春の養生

徒然養生



春の養生

春を健やかに暮らす養生法をご紹介します。


◆朝は早く起き、陽の光を浴びる
◆朝食は温かく消化が良いものを食べる
◆散歩など、軽い運動をする
◆考えすぎない。気楽に伸び伸びリラックス
◆体を冷やさない
◆気を巡らし、養い、免疫力Upの食材を摂る
春菊、セロリ、ニラ、紫蘇、みょうが
 しょうが、ネギ、玉ねぎ、山芋、きのこ類
 豆類、鶏肉、豚肉などがオススメ


上記のいくつかは、2千年前に編纂された最古の医学書『黄帝内経・四気調神大論』に記載される春の養生を含んでいます。

今も昔も、養生は大きく変わっていないですね(^^)

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

春によくある不調

徒然養生



春によくある不調

春のこの時期、相談でよくある症状を挙げると


🔹下痢、便秘
🔹倦怠感
🔹気分の落ち込み
🔹イライラ
🔹めまい
🔹眠れない、眠りが浅い
🔹ドキドキする
などです


これらの症状は、漢方の視点で原因を考えると慣れない環境等でのストレス、気温などの大きな変化が肝の疏泄※に悪い影響をあたえたことが発端です。(図参照)

※疏泄とは、胃腸の働き、代謝等を調節する機能、今で言う自律神経の働きのこと

肝の疏泄機能が低下すると、胃腸機能も低下、飲食物がうまく取り込めず、体に必要な栄養、元気が不足します。それがまた、疏泄機能を低下させるという負の連鎖となり、上記にあげた症状がでてきます。


この負の連鎖を断ち切るには、
🔸ストレス回避
🔸バランスの摂れた温かい食事を腹八分目で摂る
です。

 


慣れない環境等のストレスを回避するには


・今の時代、ネットをフル活用して信頼できる家族、友人とコミュニケーションを密にとり、ストレスを緩和しましょう

・趣味に没頭して、今をストレスを忘れることも有効です。


次に、ストレスを受けると、過食、偏食に向かう方が多いです。特に甘い物、味の濃い物、脂物など(漢方で肥甘厚味と言います)を取りがちで、胃腸機能を低下させる一番の要因となっています。

上図「負の連鎖」を思い出して頂き、食事内容に気をつけていきましょう。最初は、無理して体に良い物を探して食べる必要はなく、肥甘厚味と冷たい飲食物を避けるだけでも良いです。

できるところから始めて、春の不調を乗り切りましょう(^^)

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

1日1回、舌を見ましょう

徒然養生



1日1回、舌を見ましょう

中医学で舌診というのがあります。
言葉通り舌をみて、体の状態を把握する1つの手法です。

舌診の全部はご紹介できないですが、いくつかわかりやすい特徴とその養生をご紹介します。


【舌色】
淡白色元気と血の不足状態
バランスの良い、消化の良い温かい食事をとりましょう。

紅色体内部に熱がこもっている状態
辛い物、味の濃い物、甘い物を控えましょう。水を飲めば熱が冷めるという単純なことではありません。バランスの良い食事をとることが大切です。

暗い又は紫色血の巡りが悪い状態
辛い物、味の濃い物、甘い物、脂物などの摂りすぎに注意です。
血の巡りを良くする玉ねぎ、ネギ、ニラ、青魚などを積極的に摂りましょう。


【舌苔】
舌苔が厚く白い又は黄色
痰湿(体にとって病的な水)が溜まっている状態。また、苔の色が黄色の時は、痰湿にプラスして熱がこもっています。
根菜類、きのこ類、海藻類を意識して摂りましょう。熱を持っている時は漢方薬の助けをかりると良いですよ


【舌態】
舌がふるえ、自力で止まらない※
特に発熱もしていなくてふるえる場合は、栄養に偏りがあります。
バランスの良い温かい食事を腹八分目で摂りましょう。私の経験上、舌の震えは、肝への栄養不足であることが多いので海藻の酢の物などを積極的に摂ることを勧めています

※舌のふるえは、重大な疾患を伴っている可能性もあります。まず病院への受診をおすすめしています。


以上、サッと見て判断できる舌の特徴を挙げてみました。

舌は、体の状態をリアルタイムで、教えてくれています。
毎日、舌をみる習慣をつけて、自分の状態を把握し、未病先防で養生することをオススメします。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂