冬病夏治(とうびょうかち)

徒然養生



冬病夏治(とうびょうかち)~冬の病いは夏に治す~


冬⛄になると悪化する症状(カゼを引きやすい、喘息がでる、胃腸が弱い、膝腰が痛むなど)がある人は、夏🌻のうちから養生や漢方薬を使って治していく。または予防、軽減するという考え方です。

中国などでは、「三伏貼」と言って、三伏の期間に生薬を含んだ湿布をツボなどに貼る養生法があります。三伏というのは、夏至以降の三つの庚(かのえ)の日(初伏、中伏、末伏)の総称で、2022年の今年だと7/16~8/15にあたります。

よく暑中見舞いに「三伏の候」「三伏の折」などと記載されているのでご存じの方も多いかもしれません。

さて、このようにとても暑い時期に”漢方薬を使う”、”生薬湿布をツボに貼る”、”鍼灸をする”などはとても良いことですが、手間をかけなくても、冬病夏治は日頃の養生でできます。


①クーラーで体を冷やしすぎない
②冷たい飲食物を摂り過ぎない
③過度に辛い物や油もの、生ものなどを摂りすぎない
④温性の食材を摂り入れ陽を補う
 生姜、みょうが、ネギ、しそ、ニラ、にんにく、らっきょう、シナモン、羊肉、うなぎなど
※【注意】胃腸が弱く、消化力が落ちている時は、無理して肉などの消化が悪いもので補わない。最優先は、消化できること


現代は、自ら寒を体にとり入れてしまい、陽を傷つけているので、特に①と②の養生を実践されるだけでも、今年の冬、体調が良い方へ変わってきますよ😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂