『漢方でスローエイジング』
40代に入れば、男性、女性にかかわらず老いを感じます(ToT)
漢方では、老いに深く関係するのは、腎(じん)という臓です。
【余談】最近の研究では、腎臓の中で働くクロトー遺伝子が老化に深く関係することもわかってきています。漢方の考えが現代医学と一致していることが証明されつつあります。
さて、「腎」という臓は、生殖、内分泌、免疫、造血、代謝など、人体にとって重要で、且つとても微小なレベルを含んでおります。これらが弱ると、体はどんどん老化の一途をたどります。
もう少し具体的に腎が衰えの例をあげる
・肌のツヤ、はりがなくなる
・筋力が落ちる
・生殖力がなくなる
・毛髪が少なくなる
・骨がもろくなる
・視力の低下
・聴力の低下
・潤い、柔軟性がなくなり、関節、筋などを痛めやすくなる。
または、トイレが近くなる
などです。
この腎の弱りに対して、漢方での対応は、
補腎(ほじん) と 活血(かっけつ)です。
補腎:腎を補う漢方薬で不足している腎を補い
活血:血の巡りを良くして、補腎の漢方薬を体の隅々まで届ける
では、上記を踏まえて、補腎と活血の漢方薬の一例をご紹介します。
<漢方薬>
◆腎を補う(補腎)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
参馬補腎丸(じんばほじんがん)
六味丸(ろくみんがん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
八仙丸(はっせんがん)
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)
亀板製剤(きばんせいざい)
霊鹿参(れいろくさん)
活命参(かつめいさん)
◆血を巡らす(活血)
冠元顆粒(かんげんかりゅう)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
四物湯(しもつとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
※補腎、活血の漢方薬は、その方の現在の体質により異なってきます。ご相談いただき、適切な漢方薬を服用することを推奨します。
以上です。補腎&活血で日頃から腎の衰えを緩やかにし、いつまでも元気で健康に若々しく過ごせる体を保ちましょう!!
<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂