口臭が気になったら漢方で改善


『口臭が気になったら漢方で改善』

口臭。
厚生労働省の口腔内症状に関する調査(1999年)だと、調査した33,000人のうち約10%が口臭が気になると回答しているそうです。

確かに口臭の相談は、当店でも1~2割くらいだなと実感しています。

口臭は、保険診療が適用されないですし、どの科の病院へ行けばよいかなど、困りますよね(^^)
漢方相談してみるのも1つの選択肢だと思います。

 


口臭での相談で話を聞いていると


①早食い
②冷たい飲み物で食事をする
③頻繁に間食
④暴飲暴食
⑤強い香辛料を頻繁に大量に使う
⑥口がよく乾く。潤い不足
⑦便秘気味


などの不摂生や症状を伴っている傾向があります。

これらは、口腔内が清潔に保ちずらいことを裏付けています。


①、②などは唾液が十分に出ないので菌が繁殖しやすくなります。
③は、口腔内が常に食べ物がある状態で、菌が繁殖しやすくなります。
④、⑤は、口腔内に負担をかけ炎症が起こりやすくなり、熱を持ち、臭いの原因になります。
⑥は、乾燥で菌が繁殖しやすくなります。
⑦は、熱が胃腸に溜まりやすくなり、繋がっている口腔内も熱を持ち、臭いの原因になります。

 


つぎに口臭を漢方的な視点で考えてみます。
口は脾(胃腸)の鏡と言われており、口腔内の症状は胃腸の状態を反映していると考えます。

特に口臭など口腔内のトラブルは、何らかの原因で胃に熱を持ち(胃熱)、その熱が口腔内に影響を及ぼしています。よって、胃熱を取り去ることで口腔内の炎症がとれ、臭いがなくなっていきます。

補足として、胃熱をとるために漢方薬を使いますが、歯磨き、歯間ブラッシングなどの口腔内ケアをしっかり行うことは大前提です。

では、漢方薬の一例をご紹介します。

<漢方薬>


桂枝五物湯(けいしごもつとう)
急性の歯茎の腫れ・痛み・出血、口内炎などが起因の口臭


甘露飲(かんろいん)
繰り返す口内炎、口の乾燥や粘つきを伴う慢性の歯周炎などが起因の口臭

 


つぎに養生です。基本的には最初に挙げた不摂生の逆を行えば良いです(^^)

<養生>


🔸毎日の歯磨きなどで口腔内を清潔に保つ
🔸よく噛んで、ゆっくり食べる
🔸冷たい飲み物で食事をしない
🔸腹八分目をこころがける
🔸香辛料はほどほどに

 


最後に、

「口臭の話をするのは恥ずかしいのですが・・・」

相談の会話が始まることが多いです。
当店では、プライベートをしっかり守られています。他の方に話が聞かれることはないですので、安心してご相談ください。

本ページで、口臭の悩みが少しでも解消されれば幸いです(^^b

 


<注意>
・糖尿病・尿毒症・肝硬変・肝癌など重い全身疾患由来の口臭というのがありますので、このような持病をお持ちの方、改善が困難な場合もあります。

・本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

お口の養生

<徒然養生>



お口の養生

お口にも色々なトラブルがありますが、最近、口臭が気になるという相談をよく受けます。

話を聞いていくと、原因は、暴飲暴食、偏食など不摂生な食生活で脾に負担のかけていることが多いです。
特に脂物、甘い物、冷たい物、お酒、辛い刺激物の多く取っている方が口臭トラブルを起こしやすいようです😌

上述の様な食の不摂生は、脾胃(胃腸)に湿(病的な水)が滞り熱を持ちます。これを湿熱と言いますが、この湿熱により、口腔内へ炎症をもたらし、口臭を作り出します😣

ガムや良い匂いの飴などのお菓子で対処している方が多いと思いますが、口臭は、養生で元を断つケアをオススメします✨

 


養生としては食養生がメインになります😊


🔸食べすぎない。腹八分目
🔸冷たい飲食を避け、温かい食べ物を食べる
🔸脂物、甘い物、味の濃い物、辛い物は程々に
🔸次の食材をバランスよく摂りいれていきましょう
🥦野菜(人参、大根、かぶ、小松菜、冬瓜、緑豆もやし、ごぼう、ピーマン)
🍄きのこ類(しいたけ、えのきだけ、なめこ)
🌿海藻類(昆布、わかめ、のり、ひじき)
🐟魚類(アジ、イワシ、サバ、サンマ)
🍵お茶(はと麦茶、はぶ茶、緑茶、烏龍茶)


上記養生をできるところから実践して、脾を整え、爽やかな口臭を取り戻しましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

痰湿さんと冷水と養生

徒然養生

『痰湿さんと冷水と養生』


・舌苔が厚い
・便はベトベトで軟便
・暑くもないのに汗がでる
・重だるい倦怠感がある
・口臭、便臭が強い  など


これらは、痰湿を持っている人の特徴症状なんです。
思い当たりますか?(^^)

このような症状の相談を受けて、痰湿改善のお薬を出すとき、必ず説明することがあります。

「人肌以上の温かい白湯でお薬を飲んで下さい」と。

この説明を聞くと、ほとんどの方が

「冷たい水で飲んでは駄目なんですか?」

と聞かれます

「駄目なんです。」


理由は、
今の痰湿症状が出ている大きな要因は、冷たい飲食物を頻繁に摂っているため発生している症状だからです。
昔から「脾(胃腸)は生痰の源」と言われており、胃腸を冷やして消化吸収機能を落とすと、水をさばききれなくなり痰湿(病的な水)を生み出します。
また、消化吸収機能失調するので、お薬の効きも悪くなります。

痰湿の症状は、漢方薬を飲むだけでは回復を見込めません。

何よりも養生が大切。
養生とは、冷たい飲食物をできるだけ控えることです。

家庭にほぼ100%と言っていいくらい冷蔵庫が普及している現代は、すぐに冷たい物を飲食できるので、痰湿による体の不調になりやすくなっています。
よって、自分で冷たい飲食物を、どれだけ自制できるかにかかっています。

逆に言うと、漢方薬を飲まなくても、冷たい飲食物を摂らなければ、痰湿症状は回復していくとも言えます。

 


夏本番
キンキンに冷えた飲み物を欲しくなりますが、
少し体のことを考えて、その一杯を温かい飲み物にかえてみませんか


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂