『浮腫(むくみ)』

<徒然養生>


浮腫(むくみ)

体内の水分バランスが崩れ、水が滞って起こる浮腫。相談でも非常に多く、薬剤の副作用を除くと、生活習慣から起こってくることが多いです。これを踏まえ、浮腫みやすい、または浮腫がすでに起こっている方へのオススメ養生を5つご紹介していきます。


1)中医学で肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、味の濃い物(特に塩分)、甘い物、脂物、刺激物を控える。


⇒肥甘厚味の摂りすぎは水のバランスを崩し、水が停滞しやすくなり浮腫みやすくなります。

 


2)仕事が立ちっぱなし、または座りっぱなしの方は、適度な運動またはストレッチを


⇒立つ、または座る時間が長く続くと血の巡りが悪くなり浮腫を生じやすくなります

 


3)水のさばきを良くする食材で余分な水を取り除く。


⇒すでに浮腫んでいる時に有効。まず水を取り除くケアが大切。浮腫予防で食べるのも良いですよ


★水のさばきを良くする食材★
冬瓜、きゅうり、大根、ゴボウ、カブ、しいたけ、えのきたけ、ナメコなどのきのこ類、ひじき、昆布、わかめ、のりなどの海藻類、緑茶

 


4)血行を良くする


⇒血液中の水分と血管外の水分は、毛細血管を経由して通じています。抹消の血行が悪いと水の流れも滞り、浮腫みやすくなります。血、水の巡りは、”運動する”、”温める”、”血の巡りをよくする食べ物を摂る”の3つで良くなります。よって、少し息があがる程度の運動(できれば毎日)、温かいお風呂に入る、血の巡りをよくする食材を摂ると良いです。


★血の巡りをよくする食材★
玉ねぎ、ネギ、ニラ、にんにく、らっきょう、青魚、黒酢、ほうじ茶など

 


5)胃腸虚弱


⇒胃腸が弱っていると、栄養の吸収が減少し、血、水を送り出す力も不足します。そのため、血・水の巡りが悪くなり浮腫が生じます。胃腸が虚弱する原因は、冷たい物の摂りすぎ、食べすぎ(暴飲暴食)、肥甘厚味の摂りすぎです。よく噛んで、腹八分目で、温かい飲食物を摂り、胃腸を立て直すと浮腫みにくくなります(^^)

 


以上が、浮腫で多い原因への5つの養生法です。無理せず、できるところから始めていきましょう(^^b

少しでも、浮腫で悩んでいる方の助けになれば幸いです(^^)

 

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

『乾燥肌』

<徒然養生>


乾燥肌

秋冬は乾燥肌に悩まされる季節
乾燥で皮膚のバリア機能が低下し、肌荒れ、全身のかゆみ等の症状でお悩みの方が増えます。

皮膚は、体内の血や陰液(体液)によって養われるので、食事血液の流れを正す(活血)、そして修復力を高めることが大事です。

養生としては食事、運動、睡眠を大事にしましょう。

<食事>
かぼちゃ、人参、小松菜、ほうれん草、ネギなどの野菜類
さんま、鰯、牡蠣などの魚介類
黒豆、豆乳、くるみ、松の実、胡麻などの豆、種子類
蜂蜜、らっきょう、黒酢、しょうが、菊花茶など

上記の食材をバランスよく摂るようにし、皮膚に潤いをもたらし、血の流れを良くしましょう。

<運動>
適度な運動とお風呂にしっかりつかり、体の毛細血管までの流れをよくし、皮膚へ栄養が届くようにしましょう。

<睡眠>
睡眠は、皮膚も含めて体の修復が促進されます。体の傷みが修復されれば、潤いが戻ります。7時間程度の睡眠を確保しましょう。

 


最後に、乾燥肌が進行中、または毎年乾燥肌という方は、外からのケアも大事です。以下のポイントを抑えると良いですよ(^^)


入浴後は、5分以内にクリームなどで保湿を行う。
5分を過ぎると入浴前より肌は乾燥します
化学繊維が直接肌にあたることを避ける。
化学繊維は皮膚の油分を奪い、皮膚のバリア機能を下げます。
ひどい乾燥肌の方は、1日数回にわけてマメに保湿を行う。
一般的に保湿クリームの効果持続時間は、3~4時間位です。


体の内と外からしっかり肌をケアして、乾燥の季節をうまく乗り切りましょう!!

 


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

甘露飲~口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎~

口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎に効能がある『甘露飲(かんろいん)』をご紹介します。



口腔内の炎症が起こる原因は大きく2つあると漢方では考えます。


1つ目は、
疲労、久病(長い病を患っている)で、体内の必要な潤いが虚したことにより、体内に熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


2つ目は、
暴飲暴食または甘い物、脂物、辛い物を偏って食することによって、胃熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


どちらも熱が溜まったことが口腔内の炎症の原因であるため、体内を潤し、炎症をとる生薬で熱を取り去り、口腔内を改善していきます。

繰り返し口内炎ができる方は、塗り薬だけではなかなか改善しません。 甘露飲のような内服薬で、根本の原因から正していくことが回復への近道です。

口内炎などの口腔内トラブルでお困りの方、ぜひご相談下さい。

 


<構成生薬>
甘露飲を構成している生薬をご紹介します。


・体に潤いを与え、虚熱を取り去る(滋陰清熱)
地黄、麦門冬、天門冬、石斛

・上焦の熱を取り去る(清熱作用)
黄金、枇杷葉

・気を巡らし熱を取り去る作用を助ける(理気化湿)
枳実

・体内の湿熱※を取り去る清熱利湿)
茵蔯蒿
※病的な水が熱をもった状態

・他の諸薬を調和する(諸薬調和)
甘草

 


<価格>


90包入 12,100円※
価格は、税込みです。

※ご希望がございましたら、1包単位で販売できます。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂