初秋の温燥からくる不調にご用心


『初秋の温燥からくる不調にご用心』

二十四節気の白露を過ぎ、朝晩涼しくなり、夜は虫の声が心地良い季節になってきました。
が、まだまだ日中は暑さが残りますね(^^;

中医学で秋は、燥邪に気をつける季節ととらえます。
そして、暑さが残る初秋は、温燥タイプの不調が多くなります。

例えば、


🔹鼻やノドの乾燥
🔹空咳
🔹微熱、ほてり
🔹切れにくい痰
🔹肌のかさつきや痒み


など

とくに、


・栄養などが十分でないことに起因する潤いと元気不足の方(気陰両虚)
・貧血傾向の血不足な方(血虚)
・乾燥しやすい津液不足の方(陰虚)
・食に偏りがある方(痰飲)


などは上記不調に陥りすいので、ケアが必要です。

ケアのポイントとしては、


・潤い(栄養、血、水)を補い養い整える
・体の余分な熱は瀉す
・乾燥を防ぐ


です。

では、初秋の温燥時期にオススメの漢方薬の一例と養生をご紹介していきます。


<漢方薬>


栄養が十分とれず元気不足の方(気陰両虚の方へ)


麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
味麦地黄丸(みばくじおうがん)
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
六味丸(ろくみがん)
逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
亀板製剤(きばんせいざい)

 


体に熱がこもり気味な方


瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
清営顆粒(せいえいかりゅう)

 


おもに貧血など血不足の方へ


婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)
心脾顆粒(しんぴかりゅう)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
四物湯(しもつとう)

 


<養生>


🔸オススメの食べ物で熱瀉滋潤
梨、ぶどう、柿
ごぼう、山芋、里芋、れんこん、ゆり根
はちみつ、温かい緑茶


🔸甘い物、辛い物、味の濃い物、アルコールは控えめに
バランスの良い食事を心がける


🔸十分な睡眠をとる
秋の夜長ですが、日付が変わる前には就寝を


🔸お通じを整え、毎日の排便心がける

 


養生はできるところから始めてください。秋のスタートを元気に健やかに過ごしましょう😊

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

クーラーによるノドの痛みは漢方で解決


『クーラーによるノドの痛みは漢方で解決』


連日、35℃を超える猛暑日で昼も就寝時もクーラーがかかせません。

クーラーは、冷えとともに乾燥をもたらしますので、


・もともとノドの弱い方
・口呼吸の方(アレルギー性鼻炎、鼻詰まりなどで)
・免疫力が落ちている方(過労、睡眠不足など)


などでノドの痛み(急性咽頭炎)が発症しやすくなります。
当店でも、ノドの痛みの相談は増えています。

相談を受けていて特に多いのが
クーラーを付けっぱなしで、就寝している方のノド痛です。

クーラーによる冷えと乾燥で、室内に秋冬の環境を作り出しているため、
ノド表面に付着している細菌が繁殖し、ノドの痛みやノドの風邪を招きます。

よって、対策も風邪シーズンによく使う漢方薬で対応します。一例をご紹介します。

<漢方薬>


🔸ノドの痛みのファーストチョイス


桔梗湯(ききょうとう)


🔸喉の痛みの風邪に


銀翹散(ぎんぎょうさん)
商品名:涼解楽T(イスクラ)、金羚感冒散(コタロー)


加減五味消毒飲(かげんごみしょうどくいん)

 


<養生>


🔸マスクでノドを保護
就寝時クーラーをつけっぱなしかつ口呼吸にの方は、寝るときもマスクをする

🔸こまめに”うがい”をする

🔸室内を加湿する(就寝時のクーラーは室内が乾燥しやすい為)
加湿器をつける、濡れたタオルを室内に干して加湿するなど

🔸ノドに潤いを与える
ハチミツ大根、梨、板藍のど飴など

🔸ノドに刺激を与える物は程々に
辛い物、飲酒、喫煙

🔸冷たい飲み物で体を冷やさない
体が冷えると免疫力が低下し、ノドの炎症を起こしやすくします

 


以上、できるところから養生を実践し、上手にクーラーを活用して、暑い暑い夏を元気に乗り過ごせていただけたら幸いです。

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

唇の荒れへの養生

<徒然養生>


唇の荒れへの養生

秋も深まり、乾燥も進んできました。
唇が荒れて、リップクリーム👄が手放せない人も多いと思います。

中医学の五行では、口と胃腸は深く関係しており、唇の荒れや口端が切れやすいなどの原因は、胃腸に余分な熱を持っていることが多いです✨


胃腸の余分な熱🔥は


🔹脂物、味つけの濃い物の摂り過ぎ
🔹食べる量が多い
🔹早食い(よく噛まない)

そして、以外にも
🔹冷たい物の摂り過ぎ
で生じます。


よって、養生も胃腸のケアが主になります。


🔸次の食材を取り入れながら、味つけの濃さは程々で
白菜、水菜、小松菜、キャベツ、かぼちゃ
長芋、こんにゃく、お米、大豆製品(豆腐、味噌)
豚肉、鶏肉
🔸腹八分目で、よく噛んで食べる
🔸冷たい食べ物は、極力控える


ちょっとしたことで、唇が割れたりするのは嫌ですよね。この秋冬は、胃腸を整えて、うるうる唇で過ごしましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂