血虚(けっきょ)さんの養生

徒然養生



血虚(けっきょ)さんの養生

漢方で血の不足の状態を「血虚」と言います。

”貧血”症状が真っ先に思い浮かびますが
それ以外に


🔹生理周期が長くなる
🔹生理が来ない
🔹経血量が少ない
🔹冷え
🔹入眠困難・多夢
🔹精神不安
🔹髪がパサパサ、抜けが多くなる
🔹爪がもろくなる
🔹便秘
などの症状もあらわれます。


これらの症状の要因は
ストレス・夜ふかし・目の酷使・過労
生理・妊娠・出産・授乳
疾病・ケガ
などです。


漢方では血虚に対して


血の材料を摂りだす『脾』
造血量を調整する『腎』
血の貯蔵・量を調節する『肝』


をケアしていきます。

では、血虚の養生を以下に挙げます。


<脾>
・温かい食事をよく噛んで食べる
・食事は1日3回
・食べる量は腹八分目
※レバーなど補血食材も大事ですが、3度の食事を食べているかがもっと大事です


<腎>
・早寝早起き、睡眠時間を十分確保
・過労を控える


<肝>
・ストレスを避ける
・長時間のテレビ、スマホ、PCの視聴を控え・目を休ませる


上記の養生をできるところから始めて、継続することが重要です。そして、血虚の回復には時間がかかります。あせらずゆっくり行きましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

大寒の養生

徒然養生



大寒の養生

二十四節気で一番寒い「大寒」の今
カゼなど体調を崩しやすい時期でもあります。

大事な受験やお仕事が控えている人、また見守る家族の方は体調管理が気になりますね

中医学でカゼなど体調の崩れを引き込む風寒邪(ふうかんじゃ)は、首周り、手首、足首の三首から入ると言われております。
この三首を冷えから守り、カゼの時期を乗り切りましょう!!

具体的には


<首>
🔸上着の一番上のボタンを締める
🔸マフラー、スカーフなどを首に掛ける
🔸タートルネックの服を着る


<手首>
🔸手首を覆える長袖の服を着る
🔸外出時は手首を覆える手袋をはめる


<足首>
🔸くるぶしをしっかり覆う靴下を履く
🔸長ズボンで足首を含む足全体を守る


三首守って、寒さが続くあと少しを元気に過ごしましょう(^^)

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血を巡らせよう

徒然養生



血を巡らせよう

血が滞っていることを中医学で瘀血(おけつ)と言います。

瘀血の主な原因は


🔹食事の不摂生(暴飲暴食、偏食など)
🔹運動不足
🔹心身の過労
🔹過度の飲酒
🔹タバコの吸いすぎ


です。

肩こりや軽い痛みのうちは良いですが、重大な婦人疾患、心疾患など「万病のもと」に繋がっていきますので注意が必要です。

瘀血は体からサインがでていますので、早く気づいて養生や漢方薬などで改善していきましょう。


<瘀血のサイン>
・顔色が暗い
・舌の色が暗い、紫暗色
・目の下にクマができる
・しこりができる
・経血に塊が混ざっている
・唇が紫色
・固定した痛みがある(肩、首、足、腹部など)

 


<養生>
養生は、単純に上に挙げた原因と逆の行動をとればよいです。少し言葉を足すとするならば、以下。


◆食事
食事に血の流れを良くする食材を加えると良いです
玉ねぎ、ねぎ、ニラ、ナス、にんにく、黒酢
青魚(アジ、サバなど)、ほうじ茶

また、血不足だと流れが悪くなるので補血の食材もいれると良いですよ
人参、小松菜、ほうれん草、いちご、桃、豚肉、レバー(牛、豚)、黒豆

◆運動
1日30分以上、少し息が上がる程度の運動をしましょう。
もし、なかなか運動する時間を作れないという方は、しっかり湯船につかってお風呂に入りましょう。
湯船につかって全身が温まることで、血の巡りがよくなります。

◆心身の過労
十分な睡眠と休息、そしてリラックスすることが最優先です。
ストレスが溜まっている人は、趣味に打ち込んだり、信頼できる人とおしゃべりなどして、とにかくストレス解消しましょう。


以上の瘀血に対する養生で
少しでも未病先防できれば幸いです(^^)

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂