骨の養生

<徒然養生>



骨の養生

みなさんもご存知の通り、骨は、老化とともに衰えやすい体の部位の1つです。

骨を健やかに丈夫に保とうとする時、漢方では、補腎(ほじん)、活血(かっけつ)を重要視します。理由は、骨は腎に属しているという考えで、腎に必要な物を補うことが大切であり、そして、骨への栄養をしっかり届けるため、活血という血の巡りを良くすることも合わせて大事になるからです。

 


では、補腎、活血の考えも踏まえた骨の養生をご紹介します。


🔸補腎、活血の食材をバランスよく摂りましょう✨


<オススメ食材>
小松菜、切り干し大根、木綿豆腐
玉ねぎ、ネギ、黒酢、
小魚、サンマ、鮭、しらす干し
骨付きの肉(鶏、豚、牛、羊)
納豆など大豆類


骨は、カルシウムだけでできているわけではなく、コラーゲン、リンも必要です。コラーゲンの素となるタンパク質もしっかりとりましょう。リンは、食材に多く含まれているため、意識しなくても摂れていることがほとんです。逆に食品添加物などはリンを過剰に含むため、摂り過ぎに注意しましょう。


🔸十分な睡眠
睡眠時に分泌される成長ホルモンが骨の形成、修復してくれます


🔸日光浴
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが増えます


🔸毎日の入浴で血の巡りをよくする


🔸適度な運動で骨に刺激を与え、かつ血の巡りを良くする
オススメは、ウォーキング。
足のかかとに刺激を与えてあげると、「骨を丈夫にしないといけないよ」というメッセージがでて、体は骨を丈夫に保とうとしてくれます。

 


最後に骨の養生で一番大切なことは、毎日続けることです。骨はすぐに変化するものではありません。日頃の積み重ねによって骨は健やかに丈夫に保たれますよ❗❗

ぜひ、養生を取り入れ、継続して骨を健やかに保って、元気に過ごしましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

関節痛、神経痛への取り組み方

<徒然養生>



関節痛、神経痛への取り組み方

寒くなってくると関節痛、神経痛などの症状での相談が増えます。



写真は、関節痛、神経痛などの症状でよく提案する漢方薬を載せました。これでも棚からひとつまみ、ほんの一部なんですよ😊。他にもたくさんの種類があります。


なぜ、こんなにも種類があるのかというと


🔸急性なのか慢性なのか
🔸患部に熱をもっているかいないか
🔸1日中痛いのか、例えば夜に痛みが増大するのか
🔸雨が降る時に痛みだすのか
🔸冷え、食事の偏り、運動不足などからくる血行不良による痛みかどうか
🔸加齢、運動不足で筋肉低下からくる痛みかどうか
など


人によって症状や原因が様々なので、使う漢方薬を変えていく必要があるからです。
(鎮痛薬で、ただ痛みを止めるだけでは無いんです)

そして、関節痛、神経痛に取り組む時、漢方薬より重点をおくのが養生です。
養生は8割くらい重要で、漢方薬は2割くらいと思ってください。

理由は、関節痛、神経痛は、生活習慣から起こっていることがほとんどです。よって、食事、筋力をつける運動など日頃の養生がとっても大切になってくるからです。

本来なら、ここで漢方薬、養生を紹介していきたいのですが、関節痛、神経痛の症状によって、提案する漢方薬、養生も変わります。

良かったらお店にご来店いただき、相談でしっかりお話を聞かせてください。

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脾の養生

<徒然養生>



脾の養生

中医学では肝・心・脾・肺・腎と五臓に分けて考えますが、その中の「脾(ひ)」の養生についてお話します。

まず脾とは、食べ物を食べて、口での一次消化に始まり、胃腸で消化吸収し、吸収した栄養を体全体に届けるところまでの役割を担っています。

この一連の中で、どこか悪いところがあると不調につながっていきます。

相談で色々な症状を伺います。原因の元を探っていくと、脾に行き着くこと多いです。

 


そこで、健康の要といえる脾の養生を以下にまとめましたのでご紹介します。


1)よく噛んで食べる(一口30回)
2)温かい物をたべる。冷たい飲食物は極力避ける。因みに、体温以下は冷たい物と考えてください
3)食べる量は、腹八分目
4)お腹が空いてから食べる
5)朝食を抜かない
6)肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、甘い物、味の濃い物、脂ら物は少なめに摂る
7)食材はバランスよく
穀類:野菜:動物性食品の比率は、4:4:2がおススメです


いきなり全ての養生を実践するのは大変です。まず1)~3)を優先して実践してみてください😊

 


余談ですが
漢方薬には、健脾といって脾を健やかにする生薬が配合されていることがあります。これは、服用する漢方薬がしっかり吸収されて、体に送り届いてもらうためなんです✨

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