便秘

徒然養生



便秘

毎日のお通じがない(T-T)
とても不快ですし、辛いですね。
放っておくと体の不調を助長したりします。

原因を挙げれば様々あり、重複もします。


1)食物繊維不足、甘い物の摂りすぎ
2)大量発汗(スポーツ等)による腸内の水分不足
3)加齢や長期寝たきりで大腸の蠕動運動低下
4)職場、転勤、結婚、旅行先などの環境変化(ストレス)
5)便意の我慢(運転手等のお仕事上)
等々


原因によって、使う漢方薬は変わってきますので専門家と相談しながら決めると良いですよ(^^)
養生は特にどの原因に対しても基本変わりません。


<便秘の養生>
a)よく噛んで食べる
b)腹八分目で食べすぎない
c)冷たい飲食物は避ける
d)食物繊維の豊富な食材をバランス良く食事に加える
 大豆、小豆等の豆類
 里芋、さつまいも、こんにゃくなどの芋類
 ごぼう、白菜、青菜などの野菜類
 しめじ、しいたけ、えのきなどのキノコ類
 わかめ、ひじき、もずくなどの海藻類
e)動ける人は、適度な運動を行う
f)夕食と寝るまでの間を3時間以上あける
g)早寝早起きして、朝に排便を持っていくリズムを作る


いきなり全部の養生を取り入れるのは無理だと思います。続かないです。
出来るところから取り入れてみて下さいね。

経験則ですが、a)~d)を取り入れるだけで便秘は解消する方が多いです。

補足ですが、大腸の蠕動運動低下や環境変化のストレス性便秘は漢方薬の助けをかりながら、養生との併用で改善をはかると良いです。

<注意>
ご妊娠中の便秘時は、瀉下剤を使う前に
医師、薬剤師、登録販売者などの専門家に相談しましょう

本投稿が、つらーい便秘の解消にお役立てれば幸いです(^^)

五労(何事も過ぎたるは・・・)

徒然養生



五労(ごろう)~何事も過ぎたるは・・・~

最古の医学書「黄帝内経」に病みやすい動作として、「行・視・坐・臥・立」の五労が記されています。

【行】歩き過ぎることは、筋の過労
足がつったり、足の痛みがなかなか収束しなかったりします。無理せず休むことが養生です。

【視】目を使い過ぎることは、血の過労
血を消耗して潤い不足となり、ドライアイ、かすみ目を起こします。スマホ、高解像度テレビ、パソコンの長時間視聴を極力控えましょう

【坐】座り続けることは、肉の過労
動かないため、気血水の巡りが悪く代謝が落ち、筋肉が落ちてきます。1時間に1度は立って、運動をしましょう。オフィスの階段を上り下りしたり、お散歩するのも良いです(^-^b

【臥】寝たきりは、気の過労
気血水の巡りが悪く代謝が落ち、動いていないのに疲れやすくなります。病気で動き回れない人は、無理のない範囲と態勢でストレッチや軽い筋トレを行ったりして体を動かしましょう。病気でもないのに寝て食べて動かない人は、やることは1つ。( ̄ー ̄)適度に運動しましょう

【立】立ちっぱなしは、骨の過労
骨や関節を傷めます。1時間に1度は座るようにしましょう。仕事上座れない場合は、屈伸などで足を動かし、同じ立ち姿勢をとらないようにしましょう。そして、1日の終わりに足のストレッチやマッサージで足をいたわりましょう。


余談ですが
最近、相談を受けていると、「視」、「坐」による体の不調を訴える方が特に多いです。

休みは、大自然で動き回るのが何よりも養生です(⌒^⌒)b

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

冬の養生

徒然養生



冬の養生

最古の医学書と言われる黄帝内経に「冬の養生」が書かれています。ポイントをまとめると4つ。


1)夜は早く寝て、朝は日が昇ってから起きる
2)温かい衣服で防寒し、寒さで陽気が損なわれないようにする
3)過労して汗をかき、陽気を逃がすことがないようにする
4)あれもこれもしなければという心を持たず、心を落ち着かせる


1)~4)で言いたい事は、陽気の低下を防ぎ、どうしても低下する分は養生で補うことです。
ちなみに陽気は、食べ物から体の色々な物を作ったり、不要な物を壊したりする力であり、代謝とイメージすると良いです。

1)の場合
陽気が1年で低下している冬は、しっかり睡眠に時間をとることで体の修復、疲労回復が十分行えるように

2)の場合
体を冷やさないことによって、少しでも代謝の低下を防げるように

3)の場合
汗を作り、かつ体の外へ汗を出す事を減らすことによって、陽気を浪費しないように

4)の場合
あれもこれもしなければという気持ちによって、交感神経を優位にさせ、無駄に代謝を上げさせないように

という意味がそれぞれに込められていると解釈できます。

現代にも十分通じる冬の養生です。
冬場によく体調を崩すという方、良かったら、少しずつ実践して見て下さい(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂