不眠は漢方で改善しよう!!


『不眠は漢方で改善しよう!!』

1年を通して多いのが不眠の相談。
不眠にも色々ありますが、よくご相談をうける不眠症状として


1)寝付きが悪い「入眠困難」
2)何度も目が覚める「中途覚醒」


の2つがあります。
これら2つに絞って、原因と対処の漢方薬や養生を漢方視点でご紹介していきます。


【おことわり】
以降に紹介する漢方薬は、西洋薬のような強制的に眠気を起こす睡眠薬ではございません。原因に対して漢方薬を用いて、その原因が改善されることにより、適切な睡眠が戻るという考えでご紹介しています。


1)寝付きが悪い「入眠困難」
布団に入ってもなかなか寝付けず、入眠まで数時間かかるという不眠症状。
漢方だと「肝」の不調から熱がこもり、その熱が頭へ上がることで寝付きが悪くなると考えます。


 肝に熱がこもるとは・・・
肝は血を貯蔵し、そして疏肝(そかん)と言って、いわゆる自律神経をコントロールする働きも持ちます。
過剰なストレスを長期間受けたり、血が不足している状態ですと、肝の機能がうまく働かず、肝に熱がこもるようになります。

 


入眠困難に使う漢方薬の一例をご紹介します。
<漢方薬>


◆ストレス、イライラ、不安がある時


加味逍遙散(かみしょうようさん)
逍遙顆粒(しょうようかりゅう)
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
温胆湯(うんたんとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼうれいとう)


※柴胡加竜骨牡蛎湯は、大黄が入っています。胃腸が弱い、または下痢しやすい方は注意が必要です


黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

 


◆血不足がある時


イスクラ 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
四物湯(しもつとう)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

 


<養生>


🔶柑橘系の果物、香草野菜などを摂り、気の巡りをよくし、ハーブティーやアロマでリラックスする
🔶午後3時以降、カフェインは控える
🔶湯船につかる入浴で副交感神経を優位にする(熱いお湯はNG)
🔶運動、音楽を聴く、趣味や好きなことに没頭、気の合う友だちとおしゃべりなどで上手にストレスを解消し、嫌なことを考えないようにする
🔶寝る1時間前に脳が興奮することは避ける(スマホ、動画視聴、ゲーム等)
🔶バランスの良い、温かい食事をとりましょう
🔶朝食は必ず摂りましょう
🔶冷たい飲食物は避けましょう
 ※熱がこもっているからと言って、冷たい物で体の内部を冷やすのは逆効果です

 


2)何度も目が覚める「中途覚醒」
何度も目が覚める不眠症状は、「心」や「脾(胃腸)」の弱りまたは負担、血不足が不調の原因と漢方では考えます。これらの原因は、連動しています。
よくあるパターンとして


パターンA)胃腸の弱りで少食が続いたため、血不足を招き、心(精神)が不安定になり、眠りが浅くなる


パターンB)暴飲暴食または偏食、お酒の飲み過ぎ等で、胃腸に長期間負担がかかり、体に病的な水(痰飲)が溜まる。やがて、体に病的な水(痰飲)は熱を持ち、その熱が体にこもることで眠りが浅くなり、何度も目が覚めるようになる

 


それでは、中途覚醒に使う漢方薬の一例をご紹介します。
<漢方薬>


◆血不足で不安感がある時


イスクラ 心脾顆粒(しんぴかりゅう)
帰脾湯(きひとう)
加味帰脾湯(かみきひとう)
酸棗仁湯(さんそうにんとう)


血不足が顕著な場合は以下を併用する
イスクラ 婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)
四物湯(しもつとう)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

 


◆体に病的な水(痰飲)がある時


イスクラ 温胆湯(うんたんとう)
イスクラ 瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

 


<養生>


🔶消化の良い、温かい食べ物を腹八分目で食べて胃腸に負担をかけない
🔶朝食は必ず摂る(卵、納豆などタンパク質を多めにとること)
🔶冷たい飲食物は控える
🔶脂物、甘い物、味の濃い物、アルコールを摂りすぎない
🔶よく噛んで食べる
🔶午後3時以降、カフェインは控える
🔶夕食と寝るまでの時間を4時間以上あける
🔶趣味や好きなことに没頭、気の合う友だちとおしゃべりなどで上手にストレスを解消し、嫌なことを考えないようにする
🔶少し息があがる程度の運動をする(昼間)

 


以上が不眠の漢方薬と養生法です。養生は共通する内容が多く、養生を守り漢方薬を服用すると質の良い眠りが得られやすくなります(^^b

本ページが、不眠改善の手助けになれば幸いです(^^)


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方で、丈夫な骨を保とう!!


『漢方で、丈夫な骨を保とう!!』

年を重ねると骨の量が減り、スカスカになり骨折しやすくなります。
骨の弱りは、自覚症状がないので、骨折※してから骨粗鬆症だったと気づく方も多いです。


※特に背骨の圧迫骨折は「気づかぬうちに」と言われる方が多いんです。


骨粗鬆症患者の男女比率を調べてみると、女性が約7割、男性が約3割と圧倒的に女性が多いです。


女性の場合
60代女性で5人に1人
70代女性で3人に1人
80代女性で2人に1人


の割合で、骨粗鬆症の方がいるという骨粗鬆症有病率の結果も出ています。特に気をつけたいですね。



繰り返しになりますが、骨の弱りは自覚症状がないので、50歳以降は日頃から骨のケアが重要になってきます。

 


さて、骨に関して漢方の視点でお話しますと、骨は、腎(じん)に属します。
よって、漢方薬で骨をケアする時は、骨を作る力腎陽(じんよう)骨の材料となる腎陰(じんいん)を補う補腎薬(ほじんやく)を使います。これに加えて、補腎薬や必要な栄養を骨までしっかり届けるため、血の巡りを良くする活血(かっけつ)のお薬も一緒に使います。
また、日頃の養生も漢方薬と同様に重要です。養生も併せることで、長く骨を丈夫に保っていけます。

では、骨をケアするための漢方薬と養生をご紹介していきます。


<漢方薬>


◆骨を作る力と栄養を補う補腎薬
鹿茸製剤(ろくじょうせいざい)
亀板製剤(きばんせいざい)
六味丸製剤(ろくみがんせいざい)
食用蟻配合食品(しょくようありはいごうしょくひん)


◆骨を必要な物を届けるために血の巡りを良くする活血薬
冠元顆粒(かんげんかりゅう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
疎経活血湯(そけいかっけつとう)

 


<養生>


🔶補腎、活血の食材をバランスよく摂りましょう✨


<オススメ食材>
小松菜、切り干し大根、木綿豆腐
玉ねぎ、ネギ、黒酢、
小魚、サンマ、鮭、しらす干し
骨付きの肉(鶏、豚、牛、羊)
納豆など大豆類



【補足】骨は、カルシウムだけでできているわけではなく、コラーゲン、リン(有機リン)も必要です。コラーゲンの素となるタンパク質もしっかりとりましょう。リン(有機リン)は、食材に多く含まれているため、意識しなくても摂れています。また、加工食品に使われる添加物の無機リンは吸収率が高く、体内のカルシウムバランスを崩し、骨を弱らせることになります。加工食品の摂り過ぎには注意しましょう。


🔶体を冷やさない
冷えは血行を悪化させ、骨へ栄養が届きにくくなる上に、骨の代謝も落ちます。
特に腰回りをしっかり温める。そして、冬の季節は、温かい衣服で体を冷やさないようにしましょう。


🔶十分な睡眠
睡眠時に分泌される成長ホルモンが骨の形成、修復をしてくれます


🔶日光浴
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが増えます。


🔶毎日の入浴で体を温め血の巡りをよくする


🔶適度な運動で骨に刺激を与え、かつ血の巡りを良くする
オススメは、ウォーキング。足のかかとに刺激を与えてあげると、「骨を丈夫にしないといけないよ」というメッセージがでて、体は骨を丈夫に保とうとしてくれます!!

 


最後に骨のケアで一番大切なことは、毎日続けることです。骨はすぐに変化するものではありません。日頃の積み重ねによって骨は健やかに丈夫に保たれます❗❗

ぜひ、漢方薬と養生を取り入れ、丈夫な骨を保って、元気に過ごしましょう😊


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

漢方で寒邪を追い出し、健康を招き入れよう!!


『漢方で寒邪を追い出し、健康を招き入れよう!!』

明日、2月3日は節分です。
豆まきで鬼を祓い、福を招き入れるように
漢方で、鬼にあたる邪(冬は寒邪)を体から追い出し、健康を招き入れたいですね。

寒邪の特徴は大きく3つ


🔹体内の陽気(温める力)を弱める
🔹固めて滞らせる性質をもつ
🔹収縮させる性質を持つ


です。

これらの特徴を持つ寒邪が体に入ってくると、温める力がなくなり、体が冷えることで、血、水の流れが悪くなります。そして、次のような症状がでてきます。


・冷え(手足先、体全体の悪寒)
・関節のこわばり、痛み
・足のつり(こむらがえり)
・むくみ
・頭痛
・腹痛
・生理痛
・しもやけ


※(補足)
現代は、寒邪に侵されやすい時期に、アイスやジュースなどの冷たい飲み物、食べ物を摂ってしまうことで、自ら寒邪を侵襲させ、症状を悪化させてしまう方が多くなりました(^^;

 


この体に入って悪さを働く寒邪に対しては、散寒、温経、辛温などの作用を持つ生薬で構成された漢方薬を使います。
それでは、寒邪を散らす漢方薬と養生をご紹介していきます。


<漢方薬>


◆温める力の不足での冷え、腹痛
霊鹿参(れいろくさん)
人参湯(にんじんとう)
附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
大建中湯(だいけんちゅうとう)


◆血の不足を伴う、冷え、生理痛、胃腸不調
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)


◆冷えからくる足のつり
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)


◆冷えからの瘀血(おけつ:血の巡りの悪化)
冠元顆粒(かんげんかりゅう)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
温経湯(うんけいとう)

 


<養生>


🔶冷たい飲食物を控えて、温かいものを摂るようにする
🔶十分な睡眠をとる
🔶毎日、適度な運動を
🔶お風呂にしっかりはいる。シャワーのみは極力控える
🔶温かい服装を
マフラー、手袋、アンダーウェアを上手に利用して、下半身、首、手首、足首を冷やさない

 


節分を過ぎれば、立春。寒さもあと一ヶ月。
ご紹介した漢方薬と養生で、寒さに負けず、元気に過ごしましょう!!

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂