関節痛、神経痛への取り組み方

<徒然養生>



関節痛、神経痛への取り組み方

寒くなってくると関節痛、神経痛などの症状での相談が増えます。



写真は、関節痛、神経痛などの症状でよく提案する漢方薬を載せました。これでも棚からひとつまみ、ほんの一部なんですよ😊。他にもたくさんの種類があります。


なぜ、こんなにも種類があるのかというと


🔸急性なのか慢性なのか
🔸患部に熱をもっているかいないか
🔸1日中痛いのか、例えば夜に痛みが増大するのか
🔸雨が降る時に痛みだすのか
🔸冷え、食事の偏り、運動不足などからくる血行不良による痛みかどうか
🔸加齢、運動不足で筋肉低下からくる痛みかどうか
など


人によって症状や原因が様々なので、使う漢方薬を変えていく必要があるからです。
(鎮痛薬で、ただ痛みを止めるだけでは無いんです)

そして、関節痛、神経痛に取り組む時、漢方薬より重点をおくのが養生です。
養生は8割くらい重要で、漢方薬は2割くらいと思ってください。

理由は、関節痛、神経痛は、生活習慣から起こっていることがほとんどです。よって、食事、筋力をつける運動など日頃の養生がとっても大切になってくるからです。

本来なら、ここで漢方薬、養生を紹介していきたいのですが、関節痛、神経痛の症状によって、提案する漢方薬、養生も変わります。

良かったらお店にご来店いただき、相談でしっかりお話を聞かせてください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

脾の養生

<徒然養生>



脾の養生

中医学では肝・心・脾・肺・腎と五臓に分けて考えますが、その中の「脾(ひ)」の養生についてお話します。

まず脾とは、食べ物を食べて、口での一次消化に始まり、胃腸で消化吸収し、吸収した栄養を体全体に届けるところまでの役割を担っています。

この一連の中で、どこか悪いところがあると不調につながっていきます。

相談で色々な症状を伺います。原因の元を探っていくと、脾に行き着くこと多いです。

 


そこで、健康の要といえる脾の養生を以下にまとめましたのでご紹介します。


1)よく噛んで食べる(一口30回)
2)温かい物をたべる。冷たい飲食物は極力避ける。因みに、体温以下は冷たい物と考えてください
3)食べる量は、腹八分目
4)お腹が空いてから食べる
5)朝食を抜かない
6)肥甘厚味(ひかんこうみ)と呼ぶ、甘い物、味の濃い物、脂ら物は少なめに摂る
7)食材はバランスよく
穀類:野菜:動物性食品の比率は、4:4:2がおススメです


いきなり全ての養生を実践するのは大変です。まず1)~3)を優先して実践してみてください😊

 


余談ですが
漢方薬には、健脾といって脾を健やかにする生薬が配合されていることがあります。これは、服用する漢方薬がしっかり吸収されて、体に送り届いてもらうためなんです✨

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

花粉症の養生(その1)

<徒然養生>



花粉症の養生(その1)

12月に入り冬本番です。
なのに
「花粉症の養生?」
「えっ早くない?」
と思われた方、多いと思います

中医学で考えると、花粉やPM2.5は、体を害する外邪から体を守るのは、衛気(えき)と言われるものなんです。
衛気は、バリアみたいな物とイメージしてください。

不摂生な生活により、衛気が弱り(衛気虚)、外邪に侵されやすくなっていると、花粉症などになりやすく、症状もひどくでてしまいます。

 


そこで、養生は日頃から衛気を強くすることに重点をおきます。では、養生をご紹介します


🔸冷たい飲食物は極力さける
🔸暴飲暴食、逆に少食、そして偏食はしない
🔸夜更かしはしない。十分な睡眠をとる
🔸適度な運動
🔸衛気を強くするオススメ食材


山芋、長芋、もち米
辛味野菜(玉ねぎ、ネギ、しょうが)
緑黄色野菜(人参、かぼちゃ、ピーマン、ほうれん草)
きのこ類(しいたけ、しめじ、えのき、まいたけ)
鶏肉、豚肉、卵
果物(みかん、りんご、いちご)

 


このように養生を挙げると、
「みんな解っている当たり前のことだなぁ」と感じませんか❓
そう、これまでの養生で何回も書いていることばかりなんです。

でも、今の時代、仕事、学校、育児、家事などで、当たり前のことができないんです。やがて、毎日の不摂生が積もり積もって病を引き起こします。

年末、無理が重なることがあるかもしれませんが、上記の養生を頭の片隅において、少しでも実践していただければと思います。

そして、来年2月頃の花粉症の季節をうまく乗り切りましょう😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂