『乾燥肌』

<徒然養生>


乾燥肌

秋冬は乾燥肌に悩まされる季節
乾燥で皮膚のバリア機能が低下し、肌荒れ、全身のかゆみ等の症状でお悩みの方が増えます。

皮膚は、体内の血や陰液(体液)によって養われるので、食事血液の流れを正す(活血)、そして修復力を高めることが大事です。

養生としては食事、運動、睡眠を大事にしましょう。

<食事>
かぼちゃ、人参、小松菜、ほうれん草、ネギなどの野菜類
さんま、鰯、牡蠣などの魚介類
黒豆、豆乳、くるみ、松の実、胡麻などの豆、種子類
蜂蜜、らっきょう、黒酢、しょうが、菊花茶など

上記の食材をバランスよく摂るようにし、皮膚に潤いをもたらし、血の流れを良くしましょう。

<運動>
適度な運動とお風呂にしっかりつかり、体の毛細血管までの流れをよくし、皮膚へ栄養が届くようにしましょう。

<睡眠>
睡眠は、皮膚も含めて体の修復が促進されます。体の傷みが修復されれば、潤いが戻ります。7時間程度の睡眠を確保しましょう。

 


最後に、乾燥肌が進行中、または毎年乾燥肌という方は、外からのケアも大事です。以下のポイントを抑えると良いですよ(^^)


入浴後は、5分以内にクリームなどで保湿を行う。
5分を過ぎると入浴前より肌は乾燥します
化学繊維が直接肌にあたることを避ける。
化学繊維は皮膚の油分を奪い、皮膚のバリア機能を下げます。
ひどい乾燥肌の方は、1日数回にわけてマメに保湿を行う。
一般的に保湿クリームの効果持続時間は、3~4時間位です。


体の内と外からしっかり肌をケアして、乾燥の季節をうまく乗り切りましょう!!

 


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

甘露飲~口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎~

口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎に効能がある『甘露飲(かんろいん)』をご紹介します。



口腔内の炎症が起こる原因は大きく2つあると漢方では考えます。


1つ目は、
疲労、久病(長い病を患っている)で、体内の必要な潤いが虚したことにより、体内に熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


2つ目は、
暴飲暴食または甘い物、脂物、辛い物を偏って食することによって、胃熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


どちらも熱が溜まったことが口腔内の炎症の原因であるため、体内を潤し、炎症をとる生薬で熱を取り去り、口腔内を改善していきます。

繰り返し口内炎ができる方は、塗り薬だけではなかなか改善しません。 甘露飲のような内服薬で、根本の原因から正していくことが回復への近道です。

口内炎などの口腔内トラブルでお困りの方、ぜひご相談下さい。

 


<構成生薬>
甘露飲を構成している生薬をご紹介します。


・体に潤いを与え、虚熱を取り去る(滋陰清熱)
地黄、麦門冬、天門冬、石斛

・上焦の熱を取り去る(清熱作用)
黄金、枇杷葉

・気を巡らし熱を取り去る作用を助ける(理気化湿)
枳実

・体内の湿熱※を取り去る清熱利湿)
茵蔯蒿
※病的な水が熱をもった状態

・他の諸薬を調和する(諸薬調和)
甘草

 


<価格>


90包入 12,100円※
価格は、税込みです。

※ご希望がございましたら、1包単位で販売できます。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

痰湿さんと冷水と養生

徒然養生

『痰湿さんと冷水と養生』


・舌苔が厚い
・便はベトベトで軟便
・暑くもないのに汗がでる
・重だるい倦怠感がある
・口臭、便臭が強い  など


これらは、痰湿を持っている人の特徴症状なんです。
思い当たりますか?(^^)

このような症状の相談を受けて、痰湿改善のお薬を出すとき、必ず説明することがあります。

「人肌以上の温かい白湯でお薬を飲んで下さい」と。

この説明を聞くと、ほとんどの方が

「冷たい水で飲んでは駄目なんですか?」

と聞かれます

「駄目なんです。」


理由は、
今の痰湿症状が出ている大きな要因は、冷たい飲食物を頻繁に摂っているため発生している症状だからです。
昔から「脾(胃腸)は生痰の源」と言われており、胃腸を冷やして消化吸収機能を落とすと、水をさばききれなくなり痰湿(病的な水)を生み出します。
また、消化吸収機能失調するので、お薬の効きも悪くなります。

痰湿の症状は、漢方薬を飲むだけでは回復を見込めません。

何よりも養生が大切。
養生とは、冷たい飲食物をできるだけ控えることです。

家庭にほぼ100%と言っていいくらい冷蔵庫が普及している現代は、すぐに冷たい物を飲食できるので、痰湿による体の不調になりやすくなっています。
よって、自分で冷たい飲食物を、どれだけ自制できるかにかかっています。

逆に言うと、漢方薬を飲まなくても、冷たい飲食物を摂らなければ、痰湿症状は回復していくとも言えます。

 


夏本番
キンキンに冷えた飲み物を欲しくなりますが、
少し体のことを考えて、その一杯を温かい飲み物にかえてみませんか


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂