
『体質別養生法 第6回 ~瘀血~』
6回にかけて紹介してきた体質別養生。今回が最終回です。
 取り挙げる体質は、『瘀血(おけつ)』です。
みなさんがイメージするとしたら、ドロドロの血の流れだと思います。
 瘀血(おけつ)でよく起こる不調としては

🔹顔色が暗い、くすむ
 🔹シミ、そばかすが多い
 🔹慢性の肩こり、頭痛
 🔹刺すような固定痛
 🔹ひどい生理痛
 🔹冷えやすい
 🔹手足が冷える
 🔹動悸、不整脈
 🔹経血にレバーのような塊が混ざる。経血の色が暗い
 など
経験上、漢方相談で聞く症状(上述以外)は、根底に瘀血が含まれていることがほとんどです。
では、瘀血症状を立て直すための養生と漢方薬をご紹介していきます。
 瘀血(おけつ)という体質は、養生を徹底しながら、漢方薬の助けをかりると改善が早いです。
 逆に、漢方薬にだけ頼って、生活習慣を正さないと改善が遅い、または、改善しないこともあります。
<養生>
🔶肥甘厚味を避ける
 🔶暴飲暴食、偏食を避ける
 🔶冷たい飲食物を避ける
 🔶長時間、同じ姿勢を続けない
 🔶適度な運動(特に有酸素運動)
 🔶体を冷やさない
 🔶毎日のお風呂
🔶オススメ食材
玉ねぎ、ネギ、ニラ、にんにくの芽、にんにく、らっきょう
 ナス、しょうが、桃
 めかぶ、わかめ、青魚(いわし、あじ、さんま、サバ)
 シナモンティー、ほうじ茶、黒酢、酢
次に気滞体質で使う漢方薬の一例をご紹介します。
 <漢方薬>
◆瘀血からくる肩こり、頭痛、動悸
 冠元顆粒(かんげんかりゅう)
◆血虚(けっきょ:血不足)からの瘀血
 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
 芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
◆食生活の乱れからの瘀血
 清営顆粒(せいえいかりゅう)
◆瘀血での月経不順、月経痛
 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
 折衝飲(せっしょういん)
◆ストレスからの瘀血
 逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
◆瘀血を含む関節痛
 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
瘀血(おけつ)は、放って置くと重大な病気へとつながっていきます。列挙した不調、症状に心当たりがありましたら、養生と漢方薬で早めに瘀血を改善しましょう(^^b
<注意>
 本ページで掲載している漢方薬は一例です。
 個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
 漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。
熊本 菊陽町 菜の花漢方堂







