漢方で元気にGWを楽しもう(^^)


『漢方で元気にGWを楽しもう(^^)』

4月なのに夏日がある昨今、ゴールデンウィーク(GW)中の晴れる日は、25℃以上の夏日、真夏日を覚悟しないといけませんね。

日頃、室内での仕事をされている方は、外での活動(旅行、キャンプ、スポーツ、フェスなど)をいきなり行うと、暑さも手伝い、強い疲れを生じ、リフレッシュどころか、逆に体調を崩してしまいます。また、GWの不規則な生活も、リズムが乱れ、疲れを増大させて、体調を崩す原因にもなります。実際、GW後に不調の相談が増えるんです(^^;

漢方で暑さは、暑邪(しょじゃ)暑邪は、たくさんの汗をかくため、乾きを生じ(陰虚:いんきょ)、エネルギーを奪い(気虚:ききょ)います。熱中症が有名ですが、他にも動悸を伴ったり、声を出すのも億劫なほど疲れたりします。

今年のGWは、そんなことが起こらないよう、暑邪からくる疲れへの漢方薬と養生をお伝えしたいと思います(^^)


まず、オススメの漢方薬から
<漢方薬>


◆外でのスポーツ、キャンプ、旅行などをする方


イスクラ 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
※日頃から体力のない方は、予防での服用もオススメしています

 


◆外で活動をすると、疲れからすぐに息切れ、動悸が起こりやすい方へ


律鼓心(りっこしん)
イスクラ 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

 


◆虚弱体質だけど、外で元気に遊びたい、またはGW中に虚弱体質を改善したい方


霊鹿参(れいろくさん)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
イスクラ 麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 


◆野外であまり活動はしないが、室内で趣味に没頭する方へ


能活精(のうかっせい)

 


次に養生です。以下の3つを心がけると体調不良の予防に有効です。
<養生>


◆十分な睡眠
休みでも夜更かし、寝溜めをしない。早寝、早起きでリズムを整えましょう


◆3度の食事を摂る
特に朝食はしっかり摂りましょう


◆冷たい飲み物と一緒に食事をしない
胃腸機能(消化力など)が低下。下痢、軟便などを起こしやすくなり、十分な栄養が摂れなくなります

 


ご紹介した漢方薬や養生が、ゴールデンウィークを元気に楽しく過ごす一助になれば幸いです(^^)

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

”ほてり・のぼせ”は漢方で解消しよう!!


『”ほてり・のぼせ”は漢方で解消しよう!!』

題名にあげた”ほてり・のぼせ”という症状。手足がほてったり、顔がほてったり・のぼせたり、体全体がほてったり、のぼせたり等、症状の現れかたは様々です。

漢方の視点で原因を探っていくと、陰虚(いんきょ)という病態に絞られます。

陰虚(いんきょ)とは、気・血・水の内、血と水が不足している状態を言います。

ほてり、のぼせをイメージできるように言い換えると、潤い(血水)不足で、熱を冷ますことができないため、”ほてり・のぼせ”という症状が現れていると言えます。

さて、上述したように原因は陰虚ですが、ほてりかた・のぼせかた、または部位で、漢方薬は変わっていきます。
一例を以下に挙げてご紹介していきます。


<漢方薬>


◆手足のほてり
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
六味丸(ろくみがん)

 


◆手足のほてりに加え、顔がのぼせる
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

 


◆顔がのぼせる、イライラを伴う
加味逍遙散(かみしょうようさん)
逍遙顆粒(しょうようさん)
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) <-血不足を伴う時

 


◆顔がのぼせるが、下肢が冷える(上熱下寒)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 


◆顔がほてる、または、のぼせて赤い
清営顆粒(せいえいかりゅう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

 


◆体の皮膚、肌のほてり
温清飲(うんせいいん)
三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)

 


◆大量に発汗、疲労後のほてり
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
生脈散(しょうみゃくさん)

 


◆体、顔がのぼせて便秘しがち
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
麻子仁丸(ましにんがん)

 


◆高血圧に伴う随伴症状でのほてり
七物降下湯(しちもつこうかとう)

 


<養生>


🔶冷たい飲食物は、極力控え、温かい物を摂る
体の中を冷やすと胃腸機能が低下し、血水が補えません
🔶腹八分目で、食材はバランスよく摂ること


【オススメ食材】~季節にあった旬の食材を~
人参、小松菜、ほうれん草、トマト、れんこん、白菜、きゅうり
豆腐、黒豆、小豆、黒ごま、
豚肉、鶏肉、レバー(牛・豚・鶏)、
貝類(あさり、しじみ、はまぐり、アワビ)
プルーン、レーズン、イチゴ、桃、クコの実
梨、りんご、レモン、スイカ


🔶過度な仕事、勉強、運動は控え、無理をしない
🔶十分な睡眠をとる

 


陰虚の状態は、短期間(数日程度)での回復は厳しいです。腰を据えて、養生と漢方薬で少しずつ改善していきましょう(^^b


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂

春のニキビ予防&対策は漢方で


『春のニキビ予防&対策は漢方で』
立春からの3ヶ月を「発陳(はっちん)」と言います。発陳とは、冬に体へ蓄えられた物(陳:古いもの)を外へ出していく(発)という期間のことです。

現代風に言うと、デトックス期間ですね。顔にニキビ、吹出物ができやすくなったりします。また、この時期は、気温が20℃を超えて温かくなってくるため、患部を清潔に保たないと細菌が増え症状が悪化しやすくなります。

ニキビ、吹出物は、肺(大腸)、脾(胃)という臓(腑)に深く関連しますので、これらの臓腑をケアする漢方薬と養生で対応していきます。

 


それでは、ニキビ、吹出物に対する漢方薬の一例と養生をご紹介していきます。

<<漢方薬>>


急性期


◆プクッとふくれてと赤くなっているニキビ、吹出物には
清営顆粒(せいえいかりゅう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)


◆化膿しているニキビ、吹出物は(分泌物が多め)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
五味消毒飲加減(ごみしょうどくいんかげん)

 


慢性化


◆ニキビ、吹出物には
温清飲(うんせいいん)
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

 


併用


◆急性、慢性問わず、カユミが強い時に
消風散(しょうふうさん)

 


(補足)
ニキビ、吹出物は、食事内容、生活習慣(多忙、ストレス、睡眠不足など)からの不調が起因しています。その方に応じて原因を取り除く漢方薬を併用していきます。


例えば
・過食で便秘の方には、お通じを良くする漢方薬
・血の巡りが悪い方には、血の巡りをケアする漢方薬
・ストレスを強く受けている方には、気の巡りを改善する漢方薬
など

 


<<養生>>


🔶暴飲暴食をしない
🔶肥甘厚味(脂物、甘い物、味の濃い物)を控える
🔶冷たい飲食物を控える
🔶春の旬の食材でデトックス


オススメ食材
フキ、タケノコ、菜の花、春菊、三つ葉、ヨモギ、ウド


🔶日付が変わる前に就寝し、十分な睡眠をとる
🔶入浴、適度な運動で発汗する
🔶毎日お通じがあるよう、生活を整える

 


以上です。漢方薬養生で、うまくデトックスして、ニキビ、吹き出物で悩まない春を過ごしましょう。本ページが一助になれば幸いです(^^)

 


<注意>
本ページで掲載している漢方薬は一例です。
個人の体質、その日の体調、生活習慣、生活環境などにより使う漢方薬は変わります。
漢方の知識を持った専門家(医師、薬剤師、登録販売者)に相談し、適切な漢方薬をご購入ください。

熊本 菊陽町 菜の花漢方堂