徒然養生
『春によくある不調』
春のこの時期、相談でよくある症状を挙げると
🔹下痢、便秘
🔹倦怠感
🔹気分の落ち込み
🔹イライラ
🔹めまい
🔹眠れない、眠りが浅い
🔹ドキドキする
などです
これらの症状は、漢方の視点で原因を考えると慣れない環境等でのストレス、気温などの大きな変化が肝の疏泄※に悪い影響をあたえたことが発端です。(図参照)
※疏泄とは、胃腸の働き、代謝等を調節する機能、今で言う自律神経の働きのこと
肝の疏泄機能が低下すると、胃腸機能も低下、飲食物がうまく取り込めず、体に必要な栄養、元気が不足します。それがまた、疏泄機能を低下させるという負の連鎖となり、上記にあげた症状がでてきます。
この負の連鎖を断ち切るには、
🔸ストレス回避
🔸バランスの摂れた温かい食事を腹八分目で摂る
です。
慣れない環境等のストレスを回避するには
・今の時代、ネットをフル活用して信頼できる家族、友人とコミュニケーションを密にとり、ストレスを緩和しましょう
・趣味に没頭して、今をストレスを忘れることも有効です。
次に、ストレスを受けると、過食、偏食に向かう方が多いです。特に甘い物、味の濃い物、脂物など(漢方で肥甘厚味と言います)を取りがちで、胃腸機能を低下させる一番の要因となっています。
上図「負の連鎖」を思い出して頂き、食事内容に気をつけていきましょう。最初は、無理して体に良い物を探して食べる必要はなく、肥甘厚味と冷たい飲食物を避けるだけでも良いです。
できるところから始めて、春の不調を乗り切りましょう(^^)
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂