徒然養生
『冬の養生』
最古の医学書と言われる黄帝内経に「冬の養生」が書かれています。ポイントをまとめると4つ。
1)夜は早く寝て、朝は日が昇ってから起きる
2)温かい衣服で防寒し、寒さで陽気が損なわれないようにする
3)過労して汗をかき、陽気を逃がすことがないようにする
4)あれもこれもしなければという心を持たず、心を落ち着かせる
1)~4)で言いたい事は、陽気の低下を防ぎ、どうしても低下する分は養生で補うことです。
ちなみに陽気は、食べ物から体の色々な物を作ったり、不要な物を壊したりする力であり、代謝とイメージすると良いです。
1)の場合
陽気が1年で低下している冬は、しっかり睡眠に時間をとることで体の修復、疲労回復が十分行えるように
2)の場合
体を冷やさないことによって、少しでも代謝の低下を防げるように
3)の場合
汗を作り、かつ体の外へ汗を出す事を減らすことによって、陽気を浪費しないように
4)の場合
あれもこれもしなければという気持ちによって、交感神経を優位にさせ、無駄に代謝を上げさせないように
という意味がそれぞれに込められていると解釈できます。
現代にも十分通じる冬の養生です。
冬場によく体調を崩すという方、良かったら、少しずつ実践して見て下さい(^^)
熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂