春と肝と怒りと気滞と

徒然養生



春と肝と怒りと気滞と

漢方では五行論という考えをよく用います。
五行論で春という季節は「肝」と「怒」が深く関係します。

肝は、伸びやかを好み、気を巡らしてくれますが、抑鬱を嫌います。
よって、「怒り」、特に我慢を強いる怒りは肝を傷めます。現代で言うストレスですね。

ストレスにより肝が傷むと気が滞り、体の気血の巡りが悪くなります。
この状態を気滞(きたい)と言います。


気滞が進むと


🔹イライラ
🔹易怒(怒りやすくなる)
🔹憂鬱、不安感
🔹脇腹、脇胸部が脹る
🔹ゲップやガス(おなら)が多い
🔹のぼせ
🔹寝付きが悪いまたは眠りが浅い
🔹便秘と軟便/下痢を繰り返す


などが起こってきます。


気滞を解消する養生は


🔸早起きして日光を浴びる。

🔸深く長い深呼吸を行う


5秒くらいかけて鼻からゆっくり息を吸い
10秒以上かけて口からゆっくり息を吐く
この深呼吸を3回づつ朝昼晩で行う
ストレスを受けた直後にするのも良いですよ(^^b


🔸楽しく、集中できる時間を持つ

🔸肥甘厚味を避け、食べすぎない
肥とは脂っこいもの、甘とは甘いもの、厚味とは味の濃いもの

🔸芳香野菜や柑橘類を摂り、気を巡らせる
セロリ、ミツバ、シュンギク、シソ、ニラ、みょうが
みかん、ゆず、オレンジ、グレープフルーツ

🔸気を巡らせる柑橘類などのアロマを焚く


養生は出来るところからで良いです(^^)

上述の養生で、ストレスが緩和され、気滞が解消されれば幸いです。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂