漢方で美容をケア

徒然養生



漢方で美容をケア


漢方相談は女性の方が多く、
お悩みの症状が軽減してくると、気持ちに余裕がでてきて、美容の話に移行することがあります。

この時、よく「活血」のお話をします😊

漢方で活血とは、身体の隅々までスムーズに血が流れるようにすることを言います。

美容に関する良い物を使ったり、食べ物に気を使っていても、お肌へ届かなければ意味がありません。

活血という考えを取り入れることによって
身体の隅々まで必要な栄養が十分届き、老廃物は回収することができるようになります。
すると内からお肌が元気になり、美容の手助けをしてくれます。


活血の養生としては


🔶血の巡りをよくする食材を摂る
 ねぎ、玉ねぎ、青魚、黒豆、らっきょう
 にんにく、しょうが、シナモン、黒酢など
🔶肥甘厚味を控える
 肥甘厚味とは、脂っこいもの、甘い物、味の濃い物をさします
🔶冷たい飲食物を控える
🔶毎日の適度な運動と入浴
などです。


上に挙げた養生はとても大切でベースになります。加えて、漢方薬を合わせて使うと早く実感を得る方が多いです。

尚、体質によって活血で使う漢方薬は変わってきますので、ご興味の有る方はご相談ください😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

痰湿の養生

徒然養生



痰湿の養生


熊本、今週は雨が多い予報。湿度が高くなりそうです。
そして6月になれば梅雨になり、ずっと湿度が高い気候が一か月ほど続きますね

このような湿度が高い気候の折、体も湿を溜め込みやすくなります。

湿が溜まった状態(痰湿)では


🔹体が重い
🔹口が粘る
🔹むくみやすい
🔹下痢をしやすくなる
🔹頭が重く、めまいがする
🔹太る(水太り)
🔹脂っぽい(肌)
🔹おりものが多い
 などの体の不調が起こってきます。


中医学で脾(胃腸)は生痰の源と言われており
冷たい飲食物、甘い物、脂物、味の濃い物を摂りすぎると
脾を傷め、痰湿になりやすくなります。

それでは、痰湿を避けるための養生をご紹介します。


1.冷たい飲食物を避け、甘い物、脂物、味の濃い物を摂りすぎない
2.なるべく温かい飲食物を食べる
3.腹八分目、よく噛んで食べる
4.湿をさばきやすい食材を取り入れる
 キノコ類(しめじ、なめこ、シイタケ、エノキ)
 根菜類(大根、ごぼう、カブ)
 海藻類(ひじき、のり、わかめ、こんぶ)
 里芋、こんにゃく、タケノコ、トウモロコシなど
5.適度な運動とお風呂で発汗し、汗かいて余分な水を出す


優先度が高い養生は、1~4の脾に関する養生です。
いきなり全てをするのは大変ですので、
できるところからはじめて、今からの湿が高い気候を乗り切りましょう(^^)

※写真は今が見頃の熊本県農業公園カントリーパークのバラ園(2022/5/8撮影)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

冬病夏治(とうびょうかち)

徒然養生



冬病夏治(とうびょうかち)~冬の病いは夏に治す~


冬⛄になると悪化する症状(カゼを引きやすい、喘息がでる、胃腸が弱い、膝腰が痛むなど)がある人は、夏🌻のうちから養生や漢方薬を使って治していく。または予防、軽減するという考え方です。

中国などでは、「三伏貼」と言って、三伏の期間に生薬を含んだ湿布をツボなどに貼る養生法があります。三伏というのは、夏至以降の三つの庚(かのえ)の日(初伏、中伏、末伏)の総称で、2022年の今年だと7/16~8/15にあたります。

よく暑中見舞いに「三伏の候」「三伏の折」などと記載されているのでご存じの方も多いかもしれません。

さて、このようにとても暑い時期に”漢方薬を使う”、”生薬湿布をツボに貼る”、”鍼灸をする”などはとても良いことですが、手間をかけなくても、冬病夏治は日頃の養生でできます。


①クーラーで体を冷やしすぎない
②冷たい飲食物を摂り過ぎない
③過度に辛い物や油もの、生ものなどを摂りすぎない
④温性の食材を摂り入れ陽を補う
 生姜、みょうが、ネギ、しそ、ニラ、にんにく、らっきょう、シナモン、羊肉、うなぎなど
※【注意】胃腸が弱く、消化力が落ちている時は、無理して肉などの消化が悪いもので補わない。最優先は、消化できること


現代は、自ら寒を体にとり入れてしまい、陽を傷つけているので、特に①と②の養生を実践されるだけでも、今年の冬、体調が良い方へ変わってきますよ😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂