

中医学で考えると、花粉やPM2.5は、体を害する外邪から体を守るのは、衛気(えき)と言われるものなんです。
衛気は、バリアみたいな物とイメージしてください。

不摂生な生活により、衛気が弱り(衛気虚)、外邪に侵されやすくなっていると、花粉症などになりやすく、症状もひどくでてしまいます。

 


そこで、養生は日頃から衛気を強くすることに重点をおきます。では、養生をご紹介します


🔸冷たい飲食物は極力さける
🔸暴飲暴食、逆に少食、そして偏食はしない
🔸夜更かしはしない。十分な睡眠をとる
🔸適度な運動
🔸衛気を強くするオススメ食材


山芋、長芋、もち米
辛味野菜(玉ねぎ、ネギ、しょうが)
緑黄色野菜(人参、かぼちゃ、ピーマン、ほうれん草)
きのこ類(しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ)
鶏肉、豚肉、卵
果物(みかん、りんご、いちご)

 


このように養生を挙げると、
「みんな解っている当たり前のことだなぁ」と感じませんか❓
そう、これまでの養生で何回も書いていることばかりなんです。

でも、今の時代、仕事、学校、育児、家事などで、当たり前のことができないんです。やがて、毎日の不摂生が積もり積もって病を引き起こします。

年末、無理が重なることがあるかもしれませんが、上記の養生を頭の片隅において、少しでも実践していただければと思います。

そして、来年2月頃の花粉症の季節をうまく乗り切りましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

冬の養生

<徒然養生>


冬の養生

もうすぐ二十四節気の「小雪(しょうせつ)」、1日ずつ寒さが増してきていますね。

初冬を迎え、今回は冬の養生です。
冬の養生は、体を温め、とにかく冷やさないことを心がけ、体は休養モードであることを意識し、「無理をしない」がポイントです✨


🔸温かい衣服で防寒を
特に風邪が侵入しやすい首、手首、足首を寒さから守りましょう

🔸お腹周りをカイロで温める
寒がり、冷え性の人は、中医学で陽虚(ようきょ)と言って、熱を作り出すことが弱っている状態。カイロで熱を補いましょう。次の2箇所にカイロを貼ることをオススメします。
腹側 へその下あたり
背側 お尻の上、仙骨あたり

🔸冷たい飲食物は、極力控える
体の外を防寒していても、体の中に冬を作ってしまったら台無しです。温かい食べ物を摂り、体の中も冷やさないようにしましょう。

🔸冬の体は、代謝は落ちています。過剰に食べたり、飲むことは慎みましょう

🔸年末は忙しなくなりますが、心を落ち着かせ、焦らず、無理をしない!!

🔸晴れた日は、朝から日光浴で気持ち健やかに


冬の養生を出来るところから実践して、冬を元気に乗り切りましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

血の養生ポイント

<徒然養生>


血の養生ポイント

漢方では、気・血・水(津液)を考えますが、その中で今回は、血のお話です😊

🩸は巡りが大切ですが、十分な量があることも大切なんです❗❗
イメージしてみてください。ちょろちょろと少ない水量の川の流れは悪いですよね。
なので、十分な血量があってこそ、巡りが良くなるのです✨

血の巡りが悪くなった状態を「瘀血(おけつ)」と漢方で言います。
体はわかりやすい瘀血のサインを出してくれています。


🔹目の下にクマができる
🔹顔色が暗い
🔹唇が紫色
🔹針で刺したような痛みがある
🔹痛みが夜に悪化する
🔹肩、首がこる
🔹アザができやすい


など。これらのサインに気づいたら、自分の生活を振り返ってみましょう。

瘀血になる原因は


🔸栄養不足
🔸過食、偏食
🔸ストレス
🔸運動不足
🔸加齢
🔸睡眠不足


などです。相談を受けているとこれらの原因が重なっていることがほとんどです。

対策は、自分の思い当たるところを改善していけば良いのですが、ポイントがあります❗❗

最初は血量を増やすことに重点を置く。そして、血量が増えてきてから巡りをよくする✨
冒頭でも述べている「十分な血量があってこその巡り」です✨

一例ですが、食欲不振などで栄養が摂れていない人は、まず胃腸を整えて、しっかり栄養が摂れて血が作れるようになることを優先します。

瘀血は、悪い生活習慣から作り出されていますので、一日二日で改善するものではありません。どっしり構えて、焦らず取り組みましょう。

生活習慣を正す養生や漢方薬は、瘀血の原因によって変わってきます。
よかったらご相談ください😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂