ミニ漢方セミナー案内

ミニ漢方セミナー開催のお知らせ

店頭でお客様とお話していると
もう少し漢方を知り、暮らしの中で健康などに活用したいというお声をよくお聞きします。

そのお声に応えすべく、
暮らしに役立つ漢方のお話をテーマ別にまとめたミニ漢方セミナーを企画しました。



テーマは、店頭でお客さんとよくお話する内容から選んでいます。

ご都合が付きやすいよう、講義時間は全て30分にしております。

お一人でも、お友だちと一緒でも、OKです。ぜひ、この機会にお申し込みください。

 


◆セミナーテーマ一覧


(1)体質別漢方(全2回) オススメ✨
ご自分の体質チェック実施。その後、タイプ別に7つの体質をご紹介し、それぞれのオススメ漢方薬や養生をお話します。自分の体質がどのタイプか気になりますよね~(^^)


(2)疲れと漢方(全1回)
忙しくて栄養ドリック、エナジードリンクに頼るが、なかなか疲れはとれません。疲れのメカニズムを簡単に説明し、タイプ別にオススメの漢方薬と大切な養生法をお話します。


(3)貧血と漢方(全1回)
女性に多い貧血。鉄剤を飲んでいるけどなかなか回復しないというお声が多いです。貧血のメカニズムを簡単に説明し、貧血改善のポイントとオススメの漢方薬、養生をお話します。


(4)美容と漢方(全1回)
漢方は美容も得意。シミ、くすみ、シワ、たるみ、髪の毛パサパサ、爪がボロボロ、太る体質などは、血の巡りが大きく関係しています。その仕組みを説明し、漢方での改善法をお話ししていきます。


(5)漢方で血流を整えて、未病先防(全1回)
未病先防という言葉をよく耳にするようになりました。血流を整えて、血の巡りを良くすることがまさに未病先防につながります。血流が悪くなる原因、そこから発生する症状を紹介し、それらの対処法をお話します。


(6)風邪と漢方(全1回)
風邪の症状に応じて、漢方薬は変わります。葛根湯だけじゃないんです(^^)。適切な風邪の漢方薬を早く服用することで、風邪症状の悪化を防ぎ、軽症かつ回復を早めてくれます。風邪の漢方薬を選ぶポイントと養生法をお話します。

 


お客さんのニーズを聞きながら、セミナーの種類はどんどん増やしていく予定です。お楽しみに!!

 


<セミナーのお申し込み方法>


セミナーは事前予約制ですお電話LINE ※、または店頭でご予約ください。
※クリックして「菜の花漢方堂のLINE@」にご登録後、LINEから予約申し込みできます


◆セミナー可能な時間帯
火曜~土曜 午前10時から午後7時まで※1
※1 仕事帰りにセミナー受講できるよう午後7時までしております。ご利用ください(^^)

※2 日曜、月曜、祝日もセミナー開催が可能な場合がございます。予約時、ご希望をお聞かせください。

 


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方で膀胱炎・尿道炎対策

『漢方で膀胱炎・尿道炎対策』

毎年、梅雨からの暑い時期、膀胱炎・尿道炎の相談が増えます。

理由は、気温と湿度が高く汗を多量にかき、尿量が減ることによって、尿と一緒に排出されていた細菌が排出されにくくなり、尿道、膀胱で細菌が繁殖し、尿道炎、膀胱炎を起こすからです。

また、汗をかくことで、元気を消耗し、免疫力が低下し、細菌が繁殖しやすくなっていることも一因といえます。

(補足)
女性は尿道が短く、肛門との距離が近い為、男性より膀胱炎にかかりやすいといわれています。

 


それでは、膀胱炎、尿道炎への漢方薬(一例)と養生をご紹介していきます。


【膀胱炎、尿道炎への漢方薬】


<急性の場合>


膀胱炎・尿道炎のファーストチョイス
五淋散(ごりんさん)


膀胱炎・尿道炎で、血尿を伴う場合
五淋散(ごりんさん) + 猪苓湯(ちょれいとう)

 


<慢性の場合(繰り返す膀胱炎)>


◆元気不足で免疫力が落ちている場合
五淋散(ごりんさん) + 補気薬(補中益気湯、十全大補湯など)


湿熱(体内で病的な巡りが悪い水が熱をもっている状態)もっている場合

五淋散(ごりんさん) + 瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)
または
五淋散(ごりんさん) + 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

 


次に膀胱炎、尿道炎への予防策である養生をご紹介します。

【養生】


🔸水分を十分取る
水分補給は、こまめに少しずつ、体温以上の温かい飲み物で補給しましょう。

🔸体を冷やさないようにする
体の冷えは免疫力を低下させます。特に暑い時期は冷房による冷えに注意しましょう。

🔸疲れている場合はしっかり休養を取る
疲れは免疫力を低下させます。特に睡眠をしっかりとりましょう。忙しくても日付が変わる前に就寝を(^^)

🔸湿が溜まっている場合は次に気をつける

・脂物、甘い物、味の濃い物は、少なめに摂る
・冷たい飲食物、アルコールを控える
・食べる量は腹八分目。暴飲暴食、寝る前の間食は厳禁

 


膀胱炎、尿道炎は、非常に不快で仕事や生活に支障をきたします。
養生を実践することで、膀胱炎を起こしにくい体質への改善を行い、予防していきましょう。

膀胱炎、尿道炎への最大の防御は養生です(^^b

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

便秘


便秘は、”一過性(急性)”と”習慣性(慢性)”の2つに分けることができます。


◆一過性便秘(急性の便秘)


🔹旅行先、新学期、就職などで食生活や生活環境が変わった
🔹受験のテスト前、大事な発表会を控えている、就職で生活環境の変化などの精神的要因
🔹暴飲暴食、食事の偏り(肉ばかり食べる等で食物繊維が少ない、ダイエットで食事を摂っていない)
🔹生理前の便秘
🔹汗を大量にかいて、急激な体内の水分低下による腸管内の水分不足
※漢方薬も使いますが、水分補給が優先です


などにより、大腸の動きが鈍るために起こる便秘です。

主に大黄を含む漢方薬を使い便秘に対応します。以下に一例を紹介します。


・便秘の他に気になる症状がない場合
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)


・食欲旺盛。また、ほてりなどの体に熱を伴う場合
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)


・便が乾燥して固くて出にくい場合
調胃承気湯(ちょういじょうきとう)


・上半身にほてりがあるが下半身は冷える。また、月経前にイライラする場合
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)


・イライラや発熱がある場合
大承気湯(だいじょうきとう)


※冷え性、痩せ気味で少食の人は、服用前に医師、薬剤師、医薬品登録販売者などの専門家へ相談しましょう。
また、漫然と長期で使わず、頓服的な使用をお勧めします。長期に服用する場合は、服用前に医師、薬剤師、医薬品登録販売者などの専門家へ相談しましょう。

 


◆習慣性便秘(慢性の便秘)
繰り返し長く続く慢性的な便秘の事を指し、直腸性弛緩性痙攣性の3つタイプに分けられます。
各タイプを説明し、漢方薬の一例を紹介します。


<直腸性タイプ>
頻繁に便意を我慢することで、便が直腸にあっても便意が伝わらず起こる便秘です。


・仕事上不規則な排便習慣になる方(バス・タクシーの運転手など)
・便意を我慢してしまう女性に多い


大黄を主体として漢方薬を使って、大腸を刺激して便意を起こし、便秘を改善していきます。


大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

 


<弛緩性タイプ>
大腸の運動機能が低下して、便を送り出す力が弱くなっておこる便秘です。
高齢者や寝たきりの方などに多く、お腹の張りを感じることがあります。
枳実・厚朴・陳皮などを配合する漢方薬を使い、腸の蠕動運動を活発にさせて便秘の改善をはかります。


麻子仁丸(ましにんがん)

 


<痙攣性タイプ>
大腸が痙攣(けいれん)して、便の通りが悪くなり、便意はあるが排便できず便秘になります。また、腹痛を伴うことがあります。麻子仁、桃仁などで腸管内を潤し便の通りを良くし、枳実・厚朴などで腸管の運動を整える漢方薬で便秘の改善をはかります。けいれん性の腹痛を伴う場合は、芍薬という生薬が、腸管の筋肉を弛緩させて対応します。


麻子仁丸(ましにんがん) または 潤腸湯(じゅんちょうとう)

痙攣性の腹痛が強い場合は、以下を合方する
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

 


便秘は、漢方薬と並行して次の養生を実践することで回復が早まり、再発防止に繋がります。


<養生>
a)よく噛んで食べる
b)腹八分目で食べすぎない
c)冷たい飲食物は極力控える
d)食物繊維の豊富な食材をバランス良く食事に加える


玄米、胚芽米、麦めし、とうもろこし
煮豆(大豆、うずら豆、あずき)、納豆、おから
ごぼう、ふき、セロリ、アスパラガス、青菜類、キャベツ、白菜
さつまいも、里いも、こんにゃく
しいたけ、しめじ、えのき
わかめ、ひじき、もずく、寒天、ところ天
柑橘類(みかん、グレープフルーツなど)、バナナ、うり類


e)適度な運動を行う
f)夕食と寝るまでの間を3時間以上あける
g)間食は極力控える。特に寝る前は間食をしない。
h)早寝早起きして、朝に排便するリズムを作る

 


漢方薬だけに頼らず、上記養生で生活習慣を見直し、毎日お通じがくる体作りを目指しましょう(^^)
上記に漢方薬をご紹介していますが、漢方薬の選択に迷う場合は、お気軽にご相談ください。



<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂