潤い不足にご注意を

徒然養生



潤い不足にご注意を

秋、冬は乾燥のシーズン。
潤い不足は、体の不調を招きやすくなります。
寝汗、上半身または手足のほてり、口が乾きやすい、空咳、ドライアイ、乾燥肌、乾燥便等
心当たりありませんか!?


中医学では血・津液(体液)・精※をあわせたものを陰液と言いまして、この陰液が不足した状態を潤い不足と言います
※精の説明は割愛します(^^;

話が飛びますが、
”黄帝内経”という約二千年前の最古の医学書に
秋、冬の養生に共通して「早く寝る」ということが記載されています。
睡眠不足が潤いを失うことは、昔からわかっていました。

よって、潤いを保つには
毎日、しっかり睡眠をとることです。
あわせて、目を使い過ぎると血を消耗しますので、目の酷使も注意してくださいね。

夜、寝る間も惜しんで、動画を長時間観たりするのは、一番、潤いを失っていく最悪の生活習慣。

心当たりのある方は、食べる物も大事ですが、
まずは、眠りの生活習慣を見直しましょう。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

冬の養生

徒然養生



冬の養生

最古の医学書と言われる黄帝内経に「冬の養生」が書かれています。ポイントをまとめると4つ。


1)夜は早く寝て、朝は日が昇ってから起きる
2)温かい衣服で防寒し、寒さで陽気が損なわれないようにする
3)過労して汗をかき、陽気を逃がすことがないようにする
4)あれもこれもしなければという心を持たず、心を落ち着かせる


1)~4)で言いたい事は、陽気の低下を防ぎ、どうしても低下する分は養生で補うことです。
ちなみに陽気は、食べ物から体の色々な物を作ったり、不要な物を壊したりする力であり、代謝とイメージすると良いです。

1)の場合
陽気が1年で低下している冬は、しっかり睡眠に時間をとることで体の修復、疲労回復が十分行えるように

2)の場合
体を冷やさないことによって、少しでも代謝の低下を防げるように

3)の場合
汗を作り、かつ体の外へ汗を出す事を減らすことによって、陽気を浪費しないように

4)の場合
あれもこれもしなければという気持ちによって、交感神経を優位にさせ、無駄に代謝を上げさせないように

という意味がそれぞれに込められていると解釈できます。

現代にも十分通じる冬の養生です。
冬場によく体調を崩すという方、良かったら、少しずつ実践して見て下さい(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

冬は血の巡りを良くしましょう

徒然養生



冬は血の巡りを良くしましょう

冬は寒さで血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。注意したいのは、脳卒中、狭心症、高血圧などですね。
気をつけたいのは何よりも体を冷やさないこと、そして寒暖差を避けることです

よって第1の養生は
★温かい衣服と食事を心がけ、体を温かい状態に保ちましょう

次に体が温かくても、血の質が悪いと巡りが悪くなります。
例えば、ドロドロ血(瘀血[おけつ])や、血が少ない又は成分に偏りがある(血虚[けっきょ])など

よって第2の養生は
★血液の質を良くする食材を摂り、血の巡りを良くしましょう

<瘀血さんには>
玉ねぎ、ネギ、ニラ、にんにく、らっきょう、青魚(さんま、いわし、あじなど)、黒酢、黒豆

<血虚さんには>
人参、ほうれん草、小松菜、黒ごま、黒豆、あさり、しじみ、レバー、ナツメ、レーズン、いちご

などの食材を意識して摂ると良いですよ(^^b


上記の養生で
血の質がよくなれば、血が円滑に流れだします。
血の流れが円滑になると血管の柔軟性が上がります。
血管の柔軟性が上がれば、高血圧のリスクを下げ、出血のリスクを下げることができます。

血の質を良くすることは、体の状態がプラス方向へ動き出しますので、ぜひ少しずつ実践してみて下さい。血の改善は時間がかかります。あせらず継続しましょう。


すでに、脳卒中、狭心症、高血圧などのリスクが高まっている方は、漢方薬がお手伝いできます(^^)

漢方薬は未病先防が得意ですので、リスク低減で服用することをお勧めします。
服用する漢方薬は、瘀血に対して『活血薬』、血虚に対して『補血薬』があります。体質、状態によって漢方薬は変わりますので、気になる方はご相談下さい(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂