春の不調と漢方


<春の不調と漢方>


3月に入り、年度末で仕事が忙しくなる方、4月からの新しい環境に向けた準備で忙しくなる方がおられると思います。
漢方で春は五臓の「肝」と深く関連しています。肝は伸びやかを好みますが、このように仕事などで忙しないと肝の伸び伸びを抑えてしまいます。すると肝が担う疏泄が低下し、体の不調がでてきます。ちなみに疏泄とは、気血水の運行や情志、胃腸の働き等を円滑に保つ働きのことで、いわゆる自律神経の働きに似て、胃腸の動き、代謝等を調節する機能のことです。

 


<よくでる症状>


🔹イライラ
🔹お腹や脇の張り
🔹ゲップやガスがよく出る
🔹便秘
🔹下痢
🔹便秘、下痢を繰り返す
🔹瞼がピクピクなど


です。不調を感じたら漢方薬や養生で早めにケアしましょう(^^)

 


<漢方薬の一例>


イスクラ 逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
イスクラ 開気丸(かいきがん)
柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
四逆散(しぎゃくさん)
など
※症状、体質によって漢方薬は変わります。

 


<養生>


🔸早寝、早起きでリズムを整え、朝は陽光をしっかり浴びる
🔸日中温かくなってきますが、冷たい飲食物は控えめに
🔸くよくよ考えない
🔸適度な運動、趣味に没頭、友だちとおしゃべりなどでストレスを発散する


 

漢方と養生で春を健やかに伸び伸びと楽しみましょう😊

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。


熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

正月明けの胃腸養生

<徒然養生>



正月明けの胃腸養生

正月明け、増える相談の1つに胃腸の調子が悪いというのがあります。

正月の暴飲暴食で
🔹胃もたれ
🔹腹痛
🔹便秘
🔹下痢
などの症状を主に訴える方が多いです。

七草粥の日だけで治ればよいですが、1,2日で調子が戻るのは難しい様です。
主な4症状への養生法の一例を以下に示します。


🔶「胃もたれ」
もともと消化力が弱い体質の方に多いです。食べ過ぎで胃もたれとなった場合は、食べる量を5,6割くらいにし、温かく、消化の良い物を食べて、回復を待つのが適切です。
この時、肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、脂物、甘い物、味の濃い物と冷たい飲食物は極力控えましょう。


🔶「腹痛」
日頃から胃腸が弱い方に見受けられます。冷たい物と一緒に飲食したり、単純に食べすぎたりで起こる腹痛の方が多いです。消化力を上げ、温めて止痛する漢方薬を使い腹痛をとっていきます。その後、腹八分目、且つ温かい消化の良い食べ物を摂るようお話します。


🔶「便秘」
脂物、甘い物、味の濃い物の食べ過ぎで、一時的な便秘であれば瀉下剤を使い、まず通じさせることを優先します。その後は、腹八分目の食事で、豆類、きのこ類、海藻類などの食物繊維を積極的に摂って、腸内環境とお通じを整えましょう。この時、強い瀉下剤を長期間連用するのは控えた方よいです。特に小さなお子さん、高齢者は、強い瀉下剤の使用は要注意です。必ず専門家と相談しながら使いましょう。


🔶「下痢」
まずは、止瀉剤をメインに下痢を止めることを優先します。その後、養生としては、便秘と同様で、腹八分目の食事で、且つ豆類、きのこ類、海藻類、発酵食品(味噌、ぬか漬け、納豆)などを摂って、お通じを整えていきます。
1点注意があります。急性の下痢の場合は、ウイルス性胃腸炎などの可能性があります。この場合、下痢を止めるべきでは無いため、まずはお医者さんへ相談しましょう。


上記に挙げたのは、あくまで一例です。胃腸の調子がいまいちという方は、お気軽にご相談ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

秋の食養生

<徒然養生>


秋の食養生

秋は、湿度の高い夏から湿度が低い冬へ、大きく変化する時期🍁
この変化に体が対応できず、乾燥による


🔹空咳
🔹便秘
🔹口/鼻/のど/肌の乾燥


などの不調がでやすくなります。

乾燥に対して、白い食材で潤いを補うという考えが中医学にあります✨
おすすめの食材をご紹介致します。
ぜひ食事に取り入れてみてください。


<おすすめ食材>
🔸れんこん、長芋、里芋、大根
🔸白菜、白ネギ、白きくらげ、ゆり根
🔸しめじ、白ごま、梨
🔸サンマ、イワシなどの白身の魚


ご紹介の食材で体を潤し💧、乾燥の秋🍁を健やかに乗り切りましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂