低気圧の体調不良への養生

<徒然養生>


低気圧での体調不良

雨、台風など低気圧が近づいてくると頭痛、めまい、疲労感、だるいなどの体調不良を訴える相談をよく受けます。


イメージを掴んでもらうために、気圧が下がるということは、いわゆる高地にいる状態の様なもので、高山病に近いことが体で起こっていると相談でお話します。


気圧が下がると、体を抑えている圧が緩むので浮腫やすくなります。これは、体の水の巡りが悪くなっている、言い換えると水の排出がうまくいっていなサイン。水の排出は、血の巡りと深く関係、特に血の戻す方の巡りが悪くなっていると言えます。


症状がひどい時は、漢方薬でのケアを優先させます。
症状が軽い、または予防では、次の養生をオススメしています。


<養生>
・体を冷やさない
・冷たい飲食物を控え、温かい食事を摂る
・脂物、甘い物、味の濃い物の摂取を控える
・温かいお風呂に入浴する
・足の踵(かかと)上げをする(暇があれば頻繁にしましょう)



・深い深ーい深呼吸をする


鼻から5秒かけて息を吸い
口から15秒以上かけて息を吐く
この時、お腹をへこませて、背中につけるくらいのイメージで



養生は出来るところから少しずつが実践することが継続のコツです!!
上に挙げた養生で低気圧による体調不良が少しでも緩和されれば幸いです(^^)


熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

お通じ

<徒然養生>


お通じ

毎日お便りありますか?
手紙のことではなくて、ウンチのことです(^^;


毎日、決まった時間に黄土色のバナナ状ウンチがスッキリ出ることが理想です。
相談でお聞きしていると、理想のウンチが毎日出ている方は少ないです。
ウンチは、大便と言うだけあって、大きなお便り。
今の体調を教えてくれる大切な情報源です。
タイプ別に養生を挙げていきます。
思い当たる方は養生を実践して、良いお通じにしていきましょう(^^)。

 


◆コロコロ乾燥した兎糞状のウンチ


これは、陰虚と言って、潤い不足!!
レンコン、ゴボウ、白菜、きゅうり、こんにゃく、はちみつ、リンゴ、バナナなどを日頃から摂り入れましょう。
そして、脂っこい物、辛い物、濃い味の物、過度なお酒、冷たい飲食物は控えましょう。

 


◆軟らかいウンチ


これは、脾虚と言って、胃腸が弱っている状態!!
早食い、よく噛まない、冷たい飲み物と一緒に食事をとる人に多いです。
かぼちゃ、ごはん、山芋、さつまいも、きのこ類、お味噌、大豆など豆類などをよく噛んで、腹八分目で食べて、少しずつ胃腸を強くしていことが大事です。冷たい飲食物は極力摂らないようにしましょう。

 


◆べとべとウンチ(便器にベタッとついてしまうようなウンチ)


これは、痰湿という病的な水が溜まっている状態!!
痰湿の場合、最優先ですべきことは、脂っこい物、辛い物、濃い味の物、過度なお酒、冷たい飲食物、生ものを控えること。
そして、食材にきのこ類、海藻類などを取り入れると痰湿がとれやすくなります。

 


◆乾燥した硬いうんちがでたり、軟らかいうんちが交互にでたりする


これは、気滞と言って、ストレスが溜まっている方に多いです!!
一番はストレスを避けることです。楽しく集中できることをみつけ、嫌なことを忘れることが大事です。
ミツバ、しそ、セロリなどの芳香野菜、みかんなどの柑橘類などを積極的に摂って滞っている気を巡らせましょう。
規則正しい生活を心がけ、朝起きたら朝日を浴びると良いです。

 


冒頭で述べましたが、ウンチは、体の状態を私達に教えてくれています。
しっかりウンチを見て、体の状態を把握し、
悪いところは養生で立て直して行きましょう(^^)


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『冷え性』

<徒然養生>


冷え性

冷え性の相談、多いです(^^;
私は、冷え性の相談を受けた時、大きく3つに分けて原因を検討します。(因みに原因が重なることもあります。)


(1)「陽気不足」


いわゆるエネルギー不足です。
虚弱体質、高齢者、長期の病気での虚弱者に多く、温かい衣服を着ていても冷えを訴えるタイプ。
疲れやすい、浮腫、下痢、易感冒なども併せて訴えることが多いです


(2)「陽気鬱阻(ようきうつそ」


いわゆるストレスなどで陽気や血、水の巡りが悪くなり冷えを訴えるタイプ
口渇、胸や脇あたりの脹痛、イライラも併せて訴えることが多いです


(3)血虚or瘀血


血不足または血の滞りのため、末端まで栄養が届けられず身体を温煦できず冷えを訴えるタイプ
貧血や肩こり、女性の場合は生理不順・生理痛なども併せて訴えることが多いです


各タイプで使う漢方薬は変わります。
陽気不足であれば補陽補気、陽気鬱阻であれば疏肝理気、血虚or瘀血であれば養血活血の漢方薬をメインに使います。人によっては、体質に併せて他の漢方薬を追加したりもします。

 


そして、最も大切なのは、日頃の養生!!


<冷え性の養生>


1)冷たい飲食物、生ものを避ける。


冷え性なのに、コタツへ入りながらや暖房の効いた部屋でアイス食べてる人が意外と多い(^^;


2)お風呂にしっかり入る


温かいお風呂に入ると気血水が手先足先まで巡り冷えに効果的です。むくみも解消されやすくなります。


3)適度な運動を行う


体を動かせる人は、少し息が上がるくらいの運動を1日30分くらいすると良いです。お風呂と同じで、気血水が手先足先まで巡り冷えに効果的です。


4)体を温め陽気を養う食材を摂る


にら、ねぎ、しょうが、にんにく、しそ
かぼちゃ、山芋、きのこ類、大豆製品、えび、羊肉、紅茶、シナモンなど


を食事に取り入れましょう


上記、養生、漢方薬で冷え性が少しでも和らげば幸いです(^^)

 

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂