血の養生ポイント

<徒然養生>


血の養生ポイント

漢方では、気・血・水(津液)を考えますが、その中で今回は、血のお話です😊

🩸は巡りが大切ですが、十分な量があることも大切なんです❗❗
イメージしてみてください。ちょろちょろと少ない水量の川の流れは悪いですよね。
なので、十分な血量があってこそ、巡りが良くなるのです✨

血の巡りが悪くなった状態を「瘀血(おけつ)」と漢方で言います。
体はわかりやすい瘀血のサインを出してくれています。


🔹目の下にクマができる
🔹顔色が暗い
🔹唇が紫色
🔹針で刺したような痛みがある
🔹痛みが夜に悪化する
🔹肩、首がこる
🔹アザができやすい


など。これらのサインに気づいたら、自分の生活を振り返ってみましょう。

瘀血になる原因は


🔸栄養不足
🔸過食、偏食
🔸ストレス
🔸運動不足
🔸加齢
🔸睡眠不足


などです。相談を受けているとこれらの原因が重なっていることがほとんどです。

対策は、自分の思い当たるところを改善していけば良いのですが、ポイントがあります❗❗

最初は血量を増やすことに重点を置く。そして、血量が増えてきてから巡りをよくする✨
冒頭でも述べている「十分な血量があってこその巡り」です✨

一例ですが、食欲不振などで栄養が摂れていない人は、まず胃腸を整えて、しっかり栄養が摂れて血が作れるようになることを優先します。

瘀血は、悪い生活習慣から作り出されていますので、一日二日で改善するものではありません。どっしり構えて、焦らず取り組みましょう。

生活習慣を正す養生や漢方薬は、瘀血の原因によって変わってきます。
よかったらご相談ください😊

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

五労(何事も過ぎたるは・・・)

徒然養生



五労(ごろう)~何事も過ぎたるは・・・~

最古の医学書「黄帝内経」に病みやすい動作として、「行・視・坐・臥・立」の五労が記されています。

【行】歩き過ぎることは、筋の過労
足がつったり、足の痛みがなかなか収束しなかったりします。無理せず休むことが養生です。

【視】目を使い過ぎることは、血の過労
血を消耗して潤い不足となり、ドライアイ、かすみ目を起こします。スマホ、高解像度テレビ、パソコンの長時間視聴を極力控えましょう

【坐】座り続けることは、肉の過労
動かないため、気血水の巡りが悪く代謝が落ち、筋肉が落ちてきます。1時間に1度は立って、運動をしましょう。オフィスの階段を上り下りしたり、お散歩するのも良いです(^-^b

【臥】寝たきりは、気の過労
気血水の巡りが悪く代謝が落ち、動いていないのに疲れやすくなります。病気で動き回れない人は、無理のない範囲と態勢でストレッチや軽い筋トレを行ったりして体を動かしましょう。病気でもないのに寝て食べて動かない人は、やることは1つ。( ̄ー ̄)適度に運動しましょう

【立】立ちっぱなしは、骨の過労
骨や関節を傷めます。1時間に1度は座るようにしましょう。仕事上座れない場合は、屈伸などで足を動かし、同じ立ち姿勢をとらないようにしましょう。そして、1日の終わりに足のストレッチやマッサージで足をいたわりましょう。


余談ですが
最近、相談を受けていると、「視」、「坐」による体の不調を訴える方が特に多いです。

休みは、大自然で動き回るのが何よりも養生です(⌒^⌒)b

熊本県 菊陽町 菜の花漢方堂