瘀血(おけつ)の養生

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瘀血の養生

漢方では、血の巡りが悪い状態を瘀血(おけつ)と言います。

相談をしていて、瘀血の人は


🔸目の下にくま
🔸シミ・そばかすが多い
🔸手足の冷え
🔸首・肩が凝る
🔸生理痛(刺すような固定痛)
🔸舌の色が暗い
🔸肌がザラザラしている

などをよくお話されます。


原因を探ってみると、気滞(きたい)、痰湿(たんしつ)、血虚(けっきょ)の3タイプに、瘀血の人は多いと感じています。


🟣気滞瘀血
血を押し出す力の「気」が滞り、血の巡りが悪くなっている状態

🟣痰湿瘀血
冷たい飲食物、肥甘厚味(甘い物、脂の物、味の濃い物の事)の摂りすぎ、運動不足で、いわゆる血液ドロドロで血の巡りが悪い状態

🟣血虚瘀血
血が不足しており、血が巡らない状態


あくまでも私の経験則ですが、
気滞瘀血は日頃強いストレスを受ける人に多く、
痰湿瘀血は一日中デスクワークの人に多く、
血虚瘀血は偏食、食事の量が少ない人に多いと感じます。

 


それでは、瘀血に対する生活養生をご紹介します。


🔶ストレスを溜めない
趣味、好きな事に没頭、家族・友人に話すなどしてストレスを溜めないようにしましょう
🔶食事は温かい、消化の良い物をよく噛んで食べる
🔶食事の量は腹8分目
🔶バランスの取れた食事を心がける
参考までに
血の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ネギ、ナス、にんにく、
らっきょう、生姜、みょうが、黒酢、山椒
青魚(あじ、いわし、さば)
血を補う食材
人参、ほうれん草、小松菜、黒ごま、
黒豆、小豆、ぶどう、レーズン、イチゴ
プルーン、ナツメ、あさり、しじみ、
牡蠣、レバー、鶏肉


瘀血は、日々の生活習慣からできてきます。
上記の養生をできるところから実践して、血の巡りをよくし、元気に過ごしたいですね😊


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日本の夏🌻、胃腸の冬

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日本の夏🌻、胃腸の冬

何の話?と思われた方が多いと思います😆

まずは昔話を聞いてください。

日本で冷蔵庫が普及し始めたのは昭和30年代後半。そして、昭和50年あたりで、ほぼ全世帯が保有するようになりました。
この間、わずか10年ちょっと。
驚くべきスピードで冷蔵庫は普及し、長期保存ができて、且つ冷たい物がいつでも飲食できるようになりました。

でも・・・
人の体は10年ちょっとで劇的な進化もしないですし、冷たい物への順応もできません。

昭和50年代あたりから夏なのに胃腸が冬の寒さにさらされることになります。胃腸の冬の時代といっても過言ではないです。

ところで、冷蔵庫の温度をご存じですか❓
設定にもよりますが、約2〜6℃です。
体温と約30℃の差があります。

想像してみてください。
約2〜6℃の飲み物が一気に胃腸に入ってきたら・・・
そりゃもう、胃腸を中心に何が起こったかもわからないうちに、内臓はフリーズ状態になります。
そう、冬にかじかんで動きが悪くなるのと一緒で、冷えた内臓は動きが悪くなってしまいます。

このとき、急性で起こってくる不調としては


・消化不良
・腹が痛くなる
・下痢
など


毎日続ければ、もっと重い不調を招くことにつながります。


では、
養生をご紹介します。と言っても単純明快です。

🔸夏でも常温以上の飲食物を摂るようにしましょう
🔸冷たい物を摂ったあとは、プラスで温かい飲食物をとりましょう
🔸生姜、紫蘇、ネギなどの温性の薬味を摂るようにしましょう


今回、養生というより
冷たい飲食物は、体にとって大きな負担だと言うことを知っていただきたくて書きました。

この夏、胃腸を冷やしての不調相談が少しでも減ることを願っています😊


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汗のかきすぎにご注意

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汗のかきすぎにご注意


初夏なのに毎日、真夏並みに暑い🥵
最近の挨拶は「今日も暑いですね」😅
これが9月終わり頃まで続くかと思うとゾッとします。


暑くなってくると、汗のかきすぎでの疲れや熱中症に注意しないといけません。

汗は勝手に吹き出すのではなく、気(エネルギー)を使って汗が出ます。気と汗(陰)が同時に失われるので、中医学では、汗のかきすぎた状態を気陰両虚(きいんりょうきょ)と言います。
※汗がポタッと落ちた後は、勝手に汗は動かないでしょ(^^)

よって、大量に汗をかくとエネルギーと水分を大量に消耗し、疲れと気だるさを感じるようになります。
ひどい時は声を出して話すのも億劫な状態になります。ここまで疲れると回復にかなりの時間を要します。

余談ですが、
ホットヨガ、岩盤浴、サウナなどの汗をかく健康法も度が過ぎれば、同様に気陰両虚となり、逆に疲れを作り出してしまうのでご注意を❗❗

それでは、気陰両虚にならないための養生をご紹介していきます。

 


運動、お仕事中は


🔸こまめな休憩と水分補給
<<水分補給の注意点>>
・氷をいれるなどで冷やしすぎるのはNG。
常温がオススメ。
・ミネラルを含んだ飲み物がオススメ
例:スポーツ飲料※、天然水、
はちみつレモン(塩少々)
※スポーツ飲料水は薄めて飲むことを
お勧めします。ちょっと濃いので。
・スイカなどの果物での水便補給もオススメ
薬膳で酸甘化陰(さんかんかいん)と言って、甘酸っぱい食べ物は潤いを生み出します

 


運動、お仕事が終わってから】🔻重要🔻


🔸常温以上の飲み物でこまめに水分補給
陰(潤い)は簡単に回復しません。汗をかいたその日はこまめな水分補給をしましょう。

🔸食事は、温かい消化の良い物を摂りましょう
汗をかいた後は、冷たくてササッと流し込んでしまう食事をとりがち。それだと、消化不良を起こし、下痢をして余計に水分を失ってしまう事も。また、消化不良で栄養も摂れないので新たな陰(潤い)が生み出しづらくなります。

🔸しっかり睡眠をとる
睡眠は陰(潤い)を養います。汗をかいて疲れた時はしっかり睡眠をとりましょう


これから暑い日が続きます。
上記の養生で元気に乗り切っていただけると幸いです。


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