まぶたピクピクは肝の弱り


『まぶたピクピクは肝の弱り』


「瞼(まぶた)が勝手にピクピク動く、痙攣する。」こういう経験されている方は多く、店頭でもよく聞きます。

中医学で体を五臓に分けるのですが、その中に「肝(かん)」という臓があります。肝は、筋、目と深く関係しており、肝の働きが悪くなってくると瞼(まぶた)のピクピクが起こります。

 


その「肝」の働きが悪くなる主な原因は2つ


ストレス と 血不足 です。


生活の中でストレスと血不足が起こりやすい状況は以下。


🔹人間関係でストレスが長期間続く
🔹ずっと忙しい為、ストレスが長期間溜まっている
🔹パソコン、スマホで目を酷使している
🔹毎日、夜更かしで睡眠不足
🔹胃腸が弱って、食べれていない(栄養不足)
🔹偏食(栄養のバランスが悪い)

 


原因がわかれば、対策できます。

最優先は、日頃の養生😊


🔸ストレスは極力避ける
🔸ストレスが避けれない場合は、ストレス解消する


好きな趣味に没頭
気の合う友人、家族とおしゃべり
アロマでリラックス


🔸日付が変わる前に寝て、十分な睡眠をとる
🔸寝床へスマホを持ち込まない
🔸寝る3時間前から食べ物をとらない
🔸食事は消化の良い、温かい食べ物をよく噛んで食べる。量は、腹八分目で
🔸血を補う食材を積極的にとる


タンパク質:鶏肉、豚肉、レバー、大豆
緑黄色野菜:人参、小松菜、ほうれん草、黒ゴマ、プルーン、レーズン、いちごなど

 


つぎに、漢方薬のご紹介をします。
肝の弱りは、気の巡り悪くしますので、気の巡りを改善するのと血不足なので補血が主になります。
一例を示します。


🔸ストレスでのイライラ、不安が強い場合
イスクラ 逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
四逆散(しぎゃくさん)


🔸ストレスで腹部や脇腹の脹痛を伴う時
柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
イスクラ 開気丸(かいきがん)


🔸血が不足している時
イスクラ 婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
イスクラ 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
イスクラ 心脾顆粒(しんぴかりゅう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 


最後に
瞼のピクピクは、ストレスと血不足のサイン。
続けば、いずれ重大疾患を呼び込みます。

体が事前に送ってくれているサインを見逃さず、日頃の養生を改善し、元気に健やかな生活を送りたいですね。


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

赤みの症状は血熱かも


<赤みの症状は血熱かも>

新年度を迎えて
🔹職場、学校の環境
🔹一人暮らし、単身赴任で生活環境
に変化を生じている方、多いと思います。

 


環境が変わると、仕事量の増加、受験を控え勉強量の増加、人間関係の変化などで、ストレスを感じたりします。一人暮らし始めた方は、よく食生活が悪化したと相談で話されることも多いです。

上記のような状態が続くと、やがて体の中で熱がこもり、血が熱を持ち始めます。
これを血熱(けつねつ)と呼び、熱を特徴とする以下のような症状が出てきます。


🔸赤いニキビ、吹き出物ができる
🔸赤みを伴う肌荒れ
🔸ほてる、のぼせる
🔸口が乾く
🔸イライラ
🔸目の充血
🔸生理が早く来る
🔸生理時の経血量が多く、色が鮮やかな赤
🔸便秘
🔸寝付きが悪い

 


上記に心当たりのある方は、漢方薬や養生で早めにケアしましょう(^^)

では、よく使う漢方薬の一例を挙げます。
当店では、ベースに清営顆粒を使い、症状に併せて他の漢方薬を合わせることが多いです。


🔸赤いニキビ、吹き出物、肌荒れ、便秘など
イスクラ 清営顆粒(せいえいかりゅう)


🔸イライラ、生理不順
加味逍遙散(かみしょうようさん


🔸ほてり、のぼせ、口渇、目の充血
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)


🔸寝付きが悪い時は
酸棗仁湯(さんそうにんとう)


🔸赤いニキビ、吹き出物
五味消毒飲加減(ごみしょうどくいんかげん)

 


<養生>
🔸夜更かしせず、十分な睡眠をとる
🔸アルコール、ジャンクフードは控える
🔸辛い物、甘い物は程々にする
🔸暴飲暴食しない
🔸好きなことや趣味に没頭、友だちとおしゃべり、運動などしてストレスを発散する

 


漢方薬は回復の手助けをしますが大切なのは養生。
乱れた生活習慣を改善し、うまくストレスを回避して、簡単に崩れない体作りを目指しましょう😊

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

春の食材でデトックス

<春の食材でデトックス>

立春からの3ヶ月は「発陳(はっちん)※」という期間。閉蔵の季節と言われる冬に体へ蓄えられた物を外へ出して使っていく時期なんです。


※ 「陳」は古い物を意味し、それを発するという意味です。


この時、並行して冬に溜まった不要な物をうまくデトックスしていかないと不調を招きます。

昔の人は、春にデトックスが必要であることをよくわかっていて


「春は苦味を盛れ」


という簡潔な言葉で私達に教えてくれています。

この苦味は、春が旬の食材を指します。

では代表的な春の苦味食材の特徴をご紹介していきます。


タケノコ 苦味 寒性


春の陽気でほてる体の熱を冷ましてくれます。かつ、利尿と便通の作用を持つので、体にたまった老廃物を排出し、むくみも取ってくれます。但し、体を冷やす作用がありますので食べ過ぎには注意です。温性の食材と一緒に摂りましょう。

 


ヨモギ 苦味 温性


体を温め末梢血管を拡張し血の巡りを良くします。かつ、血をきれいにする浄血作用も持ちますので、老廃物を排出する力が抜群です。さっと茹でて水にさらして冷ましてから冷凍保存しておくと、スープや味噌汁などに使いやすいですよ(^^)

 


菜の花 苦辛味 温性


当店の名前にもなっている菜の花。血の巡りを良くして炎症や腫れ物をとると古い文献にかかれています。加えて、肝機能も高めてくれるので解毒作用も高めてくれます。鉄分が豊富ですので、貧血気味の人にオススメです。

 


フキ 苦味 温性


冬眠から目覚めた熊が老廃物排出のため最初に食べるといわれるフキ。
胃の調子と便通を整え、老廃物を排出してくれます。

 


ウド 苦辛味 温性


体の中の寒と湿(体に不要な水)を追い出し、冷えを改善し関節痛などの痛みを軽減してくれます。
ちなみにウドの根っこは、関節痛などに使われる独活(どっかつ)という生薬になります。
ウドの大木で有名なウド。全然役立たずではなく。とても役に立つ食材です。

 


春の苦味食材を食べて元気に春を乗り切りましょう(^^)

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂