『秋の花粉症は漢方で対策』
二十四節気の処暑を迎え、もうすぐ9月だと言うのに猛暑日が続きます。ただ、植物の世界は、粛々と季節の移り変わりが進んでおり、そろそろ秋の花粉症がはじまりそうです。
早めの対策で花粉症を軽減したいですね。
漢方の視点では、衛気(えき)と呼ぶバリア機能を高めることで、予防および症状の緩和をしていきます。
それでは、秋の花粉症の予防と対策に提案する、漢方薬の一例と養生をご紹介していきます。
<漢方薬>
◆予防
イスクラ 衛益顆粒(えいえきかりゅう)
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
※黄耆(おうぎ)という生薬を中心にした漢方薬で衛気(えき:バリア機能)を高めます
◆花粉症の症状がでている場合
🔹透明な鼻水がスタスタでてくる、くしゃみが頻発する、鼻炎
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう) <-虚弱な体質の方
など
※インターネット上では掲載禁止の漢方薬もございます。ご来店時にご紹介いたします(^^)
🔹鼻水が黄色い、目の奥が鈍痛する、鼻炎
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
など
🔹目のかゆみ、充血
消風散(しょうふうさん)
洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)
など
花粉症の症状がすでに出ている場合でも、症状の軽減を目的に、衛気(えき)を高める次の漢方薬の併用をオススメしています。
イスクラ 衛益顆粒(えいえきかりゅう)
<養生>
養生のポイントは2つ。「体を冷やさない」「腸内環境を整える」です。
次に示す養生を心がけてみてください。
🔶冷たい飲食物、なま物、生野菜は極力さける
🔶温かい、消化の良い食べ物を腹八分目で摂る(暴飲暴食禁止)
🔶食事内容はバランスよく。食物繊維、発酵食品を摂りましょう。
🔶寝る3時間前から間食は避ける
🔶毎日のお通じがあるよう整える
🔶十分な睡眠時間をとる。日付が変わる前には就寝。夜更かししない
🔶体を冷やさない。(冷房などで案外体は冷えています)
🔶帰宅した際は、衣服を着替え、花粉を部屋に持ち込まない
養生は、予防でもあり、症状がでている時も有効です。できるところから実践されて、秋を元気に快適に乗り切りましょう(^^b
<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂