『唇の荒れは漢方で~体の中からケア~』
秋も深まり、乾燥が進んできました。
これからの時期は唇が荒れ、リップクリームが手放せない人も多いと思います。
今回は、唇が荒れにくい体質づくりのお話をします。
中医学の五行色体表を見ると、口と胃腸は深く関係しています。
唇の荒れや口端が切れやすいなどの原因は、胃腸に負担をかけて弱り、余分な熱を持っていることが多いんです✨
胃腸の余分な熱🔥は
🔹脂物、味つけの濃い物の摂り過ぎ
🔹食べる量が多い
🔹早食い(よく噛まない)
そして、以外にも
🔹冷たい物の摂り過ぎ
で生じます。
まず、日頃の食習慣を見直して、正す養生が何より重要となります。
<養生>
🔸脂物、甘い物、味の濃い物の食べ過ぎに注意
🔸腹八分目で、よく噛んで食べる
🔸冷たい食べ物は、極力控える
🔸おススメ食材
白菜、水菜、小松菜、キャベツ、かぼちゃ
長芋、こんにゃく、お米、大豆製品(豆腐、味噌)
豚肉、鶏肉
漢方薬は、慢性的に胃腸が弱いなど、胃腸の不調を立て直すことにより、胃腸に熱を持つことを防ぎ、唇の荒れを予防するという補助的な役割で使うと良いです。胃腸の調子を整えておくと唇が荒れにくくなります(^^)
<漢方薬>
すでに胃腸に熱があり、口内炎なども併発している時
甘露飲(かんろいん)
食べ過ぎた時、胃腸の負担を軽減させる
加味平胃散(かみへいいさん)
健胃顆粒(けんいかりゅう)
冷たい物を摂りすぎての腹痛、下痢、渋り腹
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
人参湯(にんじんとう)
大建中湯(だいけんちゅうとう)
ストレスがあって、胃腸の調子が悪い
柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)
柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)
この秋冬は、胃腸を整えて、唇が荒れにくい体質を作りましょう😊
<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談して適切な漢方薬を購入し服用してください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂