胃腸養生

徒然養生

胃腸養生


漢方相談をしていて、
初夏の時期に起こりやすい胃腸トラブルの原因で多いのが以下の2つです。


①胃腸を冷やしての腹痛や下痢
 冷たい飲食物、お酒の取りすぎ、下肢を冷やすなど
②傷んだ飲食物を食べての食あたり、水あたりによる腹痛、下痢、嘔吐


どちらも急性ですが、漢方では対応が変わってきます。
①の場合は、体を温める漢方使い対応します。
②の場合は、無理やり嘔吐下痢は止めず、漢方薬を使って解毒していきます。


では、原因①②を踏まえた養生としては


🔸冷たい飲食物を多く摂らない(当前ですが😅)
🔸冷たい飲食物を摂ってしまった後は、温かい物(スープなど)や温性の食材で体内を温める
食材は、生姜、紫蘇などがオススメ
🔸冷たい飲食物と消化の悪い物(肉類など)を一緒に摂らない
🔸寝る時に足を出して寝ない
補足:足が冷えると足から戻ってくる冷えた血液が内蔵を冷やし、腹痛の原因になります。
🔸生もの(刺し身、サラダ)を避ける。(日頃から胃腸が強くない人は特に)
補足:どうしても食べたい時は、生姜、紫蘇と一緒に摂りましょう
🔸口をつけてから常温に数時間以上置いた飲食物は食べない。
補足:その後、冷蔵庫で冷やしたり、温め直しても食べないこと


最後に
上述の養生に、生姜が何度かでてきていますが
生姜は、体を温め、解毒作用があります。
昔から
夏に生姜を食べれば医者いらず」と言われています。
暑い時期、胃腸の調子が悪くなりやすい人は
ぜひ生姜を活用して、元気に乗り切りましょう😊

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疲れやすい体質への養生

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疲れやすい体質への養生


疲れやすい状態を
漢方では「気虚(ききょ)」として分類します。

気虚とは
:エネルギーが
:十分でない
という状態です。

このエネルギーも
日頃使う分を「気(き)
蓄えておく分を「精(せい)」と呼び、分けて考えています。

もうお分かりかもしれませんが、疲れやすくなっているのは、精という蓄えがないからです。

精という蓄えがなくなっていく要因は


🔹長期間の病による体力低下
🔹産後、術後による体力低下
🔹加齢に伴う体力低下
🔹過度なダイエットによる栄養不足
🔹少食・偏食による栄養不足
🔹夜更かしによる寝不足
🔹長期間の過労
などです。

 


では、どういう養生をとればよいかをご紹介していきます。


🔸23時までに就寝し、十分な睡眠(7hが目安)をとる
🔸三度の食事を心がけ、温かい物を腹八分で摂る
🔸気を補う食材を積極的に摂る


<オススメ食材>
米、山芋、さつまいも、里芋
かぼちゃ、玉ねぎ、ニラ、ネギ
大豆類(味噌、納豆、豆腐など)
きのこ類(しいたけ、えのき、しめじ)
鶏肉、卵
など


🔸暴飲暴食を控える
🔸お菓子、添加物を含む加工食品をできるだけ控える
🔸冷たい飲食物を避ける
気虚の時、体温以下の飲食物は冷たい飲食物と思ってください
🔸過度でない適切な運動を心がける
散歩、ラジオ体操など


細かく書きましたが、
眠ること(休養・修復)食べること(栄養補給)の2つに重点を置いています。また、食べた物を巡らす意味で、過度でない運動もかかせません。

上に挙げたが養生が、あなたの疲れにくい体づくりへ、少しでもお役に立てれば幸いです。

疲れやすい件で、ご相談をご希望の場合は右上のご相談予約よりご予約ください。


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「爪」は肝の状態を表す

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爪は肝の状態を表す


中医学で、肝の華は「」と言われます。
肝の状態は、目で見える体の表面部だと爪へ現れるという意味です。

どうしてなのかというと、
肝で作り出された栄養は、血液をとおして手先・足先の末端まで送り届けられます。もし肝が弱って栄養不足などがあると、の生成に影響がでてくるからです。

手の爪は、成人で1ヶ月で平均3mm伸びると言われております。
私の場合で説明すると
人差し指の爪は約16mmなので、少なくとも5、6ヶ月ほど前からの状態を表してくれていると言えますね。

それでは、爪の色や形による体の状態とその養生方をご紹介します。

 


<<爪の色>>


◆全体はうす白く(半透明)、爪が薄い

中医学で血虚(けっきょ)と呼ばれる状態に多い爪です。言い換えると、血の量や栄養の不足している状態。
<養生>
血を補う食べ物をしっかりとりましょう。

 


◆白く(透明でない)<-足の爪に多い
真菌(水虫)に感染している可能性が高いです。まずは、病院の受診をお勧めします

 


◆赤みが強い※ <-運動直後、入浴後以外で
中医学で血熱(けつねつ)と言って、体に熱がこもっていたりする状態に多いです。また、血圧が高い人にも多いです。
<養生>
肥甘厚味と言って、脂物、甘い物、味の濃い物、非常に辛い物を常食していると熱を生じやすくなります。肥甘厚味を極力控えましょう

 


◆くらい紫色(暗紫色)
手足が冷えている、血虚※等で、血の巡りが悪い状態。
<養生>
いつみてもを暗紫色をしている時は、血液の量を補うとともに、温めて血の巡りを良くしましょう。

※血虚:血の量・栄養が少ない状態

 


◆黄色っぽい
黄疸などの肝胆病が考えられますので、まずは病院の受診をお勧めします

 

 


<<爪の形>>


◆爪に横線がある
気血両虚と言って、血の量・栄養と元気の不足です。

<養生>
元気と血を補う食べ物を摂り、そして過労、寝不足などを避けましょう。

 


◆爪に深い縦線が多くある
爪は、縦線があるので判断がつきにくいです。
しかし、爪に深い縦線が多くある場合などは、老化が進んだり、栄養不足が起こっているといえます。老化は、過労、強いストレス、寝不足などが起因しています。
<養生>
毎日、過労、強いストレス、寝不足に曝露されている時は、可能な限り改善しましょう。栄養不足の場合は、食べ物でしっかり補いましょう。

 


◆爪先が割れやすい
血虚(血の量や栄養の不足)、過労、強いストレス、寝不足、乾燥などで起こります。
<養生>
養生は、上述の”爪に深い縦線がある場合”と同じです。

 


◆爪が反って、スプーン状にくぼんでいる
貧血の人に多いです。血虚(血の量や栄養の不足)です。
<養生>
血を補う食べ物をしっかり摂りましょう。特に鉄などのミネラルが不足しないよう注意しましょう。

 

 


<補足>
爪の状態は、いくつか重なった状態で現れてくることがほとんどです。
また、上述の血虚の場合は、食養生とともに、最初は漢方薬の助けをかりると回復が早いです。

 


最初に述べているように、爪は5~6ヶ月前からの体の状態を表しています。
よって、養生も5~6ヶ月くらい続けることによって、爪の状態に反映してきますので、あせらずじっくり取り組みましょう。日々、養生継続が体調回復につながります😊

 


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