日本の夏🌻、胃腸の冬

徒然養生



日本の夏🌻、胃腸の冬

何の話?と思われた方が多いと思います😆

まずは昔話を聞いてください。

日本で冷蔵庫が普及し始めたのは昭和30年代後半。そして、昭和50年あたりで、ほぼ全世帯が保有するようになりました。
この間、わずか10年ちょっと。
驚くべきスピードで冷蔵庫は普及し、長期保存ができて、且つ冷たい物がいつでも飲食できるようになりました。

でも・・・
人の体は10年ちょっとで劇的な進化もしないですし、冷たい物への順応もできません。

昭和50年代あたりから夏なのに胃腸が冬の寒さにさらされることになります。胃腸の冬の時代といっても過言ではないです。

ところで、冷蔵庫の温度をご存じですか❓
設定にもよりますが、約2〜6℃です。
体温と約30℃の差があります。

想像してみてください。
約2〜6℃の飲み物が一気に胃腸に入ってきたら・・・
そりゃもう、胃腸を中心に何が起こったかもわからないうちに、内臓はフリーズ状態になります。
そう、冬にかじかんで動きが悪くなるのと一緒で、冷えた内臓は動きが悪くなってしまいます。

このとき、急性で起こってくる不調としては


・消化不良
・腹が痛くなる
・下痢
など


毎日続ければ、もっと重い不調を招くことにつながります。


では、
養生をご紹介します。と言っても単純明快です。

🔸夏でも常温以上の飲食物を摂るようにしましょう
🔸冷たい物を摂ったあとは、プラスで温かい飲食物をとりましょう
🔸生姜、紫蘇、ネギなどの温性の薬味を摂るようにしましょう


今回、養生というより
冷たい飲食物は、体にとって大きな負担だと言うことを知っていただきたくて書きました。

この夏、胃腸を冷やしての不調相談が少しでも減ることを願っています😊


熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

汗のかきすぎにご注意

徒然養生



汗のかきすぎにご注意


初夏なのに毎日、真夏並みに暑い🥵
最近の挨拶は「今日も暑いですね」😅
これが9月終わり頃まで続くかと思うとゾッとします。


暑くなってくると、汗のかきすぎでの疲れや熱中症に注意しないといけません。

汗は勝手に吹き出すのではなく、気(エネルギー)を使って汗が出ます。気と汗(陰)が同時に失われるので、中医学では、汗のかきすぎた状態を気陰両虚(きいんりょうきょ)と言います。
※汗がポタッと落ちた後は、勝手に汗は動かないでしょ(^^)

よって、大量に汗をかくとエネルギーと水分を大量に消耗し、疲れと気だるさを感じるようになります。
ひどい時は声を出して話すのも億劫な状態になります。ここまで疲れると回復にかなりの時間を要します。

余談ですが、
ホットヨガ、岩盤浴、サウナなどの汗をかく健康法も度が過ぎれば、同様に気陰両虚となり、逆に疲れを作り出してしまうのでご注意を❗❗

それでは、気陰両虚にならないための養生をご紹介していきます。

 


運動、お仕事中は


🔸こまめな休憩と水分補給
<<水分補給の注意点>>
・氷をいれるなどで冷やしすぎるのはNG。
常温がオススメ。
・ミネラルを含んだ飲み物がオススメ
例:スポーツ飲料※、天然水、
はちみつレモン(塩少々)
※スポーツ飲料水は薄めて飲むことを
お勧めします。ちょっと濃いので。
・スイカなどの果物での水便補給もオススメ
薬膳で酸甘化陰(さんかんかいん)と言って、甘酸っぱい食べ物は潤いを生み出します

 


運動、お仕事が終わってから】🔻重要🔻


🔸常温以上の飲み物でこまめに水分補給
陰(潤い)は簡単に回復しません。汗をかいたその日はこまめな水分補給をしましょう。

🔸食事は、温かい消化の良い物を摂りましょう
汗をかいた後は、冷たくてササッと流し込んでしまう食事をとりがち。それだと、消化不良を起こし、下痢をして余計に水分を失ってしまう事も。また、消化不良で栄養も摂れないので新たな陰(潤い)が生み出しづらくなります。

🔸しっかり睡眠をとる
睡眠は陰(潤い)を養います。汗をかいて疲れた時はしっかり睡眠をとりましょう


これから暑い日が続きます。
上記の養生で元気に乗り切っていただけると幸いです。


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胃腸養生

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胃腸養生


漢方相談をしていて、
初夏の時期に起こりやすい胃腸トラブルの原因で多いのが以下の2つです。


①胃腸を冷やしての腹痛や下痢
 冷たい飲食物、お酒の取りすぎ、下肢を冷やすなど
②傷んだ飲食物を食べての食あたり、水あたりによる腹痛、下痢、嘔吐


どちらも急性ですが、漢方では対応が変わってきます。
①の場合は、体を温める漢方使い対応します。
②の場合は、無理やり嘔吐下痢は止めず、漢方薬を使って解毒していきます。


では、原因①②を踏まえた養生としては


🔸冷たい飲食物を多く摂らない(当前ですが😅)
🔸冷たい飲食物を摂ってしまった後は、温かい物(スープなど)や温性の食材で体内を温める
食材は、生姜、紫蘇などがオススメ
🔸冷たい飲食物と消化の悪い物(肉類など)を一緒に摂らない
🔸寝る時に足を出して寝ない
補足:足が冷えると足から戻ってくる冷えた血液が内蔵を冷やし、腹痛の原因になります。
🔸生もの(刺し身、サラダ)を避ける。(日頃から胃腸が強くない人は特に)
補足:どうしても食べたい時は、生姜、紫蘇と一緒に摂りましょう
🔸口をつけてから常温に数時間以上置いた飲食物は食べない。
補足:その後、冷蔵庫で冷やしたり、温め直しても食べないこと


最後に
上述の養生に、生姜が何度かでてきていますが
生姜は、体を温め、解毒作用があります。
昔から
夏に生姜を食べれば医者いらず」と言われています。
暑い時期、胃腸の調子が悪くなりやすい人は
ぜひ生姜を活用して、元気に乗り切りましょう😊

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