甘露飲~口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎~

口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎に効能がある『甘露飲(かんろいん)』をご紹介します。



口腔内の炎症が起こる原因は大きく2つあると漢方では考えます。


1つ目は、
疲労、久病(長い病を患っている)で、体内の必要な潤いが虚したことにより、体内に熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


2つ目は、
暴飲暴食または甘い物、脂物、辛い物を偏って食することによって、胃熱が生じ、その熱で口腔内に炎症が起こる。


どちらも熱が溜まったことが口腔内の炎症の原因であるため、体内を潤し、炎症をとる生薬で熱を取り去り、口腔内を改善していきます。

繰り返し口内炎ができる方は、塗り薬だけではなかなか改善しません。 甘露飲のような内服薬で、根本の原因から正していくことが回復への近道です。

口内炎などの口腔内トラブルでお困りの方、ぜひご相談下さい。

 


<構成生薬>
甘露飲を構成している生薬をご紹介します。


・体に潤いを与え、虚熱を取り去る(滋陰清熱)
地黄、麦門冬、天門冬、石斛

・上焦の熱を取り去る(清熱作用)
黄金、枇杷葉

・気を巡らし熱を取り去る作用を助ける(理気化湿)
枳実

・体内の湿熱※を取り去る清熱利湿)
茵蔯蒿
※病的な水が熱をもった状態

・他の諸薬を調和する(諸薬調和)
甘草

 


<価格>


90包入 12,100円※
価格は、税込みです。

※ご希望がございましたら、1包単位で販売できます。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

痰湿さんと冷水と養生

徒然養生

『痰湿さんと冷水と養生』


・舌苔が厚い
・便はベトベトで軟便
・暑くもないのに汗がでる
・重だるい倦怠感がある
・口臭、便臭が強い  など


これらは、痰湿を持っている人の特徴症状なんです。
思い当たりますか?(^^)

このような症状の相談を受けて、痰湿改善のお薬を出すとき、必ず説明することがあります。

「人肌以上の温かい白湯でお薬を飲んで下さい」と。

この説明を聞くと、ほとんどの方が

「冷たい水で飲んでは駄目なんですか?」

と聞かれます

「駄目なんです。」


理由は、
今の痰湿症状が出ている大きな要因は、冷たい飲食物を頻繁に摂っているため発生している症状だからです。
昔から「脾(胃腸)は生痰の源」と言われており、胃腸を冷やして消化吸収機能を落とすと、水をさばききれなくなり痰湿(病的な水)を生み出します。
また、消化吸収機能失調するので、お薬の効きも悪くなります。

痰湿の症状は、漢方薬を飲むだけでは回復を見込めません。

何よりも養生が大切。
養生とは、冷たい飲食物をできるだけ控えることです。

家庭にほぼ100%と言っていいくらい冷蔵庫が普及している現代は、すぐに冷たい物を飲食できるので、痰湿による体の不調になりやすくなっています。
よって、自分で冷たい飲食物を、どれだけ自制できるかにかかっています。

逆に言うと、漢方薬を飲まなくても、冷たい飲食物を摂らなければ、痰湿症状は回復していくとも言えます。

 


夏本番
キンキンに冷えた飲み物を欲しくなりますが、
少し体のことを考えて、その一杯を温かい飲み物にかえてみませんか


熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂

痔に『槐角丸(かいかくがん)』

痔のお薬である『精華 槐角丸』(せいか かいかくがん)をご紹介します。



槐角丸は、いぼ痔(内痔核、外痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)および痔出血、痔の痛み、痔疾に伴う便秘による症状を緩和する効能があります。

 


痔の発生原因を挙げると


座りっぱなしの仕事
->物理的に肛門付近の静脈を圧迫するので、うっ血を起こし、いぼ痔に
・便秘で排便時に強くいきむ
->いきむときに細い静脈の流れが止まり、うっ血が起こりやすく、いぼ痔に
->便秘による硬い便が肛門の粘膜を傷つけ、切れ痔に
・お酒の飲みすぎ、辛い物、甘い物、脂っこい物の摂りすぎ
->肛門付近にある細い静脈は、心臓や門脈通じて肝臓とつながっており、肝臓に負担をかける食事をしていると肝臓への血液の流れが滞り、うっ血しやすくなって、いぼ痔に
・過労やストレスによる免疫力・血行の低下
->免疫力が低下すると細菌により直腸に炎症や化膿を起こり、進行すると外部の肛門周囲とつながるトンネルができて、痔ろうに

などがあります。

外痔核(いぼ痔)、切れ痔、痔ろうは、痛み、出血、膿などの浸出液を伴うので気づきやすいのですが、内部にできる内痔核(いぼ痔)は痛みを伴わないことが多く、内痔核が傷つき出血して初めて気づくという方が多いです。


痔についてより詳しく説明しているページがありますのでご参照下さい。

 


<構成生薬>
『精華 槐角丸』は、以下の生薬で構成されています。


患部の熱を冷まし出血を抑える(涼血止血)
槐角、地楡、黄芩

熱を生み出す元となる風湿(病理的な水)をとばす(散風除湿)
防風

血を補い、腸を潤し、便通をよくする(養血理気通便)
当帰、枳穀

 


<養生>
槐角丸を服用しながら養生を合わせることで、症状の緩和を促進しましょう。


長時間の座位を避け、適度に運動する
運動することで、肛門付近の静脈の血行を良くし、痔のリスクを減らす

お酒の飲みすぎ、辛い物、甘い物、脂っこい物を摂りすぎない
肝臓の負担を減らし、肝臓への血流を良くすることで肛門付近の静脈のうっ滞をさける

お通じを無理に我慢しない
お通じの我慢によっておこる便秘をさける。便秘は痔の発生要因の1つです。

ストレスを溜めこまない
ストレスは便秘を引き起こしやすく、また血行や免疫力を低下させます。
適度にストレスを発散し溜めないようにしましょう

 


 

<価格>
『精華 槐角丸』



480丸 7,150円
224丸 3,850円
価格は、すべて税込みです。

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂