脾の養生

<徒然養生>



脾の養生

中医学では肝・心・脾・肺・腎と五臓に分けて考えますが、その中の「脾(ひ)」の養生についてお話します。

まず脾とは、食べ物を食べて、口での一次消化に始まり、胃腸で消化吸収し、吸収した栄養を体全体に届けるところまでの役割を担っています。

この一連の中で、どこか悪いところがあると不調につながっていきます。

相談で色々な症状を伺います。原因の元を探っていくと、脾に行き着くこと多いです。

 


そこで、健康の要といえる脾の養生を以下にまとめましたのでご紹介します。


1)よく噛んで食べる(一口30回)
2)温かい物をたべる。冷たい飲食物は極力避ける。因みに、体温以下は冷たい物と考えてください
3)食べる量は、腹八分目
4)お腹が空いてから食べる
5)朝食を抜かない
6)肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、甘い物、味の濃い物、脂ら物は少なめに摂る
7)食材はバランスよく
穀類:野菜:動物性食品の比率は、4:4:2がおススメです


いきなり全ての養生を実践するのは大変です。まず1)~3)を優先して実践してみてください😊

 


余談ですが
漢方薬には、健脾といって脾を健やかにする生薬が配合されていることがあります。これは、服用する漢方薬がしっかり吸収されて、体に送り届いてもらうためなんです✨

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂