脾虚の養生

徒然養生



脾虚(ひきょ)の養生

食べて、動いているけど、筋肉や体力がつかない、または痩せていくという相談をよく受けます。

しっかり消化し、栄養を取り込む「運化(うんか)」という作用がうまくできていないと考えます。中医学で脾虚(ひきょ)と言います。

日々の食習慣からできた不調なので、食養生で戻していくのが一番の近道です!!
漢方薬もお助けしますが、助けるのは3割くらい。養生が7割を占めると経験則で感じています。


<食養生>
①よく噛む
②冷たい飲み物と一緒にご飯を食べない
③消化の良い物を摂る
④腹八分目
⑤間食をなくす
⑥お腹が空いてから食べる


体力や筋肉をつけるのに精がつく肉やうなぎ等をたくさん食べた方が良いと思いがちですが、消化力が落ちている時は逆効果です。

最初は食べ過ぎないことに気をつけることが重要です。特に食養生の①~④をしっかり守ると回復が早いですよ。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

春と肝と怒りと気滞と

徒然養生



春と肝と怒りと気滞と

漢方では五行論という考えをよく用います。
五行論で春という季節は「肝」と「怒」が深く関係します。

肝は、伸びやかを好み、気を巡らしてくれますが、抑鬱を嫌います。
よって、「怒り」、特に我慢を強いる怒りは肝を傷めます。現代で言うストレスですね。

ストレスにより肝が傷むと気が滞り、体の気血の巡りが悪くなります。
この状態を気滞(きたい)と言います。


気滞が進むと


🔹イライラ
🔹易怒(怒りやすくなる)
🔹憂鬱、不安感
🔹脇腹、脇胸部が脹る
🔹ゲップやガス(おなら)が多い
🔹のぼせ
🔹寝付きが悪いまたは眠りが浅い
🔹便秘と軟便/下痢を繰り返す


などが起こってきます。


気滞を解消する養生は


🔸早起きして日光を浴びる。

🔸深く長い深呼吸を行う


5秒くらいかけて鼻からゆっくり息を吸い
10秒以上かけて口からゆっくり息を吐く
この深呼吸を3回づつ朝昼晩で行う
ストレスを受けた直後にするのも良いですよ(^^b


🔸楽しく、集中できる時間を持つ

🔸肥甘厚味を避け、食べすぎない
肥とは脂っこいもの、甘とは甘いもの、厚味とは味の濃いもの

🔸芳香野菜や柑橘類を摂り、気を巡らせる
セロリ、ミツバ、シュンギク、シソ、ニラ、みょうが
みかん、ゆず、オレンジ、グレープフルーツ

🔸気を巡らせる柑橘類などのアロマを焚く


養生は出来るところからで良いです(^^)

上述の養生で、ストレスが緩和され、気滞が解消されれば幸いです。

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むくみの養生

徒然養生



むくみの養生

「夕方になると足がむくむ」というお話をよく聞きます。


🔹立ち仕事
🔹デスクワークで座りっぱなし
🔹肥甘厚味※のとりすぎ
などが原因である事が多いです。
※脂物、甘い物、味の濃い物


相談で話す養生は以下です。


🔸肥甘厚味を控える
🔸次の食材を摂るようにする
 とうもろこし、春雨、大根、冬瓜、きゅうり
 緑豆、きのこ類など
🔸お風呂にしっかりつかる
🔸ウォーキングなどの運動をする
運動ができない場合は、お部屋で「かかと上げ」をする


養生はできるところから行い、継続することがとても大事ですよ(^^)
挙げた養生が、少しでもむくみ予防に役立てば幸いです。

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