血を巡らせよう

徒然養生



血を巡らせよう

血が滞っていることを中医学で瘀血(おけつ)と言います。

瘀血の主な原因は


🔹食事の不摂生(暴飲暴食、偏食など)
🔹運動不足
🔹心身の過労
🔹過度の飲酒
🔹タバコの吸いすぎ


です。

肩こりや軽い痛みのうちは良いですが、重大な婦人疾患、心疾患など「万病のもと」に繋がっていきますので注意が必要です。

瘀血は体からサインがでていますので、早く気づいて養生や漢方薬などで改善していきましょう。


<瘀血のサイン>
・顔色が暗い
・舌の色が暗い、紫暗色
・目の下にクマができる
・しこりができる
・経血に塊が混ざっている
・唇が紫色
・固定した痛みがある(肩、首、足、腹部など)

 


<養生>
養生は、単純に上に挙げた原因と逆の行動をとればよいです。少し言葉を足すとするならば、以下。


◆食事
食事に血の流れを良くする食材を加えると良いです
玉ねぎ、ねぎ、ニラ、ナス、にんにく、黒酢
青魚(アジ、サバなど)、ほうじ茶

また、血不足だと流れが悪くなるので補血の食材もいれると良いですよ
人参、小松菜、ほうれん草、いちご、桃、豚肉、レバー(牛、豚)、黒豆

◆運動
1日30分以上、少し息が上がる程度の運動をしましょう。
もし、なかなか運動する時間を作れないという方は、しっかり湯船につかってお風呂に入りましょう。
湯船につかって全身が温まることで、血の巡りがよくなります。

◆心身の過労
十分な睡眠と休息、そしてリラックスすることが最優先です。
ストレスが溜まっている人は、趣味に打ち込んだり、信頼できる人とおしゃべりなどして、とにかくストレス解消しましょう。


以上の瘀血に対する養生で
少しでも未病先防できれば幸いです(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

春の養生

徒然養生



春の養生

春を健やかに暮らす養生法をご紹介します。


◆朝は早く起き、陽の光を浴びる
◆朝食は温かく消化が良いものを食べる
◆散歩など、軽い運動をする
◆考えすぎない。気楽に伸び伸びリラックス
◆体を冷やさない
◆気を巡らし、養い、免疫力Upの食材を摂る
春菊、セロリ、ニラ、紫蘇、みょうが
 しょうが、ネギ、玉ねぎ、山芋、きのこ類
 豆類、鶏肉、豚肉などがオススメ


上記のいくつかは、2千年前に編纂された最古の医学書『黄帝内経・四気調神大論』に記載される春の養生を含んでいます。

今も昔も、養生は大きく変わっていないですね(^^)

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

春によくある不調

徒然養生



春によくある不調

春のこの時期、相談でよくある症状を挙げると


🔹下痢、便秘
🔹倦怠感
🔹気分の落ち込み
🔹イライラ
🔹めまい
🔹眠れない、眠りが浅い
🔹ドキドキする
などです


これらの症状は、漢方の視点で原因を考えると慣れない環境等でのストレス、気温などの大きな変化が肝の疏泄※に悪い影響をあたえたことが発端です。(図参照)

※疏泄とは、胃腸の働き、代謝等を調節する機能、今で言う自律神経の働きのこと

肝の疏泄機能が低下すると、胃腸機能も低下、飲食物がうまく取り込めず、体に必要な栄養、元気が不足します。それがまた、疏泄機能を低下させるという負の連鎖となり、上記にあげた症状がでてきます。


この負の連鎖を断ち切るには、
🔸ストレス回避
🔸バランスの摂れた温かい食事を腹八分目で摂る
です。

 


慣れない環境等のストレスを回避するには


・今の時代、ネットをフル活用して信頼できる家族、友人とコミュニケーションを密にとり、ストレスを緩和しましょう

・趣味に没頭して、今をストレスを忘れることも有効です。


次に、ストレスを受けると、過食、偏食に向かう方が多いです。特に甘い物、味の濃い物、脂物など(漢方で肥甘厚味と言います)を取りがちで、胃腸機能を低下させる一番の要因となっています。

上図「負の連鎖」を思い出して頂き、食事内容に気をつけていきましょう。最初は、無理して体に良い物を探して食べる必要はなく、肥甘厚味と冷たい飲食物を避けるだけでも良いです。

できるところから始めて、春の不調を乗り切りましょう(^^)

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂