お通じ

<徒然養生>


お通じ

毎日お便りありますか?
手紙のことではなくて、ウンチのことです(^^;


毎日、決まった時間に黄土色のバナナ状ウンチがスッキリ出ることが理想です。
相談でお聞きしていると、理想のウンチが毎日出ている方は少ないです。
ウンチは、大便と言うだけあって、大きなお便り。
今の体調を教えてくれる大切な情報源です。
タイプ別に養生を挙げていきます。
思い当たる方は養生を実践して、良いお通じにしていきましょう(^^)。

 


◆コロコロ乾燥した兎糞状のウンチ


これは、陰虚と言って、潤い不足!!
レンコン、ゴボウ、白菜、きゅうり、こんにゃく、はちみつ、リンゴ、バナナなどを日頃から摂り入れましょう。
そして、脂っこい物、辛い物、濃い味の物、過度なお酒、冷たい飲食物は控えましょう。

 


◆軟らかいウンチ


これは、脾虚と言って、胃腸が弱っている状態!!
早食い、よく噛まない、冷たい飲み物と一緒に食事をとる人に多いです。
かぼちゃ、ごはん、山芋、さつまいも、きのこ類、お味噌、大豆など豆類などをよく噛んで、腹八分目で食べて、少しずつ胃腸を強くしていことが大事です。冷たい飲食物は極力摂らないようにしましょう。

 


◆べとべとウンチ(便器にベタッとついてしまうようなウンチ)


これは、痰湿という病的な水が溜まっている状態!!
痰湿の場合、最優先ですべきことは、脂っこい物、辛い物、濃い味の物、過度なお酒、冷たい飲食物、生ものを控えること。
そして、食材にきのこ類、海藻類などを取り入れると痰湿がとれやすくなります。

 


◆乾燥した硬いうんちがでたり、軟らかいうんちが交互にでたりする


これは、気滞と言って、ストレスが溜まっている方に多いです!!
一番はストレスを避けることです。楽しく集中できることをみつけ、嫌なことを忘れることが大事です。
ミツバ、しそ、セロリなどの芳香野菜、みかんなどの柑橘類などを積極的に摂って滞っている気を巡らせましょう。
規則正しい生活を心がけ、朝起きたら朝日を浴びると良いです。

 


冒頭で述べましたが、ウンチは、体の状態を私達に教えてくれています。
しっかりウンチを見て、体の状態を把握し、
悪いところは養生で立て直して行きましょう(^^)


熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

『冷え性』

<徒然養生>


冷え性

冷え性の相談、多いです(^^;
私は、冷え性の相談を受けた時、大きく3つに分けて原因を検討します。(因みに原因が重なることもあります。)


(1)「陽気不足」


いわゆるエネルギー不足です。
虚弱体質、高齢者、長期の病気での虚弱者に多く、温かい衣服を着ていても冷えを訴えるタイプ。
疲れやすい、浮腫、下痢、易感冒なども併せて訴えることが多いです


(2)「陽気鬱阻(ようきうつそ」


いわゆるストレスなどで陽気や血、水の巡りが悪くなり冷えを訴えるタイプ
口渇、胸や脇あたりの脹痛、イライラも併せて訴えることが多いです


(3)血虚or瘀血


血不足または血の滞りのため、末端まで栄養が届けられず身体を温煦できず冷えを訴えるタイプ
貧血や肩こり、女性の場合は生理不順・生理痛なども併せて訴えることが多いです


各タイプで使う漢方薬は変わります。
陽気不足であれば補陽補気、陽気鬱阻であれば疏肝理気、血虚or瘀血であれば養血活血の漢方薬をメインに使います。人によっては、体質に併せて他の漢方薬を追加したりもします。

 


そして、最も大切なのは、日頃の養生!!


<冷え性の養生>


1)冷たい飲食物、生ものを避ける。


冷え性なのに、コタツへ入りながらや暖房の効いた部屋でアイス食べてる人が意外と多い(^^;


2)お風呂にしっかり入る


温かいお風呂に入ると気血水が手先足先まで巡り冷えに効果的です。むくみも解消されやすくなります。


3)適度な運動を行う


体を動かせる人は、少し息が上がるくらいの運動を1日30分くらいすると良いです。お風呂と同じで、気血水が手先足先まで巡り冷えに効果的です。


4)体を温め陽気を養う食材を摂る


にら、ねぎ、しょうが、にんにく、しそ
かぼちゃ、山芋、きのこ類、大豆製品、えび、羊肉、紅茶、シナモンなど


を食事に取り入れましょう


上記、養生、漢方薬で冷え性が少しでも和らげば幸いです(^^)

 

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『浮腫(むくみ)』

<徒然養生>


浮腫(むくみ)

体内の水分バランスが崩れ、水が滞って起こる浮腫。相談でも非常に多く、薬剤の副作用を除くと、生活習慣から起こってくることが多いです。これを踏まえ、浮腫みやすい、または浮腫がすでに起こっている方へのオススメ養生を5つご紹介していきます。


1)中医学で肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、味の濃い物(特に塩分)、甘い物、脂物、刺激物を控える。


⇒肥甘厚味の摂りすぎは水のバランスを崩し、水が停滞しやすくなり浮腫みやすくなります。

 


2)仕事が立ちっぱなし、または座りっぱなしの方は、適度な運動またはストレッチを


⇒立つ、または座る時間が長く続くと血の巡りが悪くなり浮腫を生じやすくなります

 


3)水のさばきを良くする食材で余分な水を取り除く。


⇒すでに浮腫んでいる時に有効。まず水を取り除くケアが大切。浮腫予防で食べるのも良いですよ


★水のさばきを良くする食材★
冬瓜、きゅうり、大根、ゴボウ、カブ、しいたけ、えのきたけ、ナメコなどのきのこ類、ひじき、昆布、わかめ、のりなどの海藻類、緑茶

 


4)血行を良くする


⇒血液中の水分と血管外の水分は、毛細血管を経由して通じています。抹消の血行が悪いと水の流れも滞り、浮腫みやすくなります。血、水の巡りは、”運動する”、”温める”、”血の巡りをよくする食べ物を摂る”の3つで良くなります。よって、少し息があがる程度の運動(できれば毎日)、温かいお風呂に入る、血の巡りをよくする食材を摂ると良いです。


★血の巡りをよくする食材★
玉ねぎ、ネギ、ニラ、にんにく、らっきょう、青魚、黒酢、ほうじ茶など

 


5)胃腸虚弱


⇒胃腸が弱っていると、栄養の吸収が減少し、血、水を送り出す力も不足します。そのため、血・水の巡りが悪くなり浮腫が生じます。胃腸が虚弱する原因は、冷たい物の摂りすぎ、食べすぎ(暴飲暴食)、肥甘厚味の摂りすぎです。よく噛んで、腹八分目で、温かい飲食物を摂り、胃腸を立て直すと浮腫みにくくなります(^^)

 


以上が、浮腫で多い原因への5つの養生法です。無理せず、できるところから始めていきましょう(^^b

少しでも、浮腫で悩んでいる方の助けになれば幸いです(^^)

 

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂