潤い不足にご注意を

徒然養生



潤い不足にご注意を

秋、冬は乾燥のシーズン。
潤い不足は、体の不調を招きやすくなります。
寝汗、上半身または手足のほてり、口が乾きやすい、空咳、ドライアイ、乾燥肌、乾燥便等
心当たりありませんか!?


中医学では血・津液(体液)・精※をあわせたものを陰液と言いまして、この陰液が不足した状態を潤い不足と言います
※精の説明は割愛します(^^;

話が飛びますが、
”黄帝内経”という約二千年前の最古の医学書に
秋、冬の養生に共通して「早く寝る」ということが記載されています。
睡眠不足が潤いを失うことは、昔からわかっていました。

よって、潤いを保つには
毎日、しっかり睡眠をとることです。
あわせて、目を使い過ぎると血を消耗しますので、目の酷使も注意してくださいね。

夜、寝る間も惜しんで、動画を長時間観たりするのは、一番、潤いを失っていく最悪の生活習慣。

心当たりのある方は、食べる物も大事ですが、
まずは、眠りの生活習慣を見直しましょう。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

関節痛の養生

徒然養生



関節痛の養生

寒くなりはじめるこの時期から関節痛の相談が増加します。
関節痛をお持ちの方は悩ましい時期ですね。

関節痛の原因の1つに
寒湿邪が気血の流れを阻害すると漢方で考えます。

秋、冬の寒さからくる「寒邪」は、凝滞の性質を持ちます。
体の中でなにが起こるかというと、気血水の流れが寒さで滞り、関節部への滋養と老廃物の回収が円滑に行われなくなり、それが痛みとなって現れてきます。

次に「湿邪」(体に害を及ぼす病的な水)。
乾燥時期なのに湿邪?と思われるかもしれません。乾燥時期でも体に湿邪が侵襲してきます。
というより、自分で摂り入れていると言ったほうが正しいかもしれません。

この時期の湿邪は、飲食物が主な原因!!
甘い物、脂っこい物、甘い清涼飲料水、生もの、冷たい飲食物をを摂りすぎていると体に「湿」が溜まります。
湿邪は、重く下へ停滞する特徴があります。関節に水が溜まったり、むくみが生じたりします。


養生としては


★甘い物、脂っこい物、甘い清涼飲料水、生もの、冷たい飲食物を控える
★体を温める
 ->少し息が上がる程度の運動※
 ->温かいお風呂にしっかり入る
 ->患部を冷やさない。衣服等でしっかり保温
 ※無理のない範囲で運動。例えば膝痛で歩けない時は、座りながらできる運動を行う


まずは、
上記2つの養生を取り組んでみてください。
寒い時期の関節痛が、養生で少しでも緩和されると幸いです。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

便秘

徒然養生



便秘

毎日のお通じがない(T-T)
とても不快ですし、辛いですね。
放っておくと体の不調を助長したりします。

原因を挙げれば様々あり、重複もします。


1)食物繊維不足、甘い物の摂りすぎ
2)大量発汗(スポーツ等)による腸内の水分不足
3)加齢や長期寝たきりで大腸の蠕動運動低下
4)職場、転勤、結婚、旅行先などの環境変化(ストレス)
5)便意の我慢(運転手等のお仕事上)
等々


原因によって、使う漢方薬は変わってきますので専門家と相談しながら決めると良いですよ(^^)
養生は特にどの原因に対しても基本変わりません。


<便秘の養生>
a)よく噛んで食べる
b)腹八分目で食べすぎない
c)冷たい飲食物は避ける
d)食物繊維の豊富な食材をバランス良く食事に加える
 大豆、小豆等の豆類
 里芋、さつまいも、こんにゃくなどの芋類
 ごぼう、白菜、青菜などの野菜類
 しめじ、しいたけ、えのきなどのキノコ類
 わかめ、ひじき、もずくなどの海藻類
e)動ける人は、適度な運動を行う
f)夕食と寝るまでの間を3時間以上あける
g)早寝早起きして、朝に排便を持っていくリズムを作る


いきなり全部の養生を取り入れるのは無理だと思います。続かないです。
出来るところから取り入れてみて下さいね。

経験則ですが、a)~d)を取り入れるだけで便秘は解消する方が多いです。

補足ですが、大腸の蠕動運動低下や環境変化のストレス性便秘は漢方薬の助けをかりながら、養生との併用で改善をはかると良いです。

<注意>
ご妊娠中の便秘時は、瀉下剤を使う前に
医師、薬剤師、登録販売者などの専門家に相談しましょう

本投稿が、つらーい便秘の解消にお役立てれば幸いです(^^)