気滞(気の滞り)の養生

<徒然養生>


気滞(気の滞り)の養生

・仕事、学校、家庭でのストレス
・いつも不安や憂鬱感がある
・何かあるとそればかり思い悩んでしまう


上に挙げたことが続くと
漢方では、体内の気の巡りが悪くなり、「気滞(きたい)」という状態になると考えます。

体の症状としては


・胸がつかえる
・お腹や脇が張って脹痛を生じる
・おならやゲップがよく出る
・イライラしたり、怒りっぽくなる
・血行不良
などが起こります。


まずは養生で改善を試みましょう(^^)


・アロマなどで好きな香りで気を巡らす(特に柑橘類がオススメ)
・運動、趣味、好きな音楽を聞くなどでストレスを発散させ
 悩んでいること、嫌なことを考えないようにする
・信頼できる家族や友達に悩みを話す
・早寝、早起きをし、しっかり日光を浴びる
・食べることでのストレス発散はしない(暴飲暴食、間食など)
・甘味、辛味、脂物など味の濃いものを避ける
・気滞の時には、以下の食材がオススメ
 ミツバ、セロリ、しそ、春菊などの芳香野菜
 みかん、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類
 イカ、あさり、しじみ


できるところから少しずつ養生を行ってくださいね(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

頭痛の原因は人それぞれ

<徒然養生>

頭痛の原因は人それぞれ

頭痛と言っても、体質、生活習慣、環境などで原因が異なってきます。
今回は、相談でよくある頭痛タイプをピックアップして、原因と痛みの特徴、養生法をお話します。

 


■肩こりから頭痛


長時間の同じ姿勢、パソコン仕事、長時間スマホなど、生活の中で肩をあまり動かさない状態が続くと、肩周りの筋肉が凝り固まり、血の巡りが悪くなり、頭へ血が回らず頭痛が発生します。
後頭部から頭全体に締め付ける様な痛みが特徴です。
頭痛を和らげる、または起こらないようにするには、肩周りの筋肉を動かしてあげて、血の巡りを良くし、筋肉の凝りを和らげてあげることです。
次のような体操をするとよいですよ!!

 

 


■生理前後に来る頭痛


生理時、血液が多く消費されることにより、血の栄養、量ともに不足し、頭まで滋養することができず頭痛が発生します。
漢方で血虚と呼ばれる、血液が不足している人に起こりがちです。
ズキンズキンと波打つ強い痛みが特徴です。
毎日の食事で血を補うことと、頭まで滋養できるよう体を温めて血の巡りを良くしておくことが大事です。

 

 

 


■気候による頭痛


寒さによって血管が凝滞したり、低気圧による水の停滞、湿気が多い時期に体内の水の巡りが悪化して熱をもったりしての頭痛が発生します。
締めつける、又は張るような痛みが起こるのが特徴です。
すでに寒さで頭痛の場合は、しょうが湯などで体の中から温め、血の巡りを良くさせます。
日頃から一枚羽織るもの常備するなどして、体が冷えないようにしましょう。

次に、水の巡りが悪い場合は、毎日の食事に水の巡りを良くする食材を摂り入れるといいです。
肥甘厚味と言って、甘い物、味の濃い物、脂物、お酒などの摂りすぎないようにしましょう。



そして、日頃から少し息が上がる程度の運動を適度に行い、お風呂にしっかりつかって体を温めて体の水の巡りを良くしておくとよいです。

 

 

 


■ストレスによる頭痛


人間関係、仕事などで、長期間のストレス受け続けると、気血の巡りが停滞し、熱が溜まり、その熱が頭へ上り頭痛を発生させます。
頭が張るような痛みが頻繁に起こる特徴があります。
人間関係、仕事は簡単に回避ができないと思います。ストレスが発散できる場を作りましょう。
信頼できる友達、家族に話すだけでも気持ちが楽になりストレスを発散できますし、趣味に没頭するのもよいです。
そして、ストレスを受けた時は、次のような深い深呼吸をしましょう。


また、気血の巡りを良くし、頭にあがった熱を降ろす漢方薬を使うのもおすすめです。

 

 


■疲れによる頭痛


過度な労働、運動などで体を養うエネルギー不足に陥り、頭まで栄養が巡らすことができないと頭痛が発生します。
長引き、シクシクする痛みが特徴です。
仕事が忙しくて、食事、睡眠、休息をおろそかにしている方に多い頭痛です。
食事をしっかりとって、十分に睡眠をとり、体を休ませて疲労を回復することが先決です。


食事をしっかり摂らないといけないですが、1つだけ注意しないといけません。
疲れすぎて食欲も湧いていないときに、元気をつけようとして、焼き肉など消化の悪い物を無理に食べるのはNGです。
消化の良いものをよく噛み、腹八分目を継続する方が疲労の回復は早いです。

 


他にも原因はあります。辛い頭痛でお悩みの方は一度ご相談下さい。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

耳鳴りに『滋腎通耳湯』!!

耳鳴り、聴力低下、めまいに効能がある『滋腎通耳湯』をご紹介します。



滋腎通耳湯は、セミの鳴くような「ジージー」、高い音の「キーーン」などの耳鳴りや、耳が聞こえにくくなった方にオススメしています

 


<症状が起こるメカニズム>
西洋医学的にみると、耳鳴り、聴力低下は、
1つのメカニズムとして、内耳の有毛細胞に異常が起こることにより
脳への音信号伝達にも異常が生じることで起こります。

中医学的に見てみます。
耳で拾った音は脳で識別されます。この耳と脳は、腎に属しています。
耳鳴り、聴力低下は、腎の機能が低下(腎虚)、衰えることによって起こります。

 


腎の機能を低下させる原因は、


・加齢(老化)
・夜型生活での睡眠不足
・冷たい飲食物の摂り過ぎ、薄着等で体を冷やす
・過労
・性生活の不摂生


などです。

また、ストレスにより肝の機能が低下すると、腎精にもなる肝の血が不足します。
腎の機能も低下し、ストレス性の耳鳴り、聴力低下が起こります。

 


<滋腎通耳湯の構成>


・血を補い、巡らせる。血は精にもなる為、腎精を補っている(補血行血、補腎精)
当帰、地黄、川芎、芍薬

・肝の気の巡りを良くする(疏肝解鬱)
柴胡、芍薬

・気の滞りを取り、巡らせる。鎮痙、鎮痛に働く(行気止痛)
白芷、香附子

・主に上焦(上半身)の虚熱を清熱する(清熱瀉火)
柴胡、黄芩、知母、黄柏

 


<価格>



90包入 11,550円※
価格は、すべて税込みです。

※ご希望がございましたら、1包単位で販売できます。

 

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂