
『肝脾をケアして5月病を改善』
5月病の相談が増えてくるのは、ゴールデンウィーク明けの今からです。
症状として
🔹仕事、学校に行きたくない
🔹やる気がでない
🔹眠れない
🔹朝が起きれなくなった
🔹疲れやすくなった
🔹腹痛、下痢を起こしやすくなった
🔹情緒が不安定(気分が落ち込む、またはイライラ)
などです。
少し話が飛びますが、「心身一如(しんしんいちじょ)」という言葉をご存知でしょうか。心と身体は表裏一体で影響し合うという意味を持っています。相談の時、心身一如を5月病の説明によく使います。
<心から身体へ影響>
新生活などで環境が大きく変わるといわゆるストレスを感じます。このストレスが最初に影響を与えるのが肝(かん)です。肝は、”伸び伸び”の気持ちを好むという特徴があります。しかし、ストレスで伸び伸びを抑えられると肝が弱ります。肝は、疏泄(そせつ:自律神経のようなもの)を担うので、肝が弱ると自律神経が乱れます。
肝が弱ったときの典型的な負のスパイラルの一例を以下に示します。
①肝が弱り、疏泄(そせつ:自律神経のようなもの)乱れる
②脾が弱り(胃腸機能低下)、食欲不振。栄養不足が生じる
③気血(エネルギー、血)が産生力が低下し、肝を含む五臓を滋養できなくなる

<身体から心への影響>
5月病で一番おおきな要因は、朝食を抜いたり、夜食べてから就寝までの時間が短くなったりする等、食生活の乱れにより、最初に胃腸機能が低下します。上図右下の胃腸機能低下が発端になり、負のスパイラルが生じて5月病を誘引します。
以上より、5月病は、養生を主にして、漢方薬で改善していくのが最善です。
養生 7割
漢方薬 3割
のバランスが良いです。
よって、まずは養生(生活の改善)をご紹介します。
<養生>
🔶3度の食事をとる
特に朝食は抜かない。朝食を菓子パン、栄養ドリンク、栄養ゼリーなどに頼るのは極力避けましょう。
🔶食事はバランスよく食べる
🔶ジュース、お菓子などの甘い物を極力控える
🔶冷たい飲食物は極力さける
特に冷たい飲み物と一緒に食事を摂らない
🔶夕食から就寝までの時間を4時間あけましょう
固形物の間食は極力避けましょう
🔶十分な睡眠(23時頃には就寝しましょう)
🔶積極的にストレス解消を
趣味、スポーツ、お友だちとおしゃべりなど、自分の時間を作って、ストレスを解消しましょう。
ただし、睡眠を削るのはNGですよ(^^)
次に回復を早めるために漢方薬をご紹介します。
<漢方薬>
◆食欲不振
イスクラ 健胃顆粒(けんいかりゅう)
柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
山楂子製剤(さんざしせいざい)
◆腹痛、下痢
敬震丹(けいしんたん)
救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)
小建中湯(しょうけんちゅうとう) <-小児、高齢者
◆疲れやすい
イスクラ 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
能活精(のうかっせい)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
◆イライラ、腹部膨満感
柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)
逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)
◆不眠
イスクラ 温胆湯(うんたんとう)
イスクラ 心脾顆粒(しんぴかりゅう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
養生と漢方薬で、心と身体の両方からアプローチすることで、5月病の回復が早まります。ぜひ上記をご参考にしてください(^^b
本ページが、5月病の回復にお役立ちいただけたら幸いです(^^)
<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂




