『カゼが大流行!!予防対策は漢方で』
昨年末から、毎日のように「カゼ、インフルエンザ流行のニュース」を聞きますね。
受験生がおられるご家庭では、心配で気が気ではないと思います。
そこで、11月にもカゼのお話をしていますが、今一度、漢方での風邪予防、対策をお話しし、少しでもお役に立てればと考えています。
【カゼの予防】
何より予防が大切です。予防でおすすめしている漢方薬は
<漢方薬>
板藍根製剤(ばんらんこんせいざい)
金銀花製剤(きんぎんかせいざい)
蟾酥製剤(せんそせいざい)
※商品は、色々ありますので店頭でお尋ねください(^^)
<養生>
1)手洗い、うがいをこまめに
2)人混みではマスク着用
3)十分な睡眠
4)過労を避ける
5)冷たい飲食物を避ける
6)足首と手首、首(項背部)を冷やさない
7)汗をかいたりなどで衣服が濡れたら、身体が冷える前に着替える
着替えが無い時は、タオルなどを1枚挟んで冷えを防ぐ
特に背中は風邪(ふうじゃ)の侵入経路。早めに冷えを防ぐと風邪予防に効果的です。
8)喉、鼻、悪寒、熱っぽいなど、「おやっ!?なんかおかしい」と感じたら、適切な漢方薬をすぐに服用。
分単位の対応が、軽度で済むか、悪化するかを左右します
【カゼの初期】
漢方視点でカゼを分類すると、赤いカゼと青いカゼに大きく別れます。
※他にもカゼのタイプはありますが、この時期に多いタイプとして2つをピックアップ
◆赤いカゼへの漢方薬
症状:熱っぽい、微熱がある、喉が痛い、喉が赤く腫れている、口が乾く
涼解楽(りょうかいらく)
金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)
◆青いカゼへの漢方薬
症状:ぞくぞくと悪寒がする、頭痛がある、肩から項背部にかけてコリがある、汗が出ていない、四肢の痛み
葛根湯(かっこんとう)
麻黄湯(まおうとう)
柴葛解肌湯(さいかつげきとう)
【補足】
2タイプとも、高熱、咳などの感冒症状が強くなってきたら以下の併用を提案しています。
高熱
地竜(じりゅう)、牛黄製剤(ごおうせいざい)
咳
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
頭痛
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
喉の痛み
桔梗石膏(ききょうせっこう)
桔梗湯(ききょうとう)
今回は、風邪の予防、及び「風邪かな?」と感じたカゼ初期から2日目くらいまでに提案する漢方薬をご紹介しています。風邪症状が3日以上続いている状態では、使用する漢方薬は変わってきますので、専門家へ相談することを推奨します。
<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂