汗のかきすぎにご用心


『汗のかきすぎにご用心』

そろそろ梅雨☔に入りそうですね(^^;
今の時期から、昼間は30℃前後が続きます。野外や冷房のないところでは汗がどんどんでてきます。

汗💧は、エネルギー(気)を使って体内の水分が動かし、汗となって出ます。エネルギー(気)と汗(陰)が同時に失われ不足した状態になります。これを中医学では気陰両虚(きいんりょうきょ)と言います。

昔、中医学の先生に「汗💧がポタっと落ちたあと、勝手に汗は動かないでしょ」と言われて、納得したのを思い出します(^^)

大量に汗をかいて気陰両虚になると、疲れと気だるさを感じるようになります。ひどい時は声を出して話すのも億劫な状態になります。余談ですが、最近では度が過ぎたサウナ、ホットヨガ、岩盤浴などで、気陰両虚となり、逆に疲れを作り出してしまう方もおられます。ご注意ください❗❗

それでは、気陰両虚に陥らないための漢方対策をお話ししていきます。とにかく養生が大切なので、養生からご紹介します。


<<養生>>
【運動、お仕事中は】


🔸こまめな水分補給と休憩


<<水分補給の注意点>>
・氷をいれた飲み物はNG(冷やしすぎです)。常温がオススメ。


・ミネラルを含んだ飲み物
例:スポーツ飲料※、天然水、はちみつレモン(天然塩少々)
※スポーツ飲料水は少し水で薄めて飲みましょう


・旬の果物で水分補給
薬膳で酸甘化陰(さんかんかいん)と言って、甘酸っぱい食べ物は潤いを生み出します。
はちみつレモン、梅シロップ(梅と氷砂糖)、スイカ、マンゴー

 


【運動、お仕事が終わってから】🔻重要🔻


🔸常温以上の飲み物でこまめに水分補給


陰(潤い)は簡単に回復しません。汗をかいたその日はこまめな水分補給をしましょう。


🔸食事は、温かい消化の良い物を摂りましょう


暑い時期は、冷たくてササッと流し込んでしまう食事をとりがち。それだと、消化不良を起こし、下痢をし、余計に水分を失ってしまう事も。また、消化不良で栄養も摂れないので新たな陰(潤い)が生み出しづらくなります。


🔸しっかり睡眠をとる


睡眠は陰(潤い)を養います。汗をかいて疲れた時はしっかり睡眠をとりましょう

 


<<漢方薬>>


気陰両虚の漢方薬(予防も含む)
・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
・生脈散(しょうみゃくさん)
・律鼓心(りっこしん)


※野外作業などで汗をたくさんかいて疲れることが事前にわかっている場合は、上述の漢方薬を直前と作業終了後に服用することをご提案しています。

 

 


近年は、いまから9月いっぱいくらいまで暑い日が続きます。
上述の養生と漢方薬で元気を暑さを乗り切りましょう(^^)


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

感染性胃腸炎、流行ってます。ご注意を!!

徒然養生



感染性胃腸炎、流行ってます。ご注意を

朝刊(2021/12/17付)に、熊本は感染性胃腸炎が流行っているという記事がありました。
特に幼児、小児の割合が多いそうです。

【感染性胃腸炎に罹ってしまったら】
感染性胃腸炎に罹ってしまうと、対処療法しかないのが現状です。
体は嘔吐、下痢といった症状でウイルスや細菌をとにかく体から出そうとしています。
辛いですが、無理に嘔吐、下痢を止めることは避けたほうが良いです。
ただ、嘔吐、下痢が激しいと脱水症状になったりします。経口補水液などで、適度な水分補給をしましょう。

★☆水分補給時のポイント☆★
経口補水液等は、体温くらいの温かさで服用すると良いです。
理由は、冷たい飲み物で体の内部を冷やすと免疫力を下げてしまい、回復が遅くなってしまうからです。
※嘔吐で水分補給ができない場合は、病院の受診を強く勧めます。点滴で脱水症状への対応ができる為。

 


【感染性胃腸炎に罹らないためには(予防)】

◆免疫を下げないこと◆
免疫を下げない為にすべき事はとってもシンプルです。


◎疲れを貯めない
◎十分な睡眠
◎体を冷やさない
◎冷たいものを避け、温かい食事をとる


除菌、マスク、うがい、手洗いも大事ですが、家族で1つ屋根の下に暮らしていたら、注意していてもウイルス、細菌は体内に入ってきます。
この時、ウイルス、細菌に負けない体を作っておくことが何より大事だと考えます。


【漢方でできることはある?】
感染性胃腸炎かなと思われる方に、回復をサポートする漢方薬をご提案しています。
良かったらご相談ください。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂